家族、増えました
『イッセー視点』
「うぉー、イッセーが結婚なんて嘘だ!」
「これは、何かの陰謀だ!」
松田と元浜が嘆いている。なんだ!俺が、結婚!
「イッセー、初孫は女の子だよ!」
「エロしか取り柄のないだめ息子が結婚するなんて!」
父さんと母さんが泣いている。だから、結婚ってなんだよ!
「イッセー、余所見をしてはだめよ。」
俺の隣にウェディングドレス姿の部長がいる!俺は部長と結婚するのか!
「それでは、近いのキスを。」
近いのキス!目を閉じて部長が顔を近づけてくる。これはキスするしかないでしょ。部長にキスをしようとした時、部長が消える。
『ずいぶん、盛り上がってるじゃないか。』
俺の目の前に巨大な赤いドラゴンが現れた。
「だ、だれだ!」
『お前はもう知ってるはずだ。俺は今までお前に話していたが、お前が弱小過ぎて聞こえなかった。』
「知ってるはず?」
『今回は挨拶だけだ。これから共に戦う相棒にな。』
それと共にドラゴンが消え、左腕が神器に変化する。
「うわぁぁぁー!!!」
俺はベッドの上で起きた。どうやら夢だったようだ。
「いやな、夢見たな。4時30分か。もう1回寝よ。」
うん?そういやさっき目覚ましなってたな。なんでそんな早くになってんだ?
「あー!」
そういや部長が朝から特訓するって言ってた。カーテンを開けてみる。すると、ジャージ姿の部長が玄関の前で待っていた。
「部長!今、行きます!」
「60…61…」
「イッセー、頑張りなさい。私の下僕が弱いなんて許さないわ。」
部長が俺の上に乗って今は腕立て伏せをしている。それにしても、部長のお尻と太股、柔らかいな。
バシッ
「痛てっ!」
部長に叩かれた。
「腰の動きがいやらしいわよ。」
「そんな、こんな体制じゃ俺のお馬さん根性がマックスになりますよ!」
「話せる元気があるなら、あと100回増やしてもいいわね。」
そんなぁぁぁぁぁ
「はー、はー。」
「そろそろ来ると思うのだけれど?」
部長が言う。誰か来るのか?
「部長さーん、イッセーさーん。」
アーシアが走ってきた。でも、そんなに急いで走ったら、
「はぅっ!」
転んでしまった。
「イッセーさん、お茶です。」
「ありがとう、アーシア。」
俺の持っているコップにアーシアがお茶をそそいでくれる。
「部長、なんでアーシアを呼んだんですか?」
「今から、イッセーの家に行くわよ。」
はて?俺の家?
家に戻ると段ボールが積まれていた。
「部長、なんですか?この荷物?」
「イッセーさん、すみません。これは私の荷物です。色々積めてたらこんなに多くなってしまいました。」
アーシアの荷物?
「今日からアーシアは兵藤家にホームステイするわ。」
「ホームステイ!」
「そう言うことで、お父様、お母様、アーシア・アルジェントのホームステイをお願いします。」
部長が父さんと母さんに説明している。いきなりのことで呆然としている。
「くぅ、こんな美人さんにお父様って呼ばれるとは。」
父さんは涙を流す。
「お父さん!」
母さんの一言で父さんの姿勢がただされる。
「リアスさん、お話はわかりましたけど、家には性欲の権化のイッセーがいますので」
「父さん!それが息子に言うことか!」
思わず、怒鳴ってしまった。本当のことだけど。
「ふぁー、みんなおはよ。」
アニキがあくびをしながら部屋に入ってきた。
「リアスにアーシア、なんで家にいるんだ?」
「アーシアをここにホームステイさせようと思って話していたのよ。」
「ふーん。アーシア、この家に住みたいか?」
「はい、イッセーさんのお家に住みたいです。」
「そっか、なら住むか。」
アニキが笑顔で言う。
「トリコ、家には性欲の権化のイッセーがいるんだぞ。」
父さんが言う。
「親父、いいじゃねーか。部屋の空きはあるんだし。」
本当にアニキは豪快だな。
「なら、こうしましょう。」
部長が言う。
「アーシアの花嫁修業を兼ねてということでどうかしら?」
花嫁修業!
「母さん!トリコはともかくイッセーは結婚できないと思っていたよ!」
「父さん!私もイッセーの孫は見れないと思っていたわ。」
父さんと母さんが手を取り合って喜んでいる。
「リアスさん、アーシアさんをお預かりします!いや、お預かりさせてください!」
なんだ、この状況。
「お父様、お母様、ふつつかものですがよろしくお願いします。」
アーシアが頭を下げる。
「部長、花嫁になるのと花嫁修業は違うんじゃないですか?」
「…花嫁ね。」
部長の顔が暗くなる。
数日後
今日は俺の悪魔の仕事がないため、自分の部屋にいる。アーシアは俺の家に住むことになり、俺のクラスに転校という形でやってきた。いきなり俺の家にホームステイしていると言ったので騒ぎになった。クラスメイトとはうまくいけているようだ。今日からアーシアは悪魔の契約をすることになり小猫ちゃんと一緒に行っている。
なんだか最近、部長の様子がおかしい。俺の家に来たときも暗い顔をしていたし、最近はよく話しかけても何かを考えているのかボーとしている。
うん?グレモリーの魔方陣?
「イッセー!」
部長が魔方陣から出てきた。
「どうしたんですか?」
「イッセー、私を抱きなさい!至急に頼むわ!」
新章に入ります。