バカと冬木市と召喚戦争   作:亜莉守

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第五問

 

「悠里、今のところは順調そうだね」

「そうよね」

 

それからしばらく、無事に僕たち二年生はDクラスのチェックポイントは通過できた。今度のCクラスは周りが墓場なだけで今のとこ何も仕掛けはない。声がでたとしても失格レベルには至らない小さな声だ。問題ないってところだよね。

 

「……何もしてこないね」

「ということは、向こうもそろそろ動きを見せる頃合いということじゃな?」

「ああ。向こうもこっちの様子は筒抜けだからな」

「何かしらの方法で落としにかかってくるだろうし」

 

お互いにカメラを通じて状況を把握できる分、臨機応変な対応が可能になる。向こうが順調ならこっちが、こっちが順調なら向こうが手を打つのは当然だ。

 

「そうなると、今度は何をしてくるのかな?」

「さぁね? 見当付かな………」

 

悠里さんが言葉を途中で句切ってモニターに身体を向けた。姉さんも神海さんも画面を見ている。それに釣られるように僕らも画面を見た。

 

「何か雰囲気が変わったな」

「暗いだけなのになんで嫌な予感がするんだろう」

 

画面の先に何か嫌な予感を感じた。姉さんも感じたみたいで訝しげに画面を見ている。

 

「広めの空間だけのようだが、後は……中央の上部に照明設備らきしものが見えるくらいか」

 

更に目を凝らしてモニターの映像を見る。確かに天井の辺りにケーブルのようなものが見える。 

 

『何だか不気味だな』

『ああ。よく分からねぇけど、ヤバい感じがするな』

 

近くにいたペアも周りの雰囲気に気が付いたみたいだね。それに流石Fクラス、ヤバい状況を見極めるのはお手の物だよね。

 

「……人」

 

神海さんが指差すモニターには、暗闇の空間の中央に誰かが静かに佇む影が映しだされていた。あれが向こうの仕掛けだろうか。いや、囮の可能性もあるかもと姉さんが呟く。あ、そっか何もない広い空間と見せかけて、本命は後ろからの奇襲なんてことだって充分に考えられるよね。

 

『突っ立っていても仕方がない。先に進むぞ』

『分かった』

 

二人が歩を進め、カメラもそれに伴って暗闇の奥を映しださんと移動していく。 そして、2人が空間の中央まであと三歩、といったところで『バン』と荒々しく照明のスイッチが入る音が響き渡る。

暗闇から一転して光の溢れだしたモニターの中央には、常夏コンビの1人であるハゲの先輩こと夏川先輩がスポットライトを浴びて静かに佇んでいた………

 

 

 

 

 

全身フリルだらけの、ゴシックロリータファッションで。 

 

 

 

 

 

『『『『『ぎゃぁああああーーっ!!』』』』』

 

 

モニターの内外問わず、そこら中から響き渡る悲鳴。うわぁ……

 

「うわぁ……」

「えと、アキノ?!」

 

似たような呟きをした姉さんを見てみれば、南を太ももに押し付けるようにして先輩(変態)の映像から隠していた。

 

「坊主野郎っ! やってくれたわね!!」

 

悠里さんは叫ぶ。

 

「汚いっ! やり方も汚ければ映っている絵面も汚い!」

「なんつーもん見せて来るんだよあの先輩、営業妨害じゃなくって変態じゃねーか」

 

広夢とか須川君とかその辺の叫び声も聞こえた。

 

「衛宮、お前よく平気だな。うぅ」

「ううん、凄く不愉快だよ。もっと酷い代物見たことあるから平気だけど」

 

イリア姉、なんでバーサーカーに女物の服装をさせようと思ったんだろう。あれは酷かった。アレを見たものは全員気分不快をおこしていた。そうなるよね。

 

 

「……気持ち悪い」

「…翔子、大丈夫?」

「……大丈夫」

 

いつもポーカーフェイスの霧島さんすらこの状況って、本気でいい加減にしてほしいなぁ。あの先輩何時まであんな変な格好するつもりなんだ?

 

「畜生!! なんてもん見せやがるのよ!!」

「みんなのダメージがひどいよ……」

 

ほかのみんなもこのグロ画像に悲鳴は避けられなかった。と言うか一部失神してる。

 

『何だ? 今、こっちの方から何か聞こえなかったか?』

『ああ。 間違いない。 そこで悲鳴g・・・・・・』

 

 

ギャァァァァァァァアアアアアアア!!!!-

 

 

はっ! しまった!! 悲鳴が呼び水になってマズいことになっている!

 

「悠里!! 早く手を打たないと全滅する!」

「く……! 無理よ!」

「あいつら既に突入しているんだ! もう助けようがないぞ!」

「嘘っ!? 彼らを見捨てるしかないって言うの!?」

 

そう僕達は何もできず、モニターを見続けることしかできない。 ゴメン、皆!! そうこうしていると次々と他の人たちが餌食になっていった。

 

『ぎゃぁああーっ! 誰か、誰か助k・・・』

『嫌だ! 嫌だ嫌だ嫌だ! 頼むからここからだしてくれ!』

『助けてくれ! それができないならせめ殺してくれ!』

『いやぁぁぁぁああ!!!!!!??????』

『奇g&p$#~*krt!?』

 

画面のマイクが次々とあの危険物を直で見てしまったみんなの叫び声が拾われていく。画面を見ていた神海さんが悔しそうに呟いた。

 

「…………突入部隊……全滅…」

 

戦力は全て壊滅。モニター越しに見ていたこっちでもこのダメージだ。直接、見てしまった彼らは、当分社会復帰できないだろう・・・おのれ! 何て惨いことを!

 

「ここの被害は?」

「男子一部、そして女子の過半数が………」

「坂本!仇を・・・! アイツらの仇を討ってくれ!」

「このまま負けたら、散っていったアイツらを申し訳がたたねぇよ……!」

「あんなの酷すぎる!」

 

Fクラスの生徒だけでなく他のクラスの皆までもが涙ながらに訴えてきた。

 

「分かってるわ! 向こうがそうくるならこっちだって全力でしょ! こちらからは、神海と工藤のペアを投入するわ!!」

 

確かに神海さんなら動じそうに無いよね。

神海さんと工藤さんのペアなら保体だしチェックポイント落とせるか。

 

「…………あの坊主に本物の地獄を見せてやる」

 

 





更新遅れてすみません。
今回は基本原作通り?
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