バカと冬木市と召喚戦争   作:亜莉守

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後140時間26分


―――第六幕より34分後


第七幕

 

とりあえず手に持った槍で化け物を追い払ってくれた2Pカラーさん(仮)にお礼を言って、事情を聞く。すると聖杯の招きによって呼ばれたとのこと……つまりさ

 

「えーっと、つまり貴方はぼくのサーヴァントってことですか?」

「そうだぜ」

 

あっさりと答えられた。特に何もしてないのに呼べるって一応奇跡らしいよ?

 

「ちなみにクラスは?」

「ランサーだ」

 

三大騎士と呼ばれるクラスの一角 槍兵(ランサー)、確か他のクラスの追随を許さない最速の騎士と呼ばれるスピード重視のクラスだ。

 

「そうですか。ではランサーさん、聖杯に掛ける願いは?」

 

下手に願いがあったら不味い、ここの聖杯は汚染されて人を傷つけることしかできないんだから。

 

「特にないな。強いて言うなら強い奴と戦いてぇ」

「良かったようなよくないような………」

「ん?」

 

ランサーさんがぼくの呟きに首を傾げた。不仲は最大の死亡フラグ、家でのことも踏まえつつきっちりと事情説明をしなくては。

 

「えー、とりあえず自己紹介から始めたいと思います。ぼくの名前は言峰明乃、とある事情で教会の監査役として冬木にある聖堂教会の支部に住み込みをしてます。で、とある事情というのがですね……………」

 

聖杯の汚染のことを伝える。彼は半信半疑だったけど監査役として培ってきた交渉術が物を言った。

 

「ふぅん、まあ俺としては強い奴と戦えるならそれで文句は無いぜ」

 

ランサーさんの回答にホッとして思わず本音が飛び出してしまった。

 

「はぁ、サーヴァントが全員そういう人だとありがたいなぁ。今回の聖杯戦争、それからランサーさんにも一つ忠告します。決してサーヴァントや一般人を倒したり、殺さないこと、聖杯の泥を溢れさせるわけにはいきませんから、それに秘匿のために目撃者消すの本当に面倒なんですよ。いい加減にしてほしいってーの」

「そうか、わかった」

 

話を聞いてくれるだけいい人なのかもしれない。ウチのウルクの慢心王は全くもって人の話を聞かないし。

 

「ちなみに破ろうとしたら速攻で令呪使いますのでそのつもりで」

「おう、ところでだがその敬語どうにかなんないのか? どう考えたって素じゃないだろ」

 

英霊相手に下手に出るのはいつもの癖だ。下手にやらかして死にかけるとか勘弁してほしい。

 

「……お望みとあらば? 本当にいいんですか? いきなりバビったり(ころそうと)しません?」

「誰が嬢ちゃんみたいな奴を殺そうとすんだか」

 

その疑問はもっともだよねランサーさん、だけどさ

 

「我が家は理不尽の巣窟なんだよ」

「そうか」

 

ぼくの遠い目で大体を察してくれたらしい。ぼくは頭を撫でてもらった。

 

                      ☆

 

とりあえず御三家……と言うよりは雁夜さんか切嗣さんかアイリさんに事情を説明しようと思い立ち歩き始めた。その道すがらランサーさんが聞いてきた。

 

「そういえば俺のステータスってどうなんてるんだ? マスターならだれでも見えるはずだぞ」

「ステータス?」

 

えっと、それはなに?

 

「まあ、サーヴァントの強さのパラメーターみたいなものだな」

「へぇ、見ようと思えば見れるってこと?」

「おう」

 

指示された通りに見てみるとランサーさんの傍に文字が現れた。

 

「えっと、筋力がB……耐久がAに+? それに敏捷がAの- 魔力がCえっと幸運……あれ?」

 

なんでかな?

 

「どうしたマスター?」

「幸運だけ読めなくなってる」

「は?」

 

ランサーさんが驚いて固まった。それからもう一回見てみる。

 

「うん、塗りつぶされてるっていうのかな?」

「そんなことってあるのかよ」

 

他に変なところないよね、と他の項目(多分スキル欄?)を見てみると、とんでもないものを発見してしまった。

 

「………あ」

「ん?」

「スキルのところに悪運、EX? があるんだけど、元々もってる?」

 

まず悪運が強い英雄って何だよ。

 

「んなスキルしらねーよ」

「………うん、ごめん。多分メインぼくのせいだね。基本的に運ないもんなぁ、ぼく」

 

本当に申し訳ございませんでした。

本当に基本運がないんだよね。ぼく 間が悪いって言うか、何というべきか死にはしないけど、ろくでもない目に遭いやすいっていうやつかな

 

「ま、嬢ちゃんのことは守ってやっから」

 

わしわしと頭を撫でられた。





ランサーステータス

クラス:ランサー
属性:秩序・中庸

筋力:B 
耐久:A+ 
敏捷:A- 
魔力:C 
幸運:-
宝具:?

保有スキル
対魔力:B
戦闘続行:A+++
仕切り直し:C
神性:B
ルーン魔術:B
矢避けの加護:B
※悪運:EX

青い装束に赤い槍を持ったサーヴァント、真名はまだ不明
今回は監査役代行にしてとある令呪の臨時保管者であった明乃に偶然呼び出された
聖杯に掛ける願いは特になし。強い人物と戦うことを望んでの参戦である


※悪運
 死ぬギリギリを通りながらも死なないスキル
 本来であれば(召喚者にとって)厄介なスキルであるが、この陣営の場合ランサーの持つ「戦闘続行」の効力を著しく上げ(対戦者とって)厄介なスキルとなっている(そのため戦闘続行のランクが著しく上昇)

※※このスキルはオリジナルなので注意


多分このコンビは幸運Eあたりが引き金になって呼べた気がする。
えー、サーヴァントステータス本家風ですが、あくまで風ですので注意
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