腹を空かせた俺たちはとりあえず食堂に行くことになり、白山に飯を奢ることになった。まぁ、俺の優しさってやつだな。惚れんなよ?...まぁ冗談は置いておいて...。
この学校の食堂はバイキング方式になっている。入学して間もない頃は本当にここは学校なのか疑問に思ってしまうレベルだ。もう慣れたがな。
桜「わぁー、すごく広いですね...。」
紫苑「びっくりしただろ?」
桜「はい、なんかレストランみたい...。本当に学校なのって思っちゃいます。」
紫苑「俺も最初は同じこと考えてた。学校にしてはなにもかもが整いすぎていて、学校だってことを忘れちまうこともある。ま、この話はここらにして。飯食うぞー。」
桜「そうですね、橘くん。ごちそうになります。」
紫苑「あぁ、俺が奢るからには...お残しは許しまへんでー。」
桜「...?」
紫苑「い、いや何もない。忘れてくれ。」
調子に乗ってしまった俺を殴りたい...。
毎回一言余計だと言われるが、このことを言っているんだろうなぁ。
〜〜〜〜〜〜
桜「...もう食べられません!ありがとうございます!」
紫苑「すごい食べっぷりだな。意外だった。」
桜「よく言われます。」
笑顔で彼女は答える。
桜「あ、ごめんなさい。トイレに行ってきますね。」
紫苑「あぁ、行ってらっしゃい。」
彼女は大きいポーチとタンブラーを持ってトイレに向かったようだ。なんでそんなもの持っていくんだろうと考えていると、後ろからうるさい奴が声をかけてきやがった。
誠也「おいおい、橘くんよ!今のは何だ!白山さんともう仲良くなったのかよ!!」
紫苑「普通に学校を案内しているだけだ。」
誠也「お前はそんなことするタイプの奴じゃねえ!!」
紫苑「うるさいなぁ...。何をしようと俺の勝手だろ?」
誠也「相手が相手だから腹が立つんだよ!」
紫苑「別に、お前は葵のことがすk....」
誠也「すみません、黙ります。」
紫苑「冗談だよ、冗談。俺はそんな悪魔のような人間じゃない。」
誠也「それなら、よかったんだけど...。」
こいつと話していると、白山が戻ってきた。
誠也「白山さん、こんにちは!!」
桜「え、えーっと。この方は?」
紫苑「同じクラスの楠木 誠也だ。。」
桜「なるほど、よろしくお願いします。楠木さん。」
誠也「おう。よろしく!」
紫苑「さて、俺たちはこれからまた学校案内するが...お前は部活だろ?」
誠也「おう、予選も近いからな。頑張ってくるよ。」
紫苑「あぁ、じゃあまた明日。」
誠也「またな。白山さんも、また明日!」
桜「はい。さようなら。」
本当にこいつは礼儀正しいな...。
桜「楠木さんは、どこの部活に所属しているのですか?」
紫苑「あいつは野球部でエースだ。あんなキャラな奴でも、部活をしている時は誰よりも真剣だ。」
桜「へぇ...。カッコいいですね。」
紫苑「あとで、部活棟も見に行くからグラウンドを覗いてみるか?」
桜「はい、見てみたいです!」
紫苑「じゃあ、まずは本校舎の案内を済ませるか。」
桜「よろしくお願いします。」
紫苑「そんな固くならなくてもいいぞ。」
桜「で、でも...。」
紫苑「俺たちはもう友達なんだ。オッケー?」
桜「...わかりました。」
紫苑「よし、行くか。」
どこかしら緊張しているように感じたからフレンドリーに接してもらおうとしたがもともとがこんなキャラだからなかなか難しいんだろうなぁ...。
こうして、俺たちは学校案内を再び開始した。