赤龍帝の兄は美食屋   作:ドルキ

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不死鳥、襲来

『トリコ視点』

 

 

 

全く、昨日はなんだったんだ?今日、リアスに聞こうと思ったらいないし。授業終ったし帰るか。

 

荷物をまとめて帰ろうと歩いていると、旧校舎から昨日、リアスを迎えにきたグレイフィアと知らない匂いがしてきた。

 

「行ってみるか。」

 

旧校舎に向かった。オカルト研究部の部室の近くに行くと、何やら騒がしいことに気がついた。

 

「何、騒いでんだ?」

 

そう思っていると、

 

「うあぁぁぁぁ!!!」

 

イッセーが扉を突き破り飛んできた。俺は、イッセーを受け止める。

 

「なんだイッセー、飛んできて?」

 

「げほっ、ア、アニキ…」

 

部室を見ると、リアス達とグレイフィア、ホストみたいな格好の男の悪魔と、たぶんその眷属の悪魔がいた。

 

「リアス、なんで人間がいるんだ?」

 

ホストみたいな男が言う。

 

「彼は、今吹き飛ばされたイッセーのお兄さんよ。」

 

リアスが説明する。

 

「アーシア、イッセーの治療をしてやってくれ。」

 

「はい、トリコさん。」

 

アーシアはイッセーを治療する。

 

「リアス、こいつだれだ?」

 

「彼は、ライザー・フェニックス。フェニックス家の上級悪魔よ。」

 

フェニックス?不死鳥か。

 

「人間に説明するのもなんだが、そう、俺は由緒正しきフェニックス家の三男、ライザー・フェニックスだ。リアスの婚約者だ。」

 

婚約者?

 

「リアス、こいつと結婚すんのか?」

 

「しないわ。その事を揉めていたの。」

 

リアスは本当に嫌そうな顔をした。

 

「嫌なんだとさ。帰りな。」

 

「貴様、人間の分際で俺に命令するのか!ミラ!やってしまえ!」

 

ライザーの一言で棍を持った少女が棍で攻撃してきた。

 

「速えーな。」

 

ミラと呼ばれた少女は意外に速かったが、俺は、攻撃を避ける。

 

「ふん!」

 

拳で棍を弾く。

 

「そりゃ!」 

 

ミラと呼ばれた少女の腹部を指で突いた。

 

「ぐふっ!」

 

ミラは少し飛ばされる。

 

「貴様、人間のくせにやるな。ミラ、本気でいけ!」

 

ライザーが命令するが、ミラは動かない。

 

「どうしたミラ。速くそいつを潰せ!」

 

「ラ、ライザー様…動けないです。」

 

ミラが動けないことで、この場にいる全員が驚く。

 

「貴様、神器持ちか魔法使いか!」

 

ライザーが言う。

 

「神器は持ってるが使ってねえよ。今のは、ノッキングだ。」

 

俺は説明する。

 

「ノッキングってのは、運動組織に衝撃を与えて神経を麻痺させ鮮度を保ったまま捕獲する技術だ。生物によって場所は違うし、衝撃の強さも違う。長年の経験がなせる技だ。ミラって子のノッキングは一時間位続くかな。」

 

リアス達は、目を丸くする。

 

「ハハハハハ、貴様、人間の癖に面白い技を使うな。リアス、こいつもレーティング・ゲームに参加させてもいいぞ。」

 

ライザーが言う。

 

「レーティング・ゲーム?リアス、何がなんだかわからねえから、説明してくれ。」

 

リアスから説明を受ける。

 

「なるほどね。だが、俺はやらねえぞ。」

 

「なにー!貴様、俺の厚意を無駄にする気か!」

 

「俺には資格がない。リアスの駒じゃ転生できなかったからな。リアス達に最大限は協力するつもりだ。」

 

「リアス達だけじゃ結果が見えて面白くないから貴様に出ろと言ってるんだ。」

 

「悪魔は頑固な奴が多いな。なら、こうしよう。お前達が俺に腕相撲で勝ったら出てやるよ。」

 

「トリコ、さすがに無茶よ!相手には戦車がいるのよ!」

 

リアスが止めようとする。

 

「いいって、いいって、そこの仮面の奴、お前が一番力があるな。」

 

「お前、人間の癖に観察力があるな。私は戦車のイザベラだ。」

 

俺とイザベラはテーブルに肘を置き、手を合わせる。

 

「グレイフィアって人、公平な立場のあんたが審判してくんね?」

 

「はい、承知しました。」

 

グレイフィアは俺たちの手の上に手を置く。

 

「いきます。はじめ!」

 

グレイフィアの掛け声でお互いに力を入れる。中央で硬直状態が続く。

 

「やるじゃねーか。」

 

「お前こそ、人間の癖にやるな。これならもっと力を入れても良いだろう。」

 

イザベラの力が強くなり押され始める。

 

「ハハハハハ、悪魔に力で敵う訳ないだろう。」

 

ライザーが高笑いする。手がテーブルに着く寸前、手が止まった。

 

「なに!」

 

「イザベラって言ったか。お前が様子を見ていたように俺も様子を見ていた。」

 

手は中央に戻る。

 

「バカな!全力だぞ!」

 

「ぬりゃぁぁぁぁ!!!」

 

俺は思いっきり力を込めてイザベラの手をテーブルに叩きつけた。

 

「バカな!イザベラが負けただと!」

 

ライザーが驚く。

 

「まさか、これほどとは!」

 

リアスも驚く。

 

「まあ、当然ですね。」

 

小猫が言う。

 

「どういうこと、小猫?」

 

リアスが聞く。

 

「私も、腕相撲でトリコ先輩に勝ったことがないので。」

 

全員、驚く。

 

「貴様!俺に恥をかかせやがって!」

 

ライザーが炎を作り、飛ばそうとしたが、

 

「ライザー様、これ以上勝手なことをしますと、私も容赦いたしません。」

 

グレイフィアが言う。ライザーは炎を消す。

 

「貴様、レーティング・ゲームで弟がどうなっても知らないぞ。10日後のレーティング・ゲーム、リアス、覚悟しておけ。」

 

ライザー達は魔方陣で帰っていった。

 

「リアス、今のままじゃあいつらに勝てないだろう。」

 

「ええ、レーティング・ゲームまで、合宿をするつもりよ。」

 

「俺も行く。それが最大限の協力だ。」

 

こうして、合宿をすることになった。

 

 

 

 

 




トリコはレーティング・ゲームに参加させません。

眷属ではないので。
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