ソードアートオンライン 〜紫の少年と紫の少女〜 作:フラっぴー
プロローグ
ある町にとある一軒家があった。
「あぁ〜暇だー退屈だ〜」
少年の名前は風薙瞬
毎日退屈な人生を送っている中学生だ。
「本当に人生って退屈しかないな」
「お兄ちゃん、明日あれの発売日なんでしょ?
楽しみじゃないの?」
「あれ?」
「ナーヴギアとソードアートオンライン」
「マジ?」
「マジ」
「よっしゃー!やっと俺の退屈な人生が変わるかもしれないものが手に入るー。綺凛!情報ありがとな!」
瞬を「お兄ちゃん」と呼んでいた少女は、瞬の妹の風薙綺凛だ。
年は瞬の一つ下だ。
剣道部に所属していて実力は瞬には劣るが、全国ベスト8に入る大物だ。
見た目も可愛らしいので男子からの注目の的ではあるが兄の瞬はそれをいいように見ていない。
瞬は自慢の妹が遠くに行ってしまうことを恐れているほどのシスコンなのだ。
「気にしなくていいよ。いつも退屈にしているお兄ちゃんに喜んで欲しかっただけだから」
「あれ?ソードアートオンラインって10000個しか販売していないのか。」
「初回は10000個だけど、後から入荷するらしいよ」
「綺凛の分もかと思ったけど難しいな」
「私の分は気にしなくていいよ」
「いや、折角綺凛がいいことを教えてくれたんだ。綺凛の分も買って来ないと」
「私の分は自分で買うよ。だから、先にお兄ちゃんが使って感想を教えてくれない?」
「綺凛……わかったよ。そこまで言うんだったら先に使わせてもらうよ」
翌日….瞬はナーヴギアとソードアートオンラインを買いに行った。ギリギリだったけどなんとか買うことができた。
でも、この日自分の日常が変わってしまうことに瞬は全く気づかなかった。
「ついに手に入れたぜーナーヴギアとソードアートオンライン!!」
「よかったね、お兄ちゃん!」
「ああ!後で感想を言うから楽しみにしとけよ!」
「うん、じゃあ私は遊びに行ってくるね」
「おう、いってらっしゃい」
バタン...
「さて ええと使い方は」
「これでよし」
この時の瞬はワクワクしていた。退屈がなくなると思っていたから
「リンクスタート」
目を開けた瞬は現実とは全く違うところにいた。
VRMMORPG「ソードアートオンライン」の世界にいた。
「ここがソードアートオンラインの世界!」
そこには見たことのない生き物や植物、建物があったのだった。
今の瞬はまだまだ素人だったので何をすればいいのか全くわからなかった。
「とりあえず街に行ってみるか。何かあるかもしれない」
「へぇ〜 町にはいろんなものがあるんだな」
「そこのお兄さーん」
「ん?俺のことか?」
「ハァハァ そ、そう。あの、いきなりこんなこと言うのはどうかと思うけどボクとパーティー組んでくれない?」
「本当にいきなりだな、いいよ俺もわからないことだらけだから少し不安だったんだ。」
「ありがとう!ボクはユウキ よろしく!」
「俺はシュン よろしく」
これがシュンとユウキの出会いであった。
自分で書いてて思ったけど、セリフが多い気がする
次回もお楽しみ