バカと冬木市と召喚戦争   作:亜莉守

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※しばらく(多分)原作沿いの展開です。


第三問

 

Aクラスへの宣戦布告。

それはこのFクラスにとっては現実味のない提案だとおもう。まあ、底辺底辺言われればしょうがないよねぇ。ま、正直その扱いこそが今回の戦争の原因だったりするわけだけどそれがわかるのは後の話

 

「勝てるわけがない」

「これ以上設備を落とされるのは嫌だ」

「夢路さんがいたら何もいらない」

 

そんな悲鳴が教室のいたるところから上がる。ところで最後のそれは違うよね?

まあ、確かに誰が見てもAクラスとFクラスの戦力差は明らか、この状況で悠里がこんなこと言いだすなんて思いもしなかった。

 

「そんなことはない。必ず勝てる。いや、あたしたちが勝たせてみせる」

 

悠里は自信満々にそう宣言した。こういう時の悠里って、まあ性質が悪い。親友でさえなければ関わりたくもない……それくらいには

 

「何を馬鹿なことを」

「できるわけないだろう」

「何の根拠があってそんなことを」

 

否定的な意見が教室中に響き渡る。それがもっともだよね。いきなり勝つって言われても

 

「代表、その自信がどこから湧いてくるのか聞かしてもらえるか?」

「いいわよ。それを今から説明してやるわ」

 

相変わらずの不適な笑みを浮かべ、壇上から皆を見下ろす。そして神海の方を見た。あーなるほど?

 

「神海、紹介するから前に来て」

「……はぁ」

 

珍しく神海が嫌そうな顔してる。あ、目立つの嫌いだもんねぇ

 

「土屋神海。こいつはあの有名な、寡黙なる情報屋よ」

 

寡黙なる情報屋いう言葉を聞いて、クラス中が騒ぎだす。有名人っていうか有名すぎるあだ名って言うべきか、きょとんとしてるのは入学生二人とこういう話題に縁のない夢路と興味のない彩夏だけだ。

 

「情報屋だと……?」

「馬鹿な、ヤツがそうだというのか……?」

「情報屋って確か教師の弱みを握ってるって噂の?」

「たしか学園長の弱みも握ってるって話だ」

「こえー」

 

ごめん、神海はそこまでじゃないんだけど、あの子、只単なる人間観察好きの気配遮断EXな女の子だし。勝手に勘違いしてるようで、ざわざわとした声がさらに広がっていく。

 

「えっと、有名人なのか?」

「まあね。正体は今の今までほとんどの人が知らなかったけど」

 

うん、正直ぼくら以外には情報提供とかしてない……よね?

 

「夢路と鈴原のことは説明する必要もないでしょ? 皆だってその力はよく知っているはず」

「えっ?わ、わたしですかぁ?」

「えっと、それは喜ぶべきかしら」

「ええ。ウチの主戦力よ。期待しているわ」

 

相変わらずながら猫かぶりって言うべきか癪に障るタイプというべきか……はぁ、ぼく一人で独り相撲取ってもしょうがないよね。とりあえずクールになれクールになれ。

 

「そうだ。俺達には夢路さん達がいるんだった」

「彼女たちならAクラスにも引けをとらない」

「ああ。彼女さえいれば何もいらないな」

 

……さっきから夢路にラブコールを送っているのは誰だろう? まあ、どうでもいいけど

 

「それに島田南だっているわ、数学と英語だけならBクラスレベルは固いもの」

 

あれ、島田君って勉強できないんじゃ……いや、偏見を持っちゃダメだよね。そういえばさっき問題文がとか言ってたけど、もしかして問題文が読めないだけ?

 

「当然あたしも全力を尽くすわ」

 

中学時代から人を率いるのは上手だった悠里が大将なのだ。そんな過去を知らないクラスメイト達も悠里は信頼のおける大将であると本能的に感じ取ったらしい。

クラスの士気は今、最高潮になっている。

ここでぼくの名前とか出すなよ悠里……とか思ってたわけですが。

 

「それに、言峰明乃と衛宮明久だっているわ」

 

―――シーン………

一気に士気が下がった。だから言うなよって思ってたのに

 

「誰だよ、衛宮明久って」

「聞いたことないぞ」

「言峰……ってまさか」

「悠里、こうなること予想して言ったのかな? それとも天然?」

「あら、あなた達二人は頼りになるって知ってるからよ」

 

まさかの天然説有効?!

 

「そう。知らないようなら教えてあげる。この二人の肩書きは『観察処分者』よ」

 

一気に教室の温度が下がった。うん、そうなるってわかってなかったの悠里? 思わず泣きたくなった

 

「観察処分者ってあの……」

「極限にバカなヤツに付けられるっていう代名詞か?」

 

それだけは断じて違う。ああああ、やっぱあの糞ババアに名称変えるように言えばよかったっ!!

 

「正確に言うと学園側の実験を手伝う代わりに特典を受けることができる生徒のこと、名前のせいで変な噂立ってるけど関係ないから」

 

アキがぴしゃりと言い切った。よくやった!!

 

「ついでに言うならぼくらが初の『観察処分者』なのは主に名前のせいだから、もっと普通の名前つけてよ……はぁ」

「特典って何なんだ?」

 

誰かが聞いてきた。アキに全部丸投げしよう

 

「うーん、とりあえずフィードバックシステムによる操作性の向上が主かな。それから召喚獣の腕輪を通常時でも使用可能にしたりとか……まあ、過剰不等価な気がしてしょうがないんだけどねぇ」

「正直労働と特典が釣り合ってねーよって話だよね。はぁ」

 

今更ながらに面倒なことに巻き込まれているなぁと実感する。大体なんであの時ぼくはあの悪魔の誘いに乗ったんだろうか……とりあえず今は思考回路も無しにしたい。脳裏にはあのババアによる実験の数々が駆け巡ってきた……地味に泣きたくなってきた

 

「さて 皆、この境遇には大いに不満でしょう?」

 

そんなぼくなんて無視するが如く悠里が全体に向けて声をかける。

 

「「当然だ!!」」

「ならば全員(けん)を執れ!出陣の準備よ!」

「「「おおーーっ!!」」」

「あたしたちに必要なのは卓袱台ではなく!Aクラスのシステムデスクだぁ!」

「「「「うおおーーっ!!」」」」

 

うん、悠里も悠里だけどこのクラスはどうしようもないくらいにノリがいいらしい。それを改めて感じた。

 

                 ☆

 

「さーて、明乃 Dクラスに宣戦布告よろしくね」(いい笑顔でサムズアップ

「やっぱりいうと思ったよバカユーリっ!!」(そのまま教室を出ていく

「(ご愁傷様です。Dクラスの人たち)」(なむ

 

その後一分もしないうちにDクラスから悲鳴が聞こえてきた。

 





明乃さんの戦闘能力は35万だ!!……これの元ネタって何ですか?

多分明乃さんは普通に穏便に済ます予定だったはずだよ。基本的に殴られそうにならなきゃ反撃しない人だしね!!

ところでですが設定とプロット練っていった結果、転生キャラがちらほら動き回るようなのですが大丈夫でしょうかね?
まあ、「Sクラス」みたいに全部の敵が転生にはならない………はず
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