赤龍帝の兄は美食屋   作:ドルキ

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決着、そして

 

イッセーは、レイナーレを殴り飛ばし倒すことができた。

 

「へぇ、ざまーみろ。」

 

イッセーはそう言うと、全身の力が抜けて倒れそうになる。しかし、誰かがイッセーに肩を貸した。

 

「たく、無茶しやがって。」

 

イッセーの兄、トリコだ。

 

「アニキ、なんとか倒せたよ。」

 

「よくやったな。」

 

トリコはイッセーの頭を撫でる。

 

「でも、アーシアを助けることはできなかった。」

 

「お前はがんばったんだ。アーシアもわかってくれるはずだ。」

 

イッセーが涙を流し、トリコは慰める。

 

「フリードは?」

 

「すまん、途中で匂いが途切れた。まるで、その場で消えたように。」

 

「きっと、転移する道具か、魔方陣を使ったんですよ。」

 

振り返ると、そこには木場がいた。

 

「遅せーよ、イケメン。」

 

「部長に手を出すなって言われてたからね。」

 

「さすがは私の兵士ね。」

 

いつの間にかリアスがいた。

 

「部長、持ってきました。」

 

小猫が、気を失ったレイナーレを引きずってきた。

 

「朱乃、よろしくお願いするわ。」

 

「はい、部長。」

 

また、いつの間にか来ていた朱乃が、手元に魔力で水を作りそれをレイナーレに浴びせた。

 

「ぐはっぐはっ」

 

レイナーレは咳き込み、目を覚ました。

 

「ごきげんよう、堕ちた天使さん。」

 

「グレモリー家の娘か!」

 

「リアス・グレモリーよ。少しの間だろうけど、お見知りおきお。」

 

「すぐに増援が来て…」

 

「それは、これのことかしら。」

 

リアスは、ポケットから3枚の黒い羽を取り出す。

 

「悪いけど始末させてもらったわ。今回は、あなた達が勝手にしでかしたことだし、問題ないでしょう。」

 

レイナーレは呆然としている。

 

「イッセー君、部長は『紅髪の滅殺姫(べにがみのルイン・プリンセス)』って言われてるんだ。」

 

「はは、俺ってすごい人の眷属になったんだな。」

 

「イッセー、その神器は?」

 

リアスがイッセー神器を見て言う。

 

「いつの間にか形が変わってたんです。」

 

「赤い龍の紋章…そういうことね。」

 

リアスは納得する。

 

「堕天使レイナーレ、この子の神器はただの『龍の手(トゥワイス・クリスタル)』じゃないわ。これは10秒ごとに己の力を倍にする13種の神滅具の1つ『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』。」

 

「神滅具をこんな子供が…」

 

レイナーレが驚愕する。

 

「さて、そろそろ消えてもらおうかしら。」

 

リアスは両手に魔力を練る。

 

「イッセー君!私を助けて!」

 

レイナーレが夕麻の姿になり、イッセーに助けを求めた。

 

「この悪魔が私を殺そうとしてるの!わたしは、本当はあなたのことが好きだったのよ!堕天使の使命でイッセー君を殺してしまったけど、好きなのよ!」

 

レイナーレが助けを求めている時、この場にいる全員に悪寒が感じた。

 

「てめぇ、いつまで嘘こいてイッセーを騙そうとしてるんだ!」

 

トリコがものすごく憤怒している。レイナーレに向けてとてつもない殺気を放っていた。近くにいるリアス達も、冷や汗を流す。

 

「ひぃ、お、鬼…」

 

殺気を直接受けているレイナーレはトリコの後ろに鬼が見え、ガタガタと震え始めた。

 

「まぁ、今回のことを決めるのは俺じゃねーな。」

 

トリコは殺気を止めた。

 

「イッセー、お前が決めろ。こいつはやり過ぎた。」

 

イッセーは少し、黙ってから口を開いた。

 

「部長、お願いします。」

 

イッセーの一言の後、リアスは魔力を練る。レイナーレは先程の殺気のせいで、まだ震えていた。

 

「わたしの眷属に言い寄るなんて、消し飛びなさい!」

 

リアスの魔力でレイナーレは、消し飛んだ。レイナーレのいたところにはアーシアの神器があった。イッセーはそれを拾いアーシアにつけてあげた。

 

「アーシア、ごめんよ。」

 

イッセーは再びアーシアの手を握り、涙を流した。

 

「イッセー、これが何か分かる?」

 

リアスはチェスの駒を取り出した。

 

「チェスの駒?ま、まさか!」

 

「ええ、この子の神器は僧侶として使えるわ。前代未聞だけど、シスターを転生させるわ。」

 

リアスは呪文を唱えると、駒が光り、アーシアの中に入っていった。すると、アーシアの目がゆっくり開いた。

 

「イッセーさん?」

 

アーシアが起き上がると、イッセーは泣きながらアーシアに抱きついた。

 

「アーシアァ、アーシアァ…」

 

子供のように泣くイッセーの頭をアーシアは優しく撫でた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、イッセー視点

 

部室に入ると、部長が1人いた。

 

「イッセー、傷の具合はどう?」

 

「はい、バッチリです。アーシアに治療してもらいましたから。」

 

「あれだけの回復の力、堕天使が欲しがるのもわかるわね。」

 

俺は気になることを聞いてみた。

 

「部長、兵士って8人いるんですよね。俺以外の兵士はいないんですか?」

 

「私の兵士はイッセーだけよ。」

 

俺だけ!それって告白的な何かですか!

 

「悪魔の駒で転生させるときは駒価値というものがあるの。」

 

どうやら告白ではないらしい。

 

「女王は9、戦車は5、僧侶と騎士は3、兵士は1という具合にね。転生させる者の能力次第で駒価値は多くなるの。以前、トリコを転生させようとしたとき戦車では転生できなかったでしょ。少なくとも駒価値が6以上じゃないと、トリコは転生できないのよ。」

 

「じゃあ、兵士を6個使えばよかったんじゃないですか?」

 

「私の兵士の駒はもうないの。イッセーに8個全部を使ってしまったから。」

 

なんと、俺にはそんなすごい力があったとは。

 

「まずは最強の兵士を目指しなさい。これはおまじないよ。」

 

そう言って部長は俺に近づき、おでこにキスをした。

 

うぉー、部長におでこだけどキスしてもらったよ!

 

「可愛がるのはここまでね。新入りの子に嫉妬されてしまうわ。」

 

「イ、イッセーさん…」

 

アーシアが扉の前に立っていた。機嫌はすごく悪そうだ。

 

「そうですよね。部長さんはきれいでイッセーは好きになってしまいますよね。こんなこと考えてはダメです。主よ、どうかお導きよ…キャー!」

 

アーシアは頭を押さえた。

 

「悪魔になったんだから祈ったらダメージを受けるのは当然よ。」

 

部長が言う。当然なんだ。

 

「はう、悪魔になってしまったんですね。」

 

「いやだった?」

 

「いえ、いまはイッセーさん達と出会えて悪魔になって幸せです。」

 

アーシアは駒王学園に通うことになった。

 

これで堕天使レイナーレとの戦いは終わったのだった。

 

 

 

 




1章完結。

レイナーレは原作以上に恐怖をあたえられ死んでしまいましたね。

次回からは新章に入ります。
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