赤龍帝の兄は美食屋   作:ドルキ

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出禁の高校生

 

兵藤トリコ、16歳、高校1年生、今していることは、

 

「じゃんじゃん持ってこーい。」

 

「ひぃ、勘弁してくれ!」

 

食べ放題の店で食べていた。

 

前の世界では金が山のように持っていたが、今は月数千円のお小遣いをもらっている高校生だ。たまに食べ放題の店に来る訳だが…

 

「じ、時間です。」

 

店員が終わりを告げる。

 

「すごいなあいつ。20人前は食ったんじゃないか。」

 

「いや、30人前は食っただろ。」

 

まわりが驚く。

 

「もう終わりか。まあ、腹1分目ってとこだな。」

 

(((1分目!!!)))

 

トリコの一言にまた、まわりが驚く。

 

会計をするときに、店員が聞いてくる。

 

「お客様、失礼ですがお名前を教えてもらってもよろしいですか?」

 

「兵藤トリコだ。」

 

「トリコ様、失礼ですがこの店の出入りを禁止します。」

 

出入りを禁止された。

 

帰り道

 

「はぁ、また出禁になっちまったな。」

 

トリコは落ち込んでいた。食べ放題の店に行く度に出禁になっているからだ。

 

食没のお陰で餓えはしないがやはりもっと食材を食べたいと思っている。

 

「仕方ない、鍛えるか。」

 

トリコは人気のない森に向かった。

 

今のトリコは、高校生と思えないくらい身体能力が高い。グルメ細胞があるからだろう。しかし、ナイフなどの技は今だに使えないでいる。トリコの感覚では捕獲レベル2、せいぜい3の猛獣を倒せる程度だと思っている。

 

「やはり、鍛える程度ではたかが知れている。もっとうまいものを食わないと細胞が進化しないな。」

 

トリコは嘆いていた。

 

「そろそろ帰るか。」

 

トリコが帰ろうとしたとき、何気なく指を鳴らしたら、辺りの風景が変わりだした。

 

「な、なんだ!」

 

風景が安定したときトリコはさらに驚いた。そこはまるで自分のいた世界にあったグルメ・コロシアムにそっくりだった。

 

「どうなってんだ?」

 

不思議に思っているとコロシアムの壁にタッチパネルみたいなものがあることに気がついた。トリコがそれに触れると文章が表示された。

 

『ようこそ、この神器《セイクリッド・ギア》の宿主。神器っていうのは神が人に与えた特別な力や道具のことです。指を鳴らすことでここには出入りすることができます。この神器は、美食の闘技場《グルメ・コロシアム》と言います。このタッチパネルで戦いたい猛獣を選んで戦ってもらいます。見事、猛獣を倒すかノッキングしたらその猛獣を食べることができます。もしくは、食べないでグルメポイントにすることができます。グルメポイントを集めるとレアな食材と交換することができます。グルメポイントは捕獲レベル1で1ポイントになります。また、他人を連れてくることもできます。一緒に戦ってもいいですし、安全な観客席で見ることもできます。これで神器の説明を終わります。食運を祈ります。』

 

トリコは説明を読み終わりパネルを操作する。

 

「なるほど、虹の実とかはグルメポイントと交換で食える訳か。虹の実は12ポイントで交換できるってことは、その食材の捕獲レベルが交換でいるポイントということだな。」

 

トリコは猛獣のリストを見る。

 

「いきなり、ガララワニやトロルコングには勝てないな。無難に捕獲レベル1からやるか。」

 

この日、トリコはレベルが低い猛獣と戦いポイントに変えることなく食べ続けた。しかし、時間を忘れて夜遅くに帰ったので、親に怒られたのだった。

 

 

 

 

 




トリコは神器持ちです。

しかし、戦いでは使えないのであくまでトリコ個人の力で戦います。
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