OP
TM・Revolution&水樹奈々
「Preserved Roses」
ED
See-Saw
「君の僕に似ている」
気が付けば、俺はどこかの古臭い檻の中に居た。錆び付いた鉄の檻とベッド1つと便所だけがある中。分からない。なんで俺がここにこんな見知らないとこにいるんだ。
ジント「まさか俺、犯罪を犯したのか?」
そういいながら檻の外側を見ると、すぐに違う事が分かった。
ジント「刑務所なんてレベルじゃないぞこれ……」
見た物を言うならこうだ。円になるように檻がある。それはいい、ただ問題はこれだ。
ジント「床がない」
床がない、それはつまり底なしの空洞になっているって事だ。その非常識的構造を見下ろしていると、約50m離れた先にある1つの檻から、髪色がピンク色のショートと白いパーカーを着た小柄の子の姿が見えた。
ジント「なんだ?どこかで見たような気がするような……」
見覚えがある……そんな気がした。呼び掛けてみようと声を出すが、反応がない。すぐそこにいるのに、なんで気付いてもらえないんだ!その時、壁から急に白い画面が現れ、アナウンスが始まった。
「檻の中の諸君。おはよう……もしくはこんにちわ」
ジント「な、なんだ!?」
「不運な事にゲームに選ばれてしまったそこの君達。このキャッスルから脱出したければ、この後現れる他の者と戦い、勝ち抜くのだ!」
ジント「はぁ!?なんで俺が」
何がなんだが分からない。本当に突然だなアナウンサーさんよー。他の者と戦って、勝ち抜いたやつだけが脱出出来る?メチャクチャ言うじゃないか。
「まずはその檻から出てもらうとしよう」
アナウンサーがそう言った瞬間、下から何かが来るような音が徐々に近付いてくる。檻の外側を見てみると、下から模様がある石版が上がってきている。あれが床か……。しかしその床はこの檻の3個分の低い位置で止まった。
「すまないね。君達が入っている檻は縦三段の位置にあり、上がってきたエレベーターは一段目までしか登ってこれない。だから二段目と三段目の君達は飛び降りてエレベーターに乗ってもらいたい」
良く分からないが、脱出する方法は、お前が言うゲームを勝ち抜けばいいんだろ?だったらやるしかない。そう思った俺は、アナウンサーの合図で開かれた檻から飛び降り、エレベーターに着地すると、他の檻からも同じように人が現れ、エレベーターに着く。
ジント『案外いるな……』
21人……その内8人だが、さっきの白いパーカーと同じように見覚えがある人達だ。一体どうなってるんだ?俺の記憶はどうなっているんだよ。
「ルールを説明しよう。このゲームは最後まで勝ち抜いた者だけがキャッスルから脱出出来る。諸君らの前に存在するワープホールを見て欲しい」
アナウンサーがそう言った時、俺を入れた全員の正面から、一つワープホールが現れ、おそらくその先にたどり着く場所のような物も映し出されている。
「ご覧の通り、そのワープホールに入ればステージへ転送される。そのステージはランダム、相手はランダムに4名選ばれる。そこで選ばれた相手と戦い、ありとあらゆるアイテムを使用して相手のライフゲージを0にせよ!2名を倒し、残り2名となったところで勝者が決定される。ピンチの時、7つあるパワーストーンの3つを手に入れれば、秘められし力が解放、もしくは変身し、強力な技を使う事が可能だ。ただし、解放中はパワーストーンのエネルギーが消耗する。強力な技を使えば、その分のエネルギーが消費され、0になれば元に戻る。次に耐久力についてだ。諸君らの耐久力はゲージで示される。攻撃を受けた時、諸君らの視界の右側にライフゲージとパーセントが表示される。もちろん、そのゲージ残量が0になれば敗北し、この牢屋に戻される。また2戦勝ち進むと、勝ち進めてきた人を4名ランダムに選ばれた者はボス戦に移行される。互いに協力し、ボスを倒せ!以上、細かい説明は後ほど、脳内に送り出す。では始めよう。脱出を決闘者達よ」
あー、なっが〜い!説明なっが〜い!一応理解したつもりだけど、なっが〜い!とまあ愚痴は置いておいて、アナウンサーの説明が終わった直後、一斉にワープホールに入るよう動く。俺もそれに従い、ワープホールへ進入する。それにしても……なんで誰もしゃべらないんだ?
ジント『睨み合ってる訳でもない。どうなってる?』
そう思ったところでワープホールに変化が起きた。白い光が放出されて自身を囲み、次第に視界までも真っ白に染まった。
ジント「うおおあぁぁ!?」
???「お、おおぉぉぉちるううぅぅぅぅ!?」
???「いいぃぃぃぃやっほおぉぉぉ!」
???「ぶるるぇぇぇ!?」
視界が自由になった瞬間。俺とランダムに選ばれた3人と一緒に空へ落ちていた。急な出来事に混乱し、絶叫が止まらない。落ちていくと、その先にはなんか潜水艦のような物が3台海の上を運行している。……って!?あのまま行けば確実にやばいって!
そしてやばいと思いながらもすぐそこに着地場所と思われる潜水艦へ迫り、そして……
ジント「うおっと!?」
???「あぁぁぁ!っく!」
???「よっと!」
???「ぶろぉぉ!」
何故かすんなりと着地した。あんな高いところから落下して来たと言うのに。
ジント「はぁ〜。ここはどこなんだよ!全面海じゃないか!?」
???「ここは海上フィールドだぜ。あんた」
ジント「はぁ?」
ここはどこか、それを答えたのは赤い服と頭に付けているゴーグルが特徴。落下中にも関わらずハイテンションで居た男だ。
フォッカー「俺の名前はフォッカー。エドワード・フォッカーだぜ」
???「ちょっと待ってよ!僕達も自己紹介させて!」
???「そうだぜ、ぐへへ」
フォッカーと名乗った男の自己紹介中に2人が割り込む、自己紹介をする。
ピート「まずは僕からだ!天才発明家のピートだよ」
グルマン「俺はグルマンだ。そうだな…悪の料理人と呼べ、ぐふふ」
ピート、落ちる際最も大きな声を上げた少年。でもなんだ?人間のような雰囲気が感じられないぞ?むしろ人形に見えるのは気のせいか?そしてグルマン、いかにも悪役っぽい外形をしてるな……。しかも常にナイフとフライパンを持ってやがるし、サイコパスだと思えそうだぜ。
ジント「俺はジントっていうだ」
フォッカー「そうか。お前の名前はジントって言うのか!」
フォッカーは俺の名前を聞いた瞬間、ピートとグルマンは孤立するように大きく後に下がり、突然準備運動をし始めた。
ジント「お、お前ら、何やってるんだよ」
ピート「もう忘れたジント君」
グルマン「ゲームの始まりだ、ぐへへ」
フォッカー「悪いな。互い知り合った身でも容赦はしないぜ!さあ行くぞ!」
フォッカーが言葉いい終わった直後に、全体に響き渡るように「Let's The Battle Bigen!」とアナウンスが流れ、数秒後に「GO!」と戦闘開始された。
ジント「ちょ……おま!?…っく!」
3人は一斉に攻撃を仕掛けてきた。俺はやむを得ず自分の武器である片手剣を取り出す。……ってなんで俺がこの剣を?誰かに貰ったような……。
ピート「こぉれだぁ!くらえ!」
ピートは近くにあった宝箱を開けて、その中に入っていた小さな爆弾を俺に向けて投げてきた。
ジント「……っく!戦うしかないのかよ!」
何がなんだが分からない。気付けば見慣れない牢屋で目を覚ましたと言えばこの城の脱出をかけてバトル……意味が分からねぇし理不尽だ。でも考えても仕方ない。今になって思い出したが、俺には何か目的があるんだ!だから、目の前の相手と戦って……勝つ!