バカと冬木市と召喚戦争   作:亜莉守

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第八問

 

待機中のFクラスの教室に紙飛行機が飛んできた。

 

「?」

「どうしたんだ」

「弟からだ」

 

紙飛行機を開けば案の定、アキからだった。これって使い魔の一種だっけ。

 

『あ、姉さん これ見てる? 見てたらちょっとばかし手伝ってほしいんだけど』

「……あのさ、この紙飛行機どうやって飛んできたんだ? 物理的な法則が無視されてる気が」

「まあ、よくあることだから気にしないで。それにしても急にどうしたのさ。なにしろと?」

 

問いかければ文字が変わる。

 

『スナイプしたい馬鹿が居るのでBクラスを遊撃してほしいなぁ……とかだめ?』

「ふむ、まあいいか。彩夏、ちょっと手伝って」

 

教室の端で本を読んでいた彩夏に声をかける。

 

「急にどういう風の吹き回しだ?」

「ま、抜けた穴は埋めるべきでしょ」

「ふん、そういうことか」

 

                   ☆

 

「くっ」

 

いくらかわしているとはいえ、長期戦ともなれば疲労も溜まってくる。かわすタイミングを逃し、止めを刺されそうになっているFクラス生の召喚獣、召喚者は諦めかけていた。その諦めを吹き飛ばすような声が響いてきた。

 

「言峰明乃、召喚勝負を申し込む! 試獣召喚(サモン)っ!!」

「比奈丘彩夏、同じく 試獣召喚(サモン)

 

そこにやってきたのは二人の少女だった。二人とも自信に満ちた笑みを浮かべている。

 

「よう、お前ら 援護に来たよ?」

「はぁ、点数の低い奴らは教室に戻れ。ここはあたしたちが引き受けた」

 

古典

Fクラス 言峰明乃 226点 & 比奈丘 彩夏 426点

 

              VS

 

Bクラス×16 平均124点

 

表示された点数にBクラス生徒は驚いた。

 

「「「なっ」」」

「さて、始めるとするか」

「底辺舐めるなよ」

 

                   ☆

 

Bクラスから少し離れたところに僕はいた。

 

「わー、やってるなぁ。姉さんたち」

 

クラスの様子はわからないけど、聞こえてくる音が姉さんが何をやっているのかを教えてくれる。

 

「衛宮君、こんなところで何を?」

「あ、先生ご足労ありがとうございます。召喚許可貰えますか?」

「えっと、ここでですか?」

 

まあ、驚くのも無理ないよね。ここには僕しかいないし。

 

「はい、試召戦争に必要なんで」

「まあ、そういうことなら」

「ありがとうございます。試獣召喚(サモン)!!」

 

ごり押しでどうにかなったことに安堵しつつ、全感覚を研ぎ澄ます。僕の召喚獣は弓を引いた。

 

「ふぅ、集中しろよ」

 

                   ☆

 

Bクラスの中を動き回るぼくの召喚獣が敵を一体一体と減らしていく。射ち漏らしは残ったメンバーがせっせと片付けてくれた。

 

「っ 試獣召喚(サモン)!!」

「ふっ、近衛がざまあないね」

 

近衛兵がみるみる間に減っていく。まあ、召喚獣と言えども急所に当てられてしまえばしょうがないよね。

 

「ふざけんなよ。笹原が勝負を挑みます。試獣召喚(サモン)!!」

「お」

 

背後から奇襲されたと少し慌てたけれどもそれよりも先に……

 

「え?」

 

相手の召喚獣の頭に矢が刺さった。ひゅー、アキってば凄い。

 

 

Bクラス 笹原和也 DEAD

 

 

近衛兵団は全滅した。

さて、話は変わるけどウチの学校の教師にはそれぞれ個性がある。

例えば、数学の木内先生は採点するスピードが早い。

例えば、世界史の田中先生は点数のつけ方が甘い。

例えば、今明久たちと一緒にいる英語の遠藤先生は、多少のことには寛容で見逃してくれるなど(アキ談)。

では、保健体育は?

保健体育は採点は早くも遅くもないし、召喚可能範囲が広くも狭くもない。

保健体育という教科の特性。それは、教科担当が体育教師であるが為の──

 

ダン、ダンッ!

 

突如現れた生徒と教師、二人分の着地音が響き渡る。

ぼくが大立ち回りをしながらこっそりと開け放った窓。

そこから屋上よりロープを使って二人の人影が飛び込み、根本の前に降り立った。

そう。保健体育の特性。それは、教科担当が体育教師であるが為の──並外れた行動力!

 

「……Fクラス、土屋神海」

「あなたまさか!」

「……Bクラス根本恭子に保健体育勝負を申し込む」

「! 寡黙なる情報屋」

 

近衛は大体ぼくらが倒した。王を守る兵士はいない。

 

「―――試獣召喚(サモン)

 

 

保健体育

 

Fクラス 土屋神海 441点

      VS

Bクラス 根本恭子 203点

 

 

Bクラス VS Fクラス、その戦いの決着がついた。

 

                  ☆

 

Bクラスとの戦争は終了した。でも交渉している雰囲気はいたって穏やかだ。

 

「はぁ、負けたわね」

「あら、あなたの指揮もなかなかのものじゃない」

 

お互いを褒め合う二人には何のしこりもないように見える。

 

「で、悠里 今回の戦争どうするのさ」

「ん? もちろん条件は飲んでもらうわよ」

 

勝つために戦争してたんだしと悠里がウインクをした。

 

「やっぱりね。そんな気はしてたわ」

「あ、なら 一つ僕から」

 

あれ?

 

「あれ、アキがこういう現場に残るなんて珍しい」

「まあね。そこにいる笹原君だっけ? 彼がやらかしたことを公開しようかと」

「?」

 

アキはそういうと笹原(近衛の一人)に笑った。妙に外道臭がするのは気のせいだと思いたい。てか、本気モードの衛宮さんに近い気がするんですけど?!

 

「いやぁ、お見事お見事。まさか代表の目を盗んで色々と卑怯なことやるとはねぇ」

「は?」

 

笹原がぽかんと口を開けた。

 

「えー、教室襲撃にCクラスへの協力斡旋、主戦力への脅迫 これ、全部君の仕業でしょ? あ、証拠はちゃんとあるからね」

 

神海に頼んで情報収集をしていたらしい。色々と証拠がゴロゴロ出てきた。

 

「………笹原、あなた」

「何でだよ。卑怯はお前の代名詞「バカ言うんじゃないわよ!! ふざけないで」

 

笹原は何を言っているんだか。彼女は確かに外道とか言われてるけどそれはサバ研での話であって日常とかの意味じゃない。それに卑怯と外道は違う気がするし。

 

「こいつがすまないことをしたわね」

「いや、構わないよ。この人の人間性を疑うだけであってあなたについては何とも思わないし。どう考えたってこいつが悪いし」

「はぁ、戦後対談以前の問題ね。これ」

 

今回の対談は長引きそうだ。

 





全盛期衛宮さんは安定の外道だと思う。


軽い気持ちでアンケート、閑話休題編

・どきどきデート大作戦((多分)メイン 士郎と海人) 二票
・ブロッサム先生パロ (メイン アーチャー以下サーヴァント)
・トラぶる超時空パロ (メイン 衛宮家と言峰家)
・他アイデアあったらご自由に
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