※今回正体不明のオリキャラが跋扈しております。てか、主役の出番が消失中です。
次の日の朝の事、福原先生がHRで連絡を入れた。もちろん、召喚システムの改良についてだ。思った以上に深いところまでやるみたいだ。僕らは新システムの試験運転だけって聞いたのに。もしかして、新システムやったら状況悪化したとか?
「というわけですから、試召戦争および召喚獣の召喚は不可能ですので納得してください」
「先生、それっていつくらいまでですか?」
誰かが手を挙げて聞いた。うん、それ大切だよね。こっちとしてはいつ攻めてこられるかが問題だし。福原先生がちょっと考えてから言う。
「まあ、今学期が終わるくらいでしょうか」
「……そうですか」
福原先生は周りを見渡してから、ちょっとほっとしたような表情をした。まあ、福原先生ってシステム方面詳しくないししょうがないよね。
「他に意見のある人は……いないようですね。では、これでHRを終了します」
☆
放課後、どこかの空き教室にて。またもやノートを突き合わせて謎の集団の会合が持たれていた。
「どうすんだ? 原作通りじゃないぞ」
一人がそう呟く、ノートの中身はどうやらこれからの動向が書かれているらしい。すると別の誰かが言った。
「いや、たぶんアニメのほうじゃないのか?」
「それにしたっておかしいだろ。まさかとは思うが4巻の内容飛ばされるとか?」
誰かが不安そうに呟いた。それを冷静な声が止める。
「かもな。まあでもあの暴力まな板女はここじゃ男だし普通にいいんじゃないか? 別にバカとの仲も悪くないし」
「まあ、それもそうだな」
とめどめのない内容のようで重要なやり取りは続く、それをつまらなさそうに見つめる少女が一人、夢路だ。
「(あいつら好き勝手言ってるわねぇ……私がヒロインじゃないなんて、なんでなのよぉ。最近あのメンバーから外されるようになってきたしぃ……)」
不満そうな顔をする夢路、それからしばらく考えて、そしてある結論に至った。
「(そうよねぇ。あの男女が全部の元凶よ。あいつさえいなければぁ………)」
彼女の口元がにやっとなる。こういう時は人間誰でもロクでもないことを考えているときだ。
「ふふっ、いいこと思いついたわぁ」
そのつぶやきは生憎だが誰にも聞こえていなかった。
☆
とあるマンションの一室、そこにはキーボードのようなデバイスとそれに付随されるように何窓も表示された画面のようなものが四台置かれていた。赤の縁取りに黒のキーの物と赤の縁取りに白のキーの物の前に少年と少女が座っていた。少年はライトブラウンの少々野暮ったい髪に灰色の目、どこにでも居そうな少年だ。少女の方は緩くウェーブのかかった茶色の髪に翡翠を思わせる色の目、クラスで三番目くらいのかわいさの少女だ。
「全く、最近はわけのわかんねーハッキングの依頼が増えたな」
「……シズ君、さすがにこの依頼は止めたほうがいいよ。お給金は弾んでるけど文月学園ってあの月海原の
少年と少女は手元のデバイスをいじりながら話をする。彼らは犯罪以外のハッキングや情報収集を行うプロの情報屋だ。二人の他に数人いるのだが以下割愛。
「そりゃまずいな。んじゃこの依頼はなしでいくか」
「シズ、ハル、どうかな? 調子は」
その部屋にもう一人少年が入ってきた。狐を思わせるこげ茶の髪に琥珀を思わせる目の色をしている。
「あ、いなり君! なんか文月学園へのハッキング依頼が来てたよ」
「文月学園って……あの冬木市にある?」
入ってきたこげ茶の髪の少年が首を傾げる。どうやらその筋の人間には有名らしい。
「うん、お給金はずんでるけど流石になんか怪しいからこっちで依頼破棄しちゃった」
「というより犯罪は一応厳禁だからね?」
「はーい」
少女は笑って返事をした。どうやら天真爛漫な性格のようだ。元からいたライトブラウンの髪の少年が気になることがあるらしく尋ねた。
「そういえばカナの奴は?」
「あー……元サーヴァントに見つかって大変みたいだよ」
苦笑しながらも答えたこげ茶の髪の少年の言葉に二人は作業の手を止めて顔を見合わせる。
「え? サーヴァント」
「
「そうみたいだね。冬木はメイガス側の聖杯があることでも有名だから」
「でも記憶があるっておかしい気がするんだけど」
月の聖杯と地上の聖杯は何ら関係がない。それなのに記憶があるとか何でだ? どうにか作業を再開させたライトブラウンの髪の少年がさらに首を傾げる。
「そうだね、でも居たものは居たんだからしょうがないよ。おかげでちょっと拉致られかかった」
「まじか」
元からいたライトブラウンの髪の少年が本気で驚く。少女の方もかなり驚いていた。
「うん、聞いたときはあわてたよ」
「そっかー、バーサーカーさん? それともギルガメッシュさん?」
少女が尋ねる。何故その選択肢が出たのかは本人たちのみぞ知る。
「ギルの方だよ。じゃなきゃ逃げないって」
「うわぁ、あの人類最古の暴君か」
やっぱりそうなるよねとようやく椅子に腰かけたこげ茶の髪の少年が苦笑いをする。彼の前には青の縁取りがされて、黒のキーのキーボード型のデバイスが置かれていた。
「しばらく冬木には近寄りたくないって」
「だよね。わたしも月の裏の話はログで知ってるけどあれは……」
「俺もお断りしたい。つくづく相棒がアイツでよかったよ」
ライトブラウンの髪の少年が作業をしながらほっと溜息をついた。さてそろそろ作業始めようかなとしていたこげ茶の髪の少年がふと思い出したように言う。
「そういえばだけど彼のオリジナル見たよ」
「まじか、どんな感じだ?」
作業の手は止めていないがライトブラウンの髪の少年が興味津々に聞いてきた。
「うーん、見た目は結構違ってたかな。割と素直な感じだったし」
「……想像がつかないんだが、慇懃無礼じゃないアイツとかアイツじゃないぞ」
ぜってーにちげーだろとライトブラウンの髪の少年が信じられないものを見たかのような表情をした。ようやく作業を始めたこげ茶の髪の少年が目線はデバイスから表示されたウィンドウを見つめたままさらに言った。
「それから英霊の方のオリジナルも見たよ」
「へ?」
作業をしていたライトブラウンの髪の少年の手が止まる。
「たぶん彼が言ってた『霊長の守護者』となった方の彼だと思う。なんかスーパーでタイムセールに参加してたよ」
「たっ、あははははははっ」
ライトブラウンの髪の少年がいきなり笑い出した。いきなりの事に今まで黙々と作業をしていた少女が驚く。
「だ、大丈夫?」
「腹痛てー、アイツがタイムセールって、タイムセールっ、似合いすぎだろ。ははははは」
「笑いすぎじゃないかな」
「しばらく笑わせておけばいいと思うよ」
こげ茶の髪の少年と少女は笑いだしたライトブラウンの髪の少年を放って作業を再開した。笑い声が収まるのは三分後、何事かと飛び込んできたもう一人の少女がやってきてからだった。
ようやく更新しました。今の今まで更新しなくてすみませんでした。
新章突入中です! え? 四巻?? 色々フラグがへし折れました、すみません。
閑話休題恒例アンケート!! ってわけでいつもの通りアンケートやります。ただし、規約違反になる可能性があるので活動報告でのみのアンケートです。その辺がご了承ください。万が一、感想の方に投票されても集計しません。そんなわけで今回のアンケート。
『ちょっとばかりお茶飲んで休憩といきたいと思います。
じゃあ、何のお茶を飲みますか?
・魔法瓶使って、紅茶
・水入れ使って、水出し麦茶
・鍋を使って、煮出し麦茶
・急須を使って、緑茶
』
以上の四つからお答えください。気分で選んでいただいて結構です。
アンケート関係なしに、個人的には煮出し麦茶は一度でもいいからやってみたいロマンだったり。いつもは水出しなんですけどね(オイ