アーシアを連れ出したイッセーは、アーシアを教会にあった長椅子に寝かせた。
「アーシア、これで自由になれるんだ。」
イッセーはアーシアの手を握る。
「イッセーさん…少しの間でもお友達が出来て、私は幸せでした。」
アーシアは微笑みながら弱々しく言う。
「生まれ変わったたら、またお友達になってくれますか?」
「なに、言ってるんだ。これから色んな所に遊びに行こう。ゲーセンだろ、買い物だろ、海にも行こう。」
「…ありがとう…」
アーシアの瞳が閉じ、そして涙が流れ落ちた。
「アーシアァァ!!!」
イッセーは叫んだ。その目には涙が溢れ出ていた。
「神様、なんでアーシアを連れて行ってしまうんですか!悪魔の俺と友達になったからですか!俺はこの子に笑って欲しかっただけなんだ!」
イッセーの叫びは静かな教会に響く。
「悪魔が、教会で懺悔?」
後ろから声が聞こえ振り返ると、そこにはレイナーレの姿があった。
「見て、ここに来るときに騎士の子につけられた傷よ。」
レイナーレは、腕の傷を見せて言う。傷に手をかざすと、淡い緑色の光が放たれ、傷が塞がっていく。
「素敵でしょう。どんなに傷がついてもなおってしまう素晴らしい神器なのよ。これで、私の地位は約束されたも同然。偉大なるアザゼル様とシェムハザ様のお力になれるのよ。」
レイナーレは高笑いする。
「知るかよ!アーシアは静かに暮らしたかっただけなんだ!」
「無理よ。神器を宿している時点で蔑まれる運命だった。」
「なら、俺が友達としてアーシアを守ってやる!」
「あはははは、無理よ。だって死んじゃったじゃない。守るとかじゃないのよ。あなたは守れなかったのよ。」
レイナーレは再び笑う。
「わかってる。だからおまえも、俺自身も許せないんだ。」
イッセーは拳を握る。
「返せよ!アーシアを返せよォォォォォ!!!」
『
イッセーの掛け声とともに、神器の形が変わった。イッセーは殴りにかかるが、レイナーレは軽く避けた。
「くそぉ!」
『
神器から音声が流れ再び攻撃する。しかし、レイナーレは攻撃を避けた。
「少しは力を上げたようね。でも…」
レイナーレは光の槍を作り、イッセーに投げつけた。
「私の敵ではないわ。」
「ぐァァァァァァあ!!!」
イッセーの両足に光の槍は刺さった。今まで受けたことのない激痛が走った。
「ぐぅ、こんなもの!」
イッセーは強引に光の槍を抜いた。手は火傷のように焼け、光の槍を抜いた所からは血が溢れ出てきた。
「下級悪魔のくせに私の光の槍を抜くなんてやるじゃない。でも、終わりよ。体中に光力が駆け巡り内側から焼かれて死んでいくわ。」
レイナーレは笑う。
「神様…いや、さっき聞いてくれなかったし、悪魔だから魔王様か。俺に1発あいつを殴らさせてください。1発だけでいいんです。」
『
音声とともにイッセーは立ち上がる。
「うそ、なんで立てるの!」
レイナーレは驚愕する。
「アーシア、うるさくてごめんな。すぐ終わらせるから。」
『
「この死に損ないが!」
レイナーレは光の槍を投げるがイッセーはそれをはじく。レイナーレは恐怖し、逃げようとするが、
「逃がすかよ。」
イッセーはレイナーレの腕を掴む。
「触るな、私は至高の…」
「吹っ飛べ、クソ堕天使!」
ドゴッ
イッセーはレイナーレを殴り飛ばした。
今回、初めてルビを振って見ました。
ほとんど原作通りですね。
次の話が終わったら新しい章に入ると思います。