赤龍帝の兄は美食屋   作:ドルキ

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深夜の特訓

 

「グギュアアアア!!!」

 

「くっ…」

 

現在の時刻は深夜だ。本来なら休息の時間だが、トリコは小猫に頼まれて神器を使い、小猫が猛獣と戦っている。

 

「えい!」

 

小猫が殴りに掛かる。

 

「グギュアアアア!!!」

 

「うっ」

 

猛獣は翼で小猫を払いのけた。

 

猛獣の名前はシャクレノドン。捕獲レベル4の猛獣だ。

 

「小猫、動きが単調になってるぞ。相手は猛獣でも知性はそこそこある。もっと考えろ」

 

トリコはアドバイスを送った。

 

小猫は持ち前の防御力でシャクレノドンに負けはしていない。しかし、勝てもしていない。決定打を与えられないでいる。

 

「グギュアアアア!!!」

 

シャクレノドンが小猫に襲い掛かる。噛みつきの行くのを小猫が避け、懐に入り込み、

 

「やぁ!」

 

小猫はシャクレノドンを殴り飛ばした。

 

「はぁ、はぁ、はぁ…」

 

かれこれ30分ほど戦っているためか、小猫は肩で息をしていた。

 

「グギュアアアア!!!」

 

シャクレノドンが立ち上がる。

 

「そろそろ限界か」

 

トリコは小猫の前に立ち、シャクレノドンの方を見る。

 

「トリコ先輩、まだやれます」

 

小猫が言う。

 

「駄目だ。明らかにオーバーワークになっている。合宿は始まったばかりだ。そんなんじゃいつか体を壊す」

 

「グギュアアアア!!!」

 

シャクレノドンはトリコに向かっていく。

 

「この世の全ての食材に感謝を込めていただきます」

 

トリコは両手を合わせてそう言う。そのあと、戦闘の構えを取る。

 

「ヌラぁぁぁ!!」

 

トリコはシャクレノドンの顔をおもいっきり殴った。シャクレノドンは体制を崩す。

 

「ふんっ!」

 

トリコは右の人差し指をシャクレノドンに突き刺した。シャクレノドンはその場で動かなくなった。

 

「ノッキング成功だな」

 

トリコは笑顔を浮かべて言う。トリコは小猫の元に近づく。

 

「何焦ってるんだ?小猫らしくもない」

 

トリコは優しく小猫に聞く。

 

「すみません。これじゃいけないってわかってるのに…」

 

小猫はうつむく。

 

「なんとなくわかるけどさ。リアスと朱乃は同程度に魔力って言うんだったか、それが長けていて、木場は高速の動きと剣術、アーシアは戦闘は出来ないが圧倒的な回復能力、イッセーは弱いがあの神器をうまく使えれば今回の戦いの要になる存在になる。小猫も弱くはない。しかし、相手が相手だ。焦る気持ちはわかるがそれが空回りしている」

 

トリコは慰めようと、アドバイスしようとしているが小猫は暗い表情を浮かべている。トリコはなんとかしようと考えるがあまりいいアイデアは思いつかないので、

 

「腹減ったな。このシャクレノドンを夜食で食うか」

 

結局は食事をすることにした。

 

トリコと小猫はテーブルのある部屋に行き、椅子に座る。トリコがパネルを操作すると、ラーメンが現れた。

 

「しゃくれラーメンだ。シャクレノドンの骨からとった出汁にシャクレノドンの肉が乗っている」

 

トリコは手を合わせる。小猫も暗い表情だが、手を合わせた。

 

「この世の全ての食材に感謝を込めていただきます」

 

ズルズルッ

 

「うんめぇ!しゃくれラーメン!」

 

トリコはわんこそばの如くラーメンを食べ始めた。

 

「小猫、うまいか?」

 

「はい…美味しいです」

 

小猫もいつものスピードはないが少しずつ食べ始めた。

 

「ごちそうさまでした」

 

トリコのものすごい食欲によってあっという間にラーメンを完食した。

 

「小猫、うじうじするな」

 

「うじうじなんてしていません」

 

「いや、そうやってもし負けたらどうしようって思ってるのがうじうじしてるんだよ」

 

「仕方がない…じゃないですか!相手はフェニックス、不死の力を持っているんですよ!部長は勝つつもりですがとても勝つイメージが出来ません」

 

珍しく感情を表に出してトリコに語った。

 

「小猫、俺は戦わないが仮にライザーと戦うとする。確かに今の俺では勝つことはほぼ不可能だ」

 

トリコは生まれ変わる前の自分の力を思い出しながら言う。今のトリコは生まれ変わる前の10分の1にも満たない強さだと感じている。昔なら軽く勝てる相手だが、今はおそらく負ける。

 

「だがな、可能性はゼロじゃないんだ。最後まで諦めるな。まだ始まってもないだろう。俺も精一杯応援してやるからがんばれ小猫」

 

トリコは笑顔を浮かべて小猫の頭を撫でる。小猫の頬は少し赤くなったように見える。

 

「本当に優しい先輩ですね。だから、私は・・・す・・・」

 

小猫はボソボソ呟く。

 

「最後なんか言ったか?」

 

トリコは聞く。

 

「何でもありません」

 

小猫は顔を背ける。

 

「そうか?まあ、何でもないならいい。こうして特訓してるんだ。小猫が覚えれそうな技をこの合宿の中でいくつか教えてやるよ。だが、今日はもう終わりだ」

 

「わかりました」

 

パチッ

 

トリコは指を鳴らして元の場所に帰った。

 

 

 




久しぶりにこれを書きました。

ふわふわした内容ですね。
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