無個性でもヒーローになる   作:学学 学

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息抜きで書きました

もしかしたら色々と設定がおかしかったりとしているかもしれませんが大目にみてください。


無個性でもヒーローになる

母は古い映画やアニメのオタクで、父ら世界有数なメカニック、そんな両親に育てられた俺は昔から頭のキレが良かったと思う。だけどそれ以外なんの変哲も無い子供だった。

 

そんな俺の夢もありきたりで、ヒーローに憧れた。

 

始まりは簡単だ、古い映画が大好きな母からヒーロー映画、アベンジャーズシリーズを見せてもらったからだ。

 

今にして思うと流石はオタクの子だ、って感じだ。同年代の子供はオールマイトとか"現実のヒーロー"に憧れる中、俺は「行けっ!キャプテン!ソー雷だ!」と、テレビの前で叫んでたのだから…

 

そんは、俺の憧れたヒーロー達は全員が全員、バラバラの『個性』を持ちながら世界を守るために戦う。

そんなヒーローに憧れた。

その日から僕の夢はヒーローになることになった。

 

しかし、ある時、絶望的な宣告を受けた。

なんと俺にな個性がなかったのだ。無個性というらしい

 

絶望した、絶望して唖然として呆然とした。

 

母からは謝られた。

 

「ごめんね」って何度も言われた。

だけど母が悪いわけでは無い、誰も悪くは無い、運が無いだけだ。

小さいながらそう思った。

 

 

それから生活はあまり、覚えていない。

確か、俺に転機が訪れる1週間くらいの期間はまさに生き地獄だった。それくらいの衝撃だった。

夢は奪われ、周りにあるものが無い、出来るはずのことが出来ない。

 

小さい頃の俺には耐え切れるものでは無かった。

 

しかし、海外出張から帰ってきた父親は俺の顔を見るなり何かを投げつけてきた。はじめは個性が無いから怒られたのかと思ったが、投げつけてきたものを見てそうでは無いと分かった。

投げつけてきたものはアイアンマンのDVDだった。

 

「お前の夢はそんなものか?、お前の価値はそんなものか?違うと思うなら、個性なんて無くても強くなりたいと思うならラボまでこい」

 

俺の父のその言葉は今も忘れない。

 

それからというもの僕の生活は一変した。父が個人で所有するラボが俺の生活の場所となった。ものの作り方を習い、新しいものを作り、そして、アーマーを作った。

アークリアクターなんてものは作れなかったが似たようなものを父と共に作ることは出来た。…もちろん、体に埋め込んだりはしてない。

 

 

そして、俺が小学校5年の頃に父が死んだ。癌だった。

父は世界有数のエンジニアだニュースでも取り上げられた。だけど、次の日にはパンダの赤ちゃんのニュースに変わり、世間から忘れられていった。

なんだか寂しかった。

 

だけど、俺は父と死別する直前に病院で約束した。

 

俺はヒーローになると、

 

無個性でもヒーローになってやると、約束した。

 

これはもうただの夢じゃあない、俺の誇りだ。俺の魂だ。

 

誰になんと言われようと俺はヒーローになる。なってやる。

 

 

俺はヒーローになるために、アーマー作りと並行して体を鍛えた。様々な道場へ通い武道を習った。アーマーだけあっても仕方が無い。

 

中1の頃、ついに人工知能、ジャービスを作り上げた。まだまだ改良の余地があるが形の上では完成した。

それから様々なアーマーを作り上げた。

 

試作段階のマーク1

 

形の上では完成したマーク2

 

完成系のマーク3

 

改良型のマーク4

 

携帯型のマーク5

 

これらが、こいつらが今の俺の個性だ。

作り物だと、ただの鉄の塊だと笑いたければ笑えばいい、だが、俺は自信を持って叫べる。

こいつらは、俺の個性で魂だと、お前らみたいに偶々持っていた力じゃない、己が手で創り上げた自分自身の力だって、言ってやれる。

 

 

そして、今日が初お披露目だ、今までアマの謎のヒーローとし時々、(ヴィラン)を捕まえたことがあるけど、今回は違う

無個性でもヒーローになれるための第一歩、雄英高度ヒーロー科の入試だ。

 

 

 

 

受験票、筆記用具、財布…、そして、携帯型のアーマーのマーク5、

 

準備は万端、試験開始30分前、よし!

 

と、試験会場である校舎の中に入ろうとすると、同じく受験を受けに来たのだと思われる地味な感じの少年が緊張からかこけそうになり、受験生だと思われる少女に助けられていた。

 

…あの女の子の個性はなんだ?念動力的な?

それより、あの2人は知り合いか?

羨ましい…

昔から道場とラボを行ったり来たりしているだけ、学校は高校一般入試に不利にならない程度にギリギリ行くだけで、ずっとスーツのパーツを作ったりプログラムを入力していただけだ、恋人どころか仲のいい友達もいない。いや、会話するくらいの人はいるよ?流石に…、

だけと、放課後や休日、一緒に遊ぶ人がいない。知り合いは居ても友達は居ないのだ。

いやはや、今の俺はきっとトニースタークに笑われる。だけど仕方が無い、ずっと道場とラボを行き来しながら過ごしてたんだ、コミュ障にもなれれば、緊張して女子と話すことも出来なくなる。

 

なんか、悲しくなってきた

 

元気を出すためポケットの中に入っている御守りを握り締める。

 

この御守りは同じ道場に通っている、八百万さんから貰ったものだ。彼女は推薦でこの高校に受かってしまったが、俺が受かるように、と、思いつきからかその場で創ってくれたのだ。

 

だけど、どうして俺なんかに御守りをくれたのだろう?

自慢じゃないが彼女と話したことは何度かあるが、会話が成り立ったことは一度も無い。俺は女子と会話をしようとすると緊張でまともに話せなくなるのだ。

 

だけど、御守りをくれるってことは向こうは一定以上の好意向けてくれてるってことだよね?

期待して良いんだよね?仲の良い友達第1号候補として考えて良いんだよね?

 

いや、落ち着け、向こうからしたら唯の練習だった可能性もある。

だって、御守りって普通は神社的な場所で買ってきたり祈祷して貰ったりするものだ。だけど、これはその場で、彼女の手のひらからニョッキって生えてきたのだ、彼女が個性で作ったのだ。

つまり、この御守りに彼女は何もかけてない訳で…

 

うん、きっとコレはついでだ、彼女は特に同じ学校に受験する知り合い程度にしか思っていない…

 

 

…元気を出すつもりが逆に悲しくなってきた

 

いや、ちょっと待てよ。

この御守りは彼女が創ったのだ。つまり、彼女の体内から出てきた。

 

体内…

 

胎内…

 

…なんか、エロい

 

うん、ちょっとテンション上がってきた!

 

 

そうこうしている間に集合時間になった、筆記試験は余裕だが、ネックは実技だ、持ち込み可だとは聞いているがもしかしたら個性のみの試験があるかもしれない…、そしたら詰む、

 

そして、実技試験の説明を聞いた。なんと。天は俺の味方の様だ。

 

持ち込み可、ヒーローとしてふさわしくない行動以外何でもありで仮想(ヴィラン)を倒すというものだった。

得点…、3点とか2点とか0点とか、あったが難しく考える必要は無い。

俺はヒーローだ、敵の大小、自分のメリットなんて関係無い。俺の誇りにかけて(ヴィラン)は倒す、悪・即・斬の精神で敵を全て倒せすだけだ。

 

 

 

 

俺の携帯型スーツのバッテリーは節約して使えば約20分持つ、そして、俺は予備のバッテリー…、俺式アークリアクターを10個持ってきている。つまり、初めから内蔵されているリアクターを入れて合計11個のリアクターがある。

220分、節約すれば3時間半以上分のバッテリーがある。

燃料の心配は無い…

 

よし、やるか!

 

試験場へと続くゲートの前に俺と俺と同じグループの受験生が受験開始を待ち浴びている。みな、それぞれと集中力を高めており、自作と思われる武器を持っている人や、異形の姿をしている人もいる。

皆強そうだ、だけど、俺も強い、自信を持って言えるわ、

 

軽く深呼吸をしてアタッシュケースの様な形をしたモノを地面に置いて足を乗せる。

 

周りの人は何をしているのだろうと見ている。よく見ろ、コレが俺が作り上げた個性だ、

 

アタッシュケースの両サイドを手で掴み持ち上げて胸に装着する。

 

ガチャガチャガチャッ

 

そんな音を響かせながら、足や腹がアーマーに包まれる。

 

両腕を広げる、モーター音と共に手や腕もアーマーに包まれ、更に、背中や腰、尻、頭へもアーマーが広がっていく。

 

そして、最後に顔にアーマーが装着された。

 

アイアンスーツ、マーク5、装着完了。

 

マーク5(は携帯型のため、パワーも防御も、稼働時間もマーク4に劣るがマーク4は着脱するための装置がある家でしか脱ぎ着出来ないために受験という場では流石にまずい、だから今回はコレだ。

 

 

 

 

まわりの人は驚いて俺の方を見ている、だけど答える必要は無い、今はこれから始まる戦闘に集中をしないと

 

 

 

試験開始と共に俺は走り出した。いや、走るというよりも跳ぶと言った方が良いかもしれない。

他の受験生の過半数を跳び越えて先頭集団入り、ジャービスに敵の位置を熱により探知させる。

相手はロボットだ、熱くらい出る。

 

ジャービスは探知系の個性よりは劣るがある程度早く敵を見つけられる。

そして、マーク5は搭載している武器は少ないがこの敵に対してなら充分だ。

 

着々と敵を倒していく、点数なんか数えていない。数える意味なんて無い、時たまロボットに負けそうな受験生を助けながら敵を屠って行く。

リパルサーを使い、激しく動くため燃料の減りも早く、予備電源も尽きた頃に遂に、奴が現れた。

 

 

 

得点0の馬鹿みたいにでかい敵だった。

他の受験生は瞬く間に逃げて行く、当然だと。奴を倒しても得点は与えられない、だがしかし、俺はヒーローだ。仮想とは言っても(ヴィラン)を前に背を向けるわけにはいかない。ヒーローは逃げるわけにはいかないんだ。

 

此処まで戦ってわかった。仮想敵の弱点は頭部…に、見えなくも無い部分だ。

だが、あの大きさだ、頭部を狙うのは一苦労だ、それに、あのパワー、そして、そのパワーに耐えられるだけの装甲、一筋縄ではいかない、リパルサーも効かず、リパルサー以外の武装は弾切れになってしまっている。

 

…もう少し、武装を充実させておけば良かった、だけど、はじめは軽量化を極めてリパルサー以外に武装はなかったんだ、贅沢は言うまい、

 

ならば…

 

と、俺は飛んだ。

マーク5も短時間なら飛べる、そして、仮想敵よりも高く飛んだところで俺は飛行を停止させて全エネルギーを胸部に集めさせる。

当然だけど俺は自由落下する、そんな隙を敵が見逃すわけが無い。

奴は俺を標的に定めて迫る、俺は空中で体を捻り胸部奴に向ける。

 

そして、敵の攻撃が俺に当たる瞬間に胸部から全エネルギーを集めたユニビームを放ち、敵を吹き飛ばした。

 

当然、エネルギーが切れた俺は飛ぶことは出来ず、落下する。しかし、地面につく瞬間に雀の涙ほどのリパルサーがかろうじて放てて着地の衝撃を緩和した。

 

だけど、痛い…、

 

めっさ痛い、それに、重い!電池が切れたアーマーほど邪魔な物は無い気がする…

 

アーマーを脱ぎ捨てて立ち上がると、丁度、試験が終了した。

 

よし、手応えはあった。

だけど、もしかしたらってことがある。

 

不安だ…

 

 

後日、家に立体映像の合格通知が届いた。

そこで、オールマイトが教壇に立つとういうことを初めて知った。だけど、僕には関係無い、あんな個性だけでごり押しするような人とはあまり気が合いそうに無いし…

 

それはともかく、これで終わりでは無い、これから俺のヒーローアカデミアが始まるんだ。

 

 

この物語は俺が世界初の無個性ヒーローになるまでの物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ま、短編なんだけど

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