鬼が見る夢   作:鬼城

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予定より、遅くなりました。

が–––––

なんとか、書けたので投稿します!!


5 俺はお前(イルミ)を許さない

「エミル、目が覚めたようだな」

「はは、…そうみたいですね」

「「………」」

 

帰っていいですか?

さっきから、ほとんど無言だよ。美味しいご飯が激マズですよ、ええ。これが、ゾルディック家のご飯ですか。少しくらい、家族で会話を弾ませようよ。会話をしても、物騒な言葉しか出てこない…もう、なにこれぇ。

 

「父さん!エミルはこれから俺と一緒に訓練するの?」

「……そうだな」

「本当に!?」

「あぁ、イルミ…キルアとエミルを頼んでいいか?」

「うん、任せてよ」

 

ビクビク、こりゃ、今日から死にました。絶対、訓練とか…死ねる。一般ピーポーにはレベルが高すぎっしょ。

ともあれ、こんな時はやけ食いと決まっている。死ぬ前に、悔いなきようご飯を食べとこ。うん、オイシイ。

 

「まぁ、穢らわしい。何故、あの子がココに?」

 

遅く来た分際で、文句とはいい度胸だなぁ?……えっと、名前なんだっけ?

 

「キキョウ。そう言うな」

「そうだよ母さん、エミルを虐めちゃダメー!」

「まぁ、キルアちゃん。ごめんなさいね、これからは気をつけるわ」

 

そうそう、キキョウ。

遅れてきたキキョウは悪びれもなく用意された椅子に座ると隣に座っているキルアの頭を撫でながらなだめる。

その様子を誰もが見ていたが…俺?俺はご飯を死ぬ気で食べてました。

 

「エミル、すごい!毒入りのご飯をこんなにも食べれるようになったんだ!」

「…ぶほぉ!?」

 

やっべ、吐いた。

いや、まさか…そんなことがあるとは思っていなかった。キルアよ…もっとも速く教えてください。 ゾルディック家はご飯も…普通じゃなかったのか…。お、おれに…普通の生活を…!!

 

「エミぃ?」

 

あっ違う。毒で死ぬわけではないな。うん、ここに死神(イルミ)が立っていらっしゃる。顔に沢山のご飯をつけて。

 

「ご、ごめんなさい。ごめんなさい! なんでもしますから許してください。なんでもするっていっても自殺はしませんので、それでもどうか、許してください」

 

あれ?デジャヴ?

手に持っていた茶碗をきちんと机に置いて床で土下座をする。もちろん死神(イルミ)にむかって。プライドはないのか、なんて言われそうだけど…女子になってる時点でプライドなんてないよね。

 

「はぁ…エミは毒入りのもの…食べれるよ。だって、起きるまで…ずっと、毒入りのご飯を栄養として食べさせていたからね」

「え?うぇ?」

「だから…最初のおやつの時、ちゃんと効いているのかどうかを試すため、普通より多い量の毒を盛ったんだ」

 

普通より多い毒を盛った=死にそうになった=俺、初めての毒だった。つまり、その時初めてではなかったが俺に初めてだと認識させたのですね?

なんてことしてくれてんだ。実の妹にそこまでする!? しかも、危篤状態な小さい子に!? まったく、ここの人はどこかズレてるぜ。死ななくて良かったぁ。

 

「っで、済むわけないだろ!?」

「?なんでそんなに怒ってるの?」

「自分の頭に聞いてみろ!イルミ兄!!」

「…その口の聞き方はなに?」

「…!!…くっそ、あーもう!どうとでもなれ、コンチクショーが!!イル兄!俺は普通の子なの!分かる?普通の子!!」

「え?普通の子?なに言ってるの?鬼の血が流れてる時点で普通じゃないけど?」

「………」

 

あっハイ。

いや、なんか…皆さんすみませんね。

 

「…で、エミル。この時間が終わったら………ね?」

「ハイ、リョウカイシマシタ」

 

俺に死ぬ以外の選択肢は残されていなかった。

 

◆◇◆

 

よしよし、やってやりますよー。

 

目の前には鎖や何やらの装置。そんな物騒な物が置いてあるこの部屋に投げ込まれた俺は立ち尽くしていた。

あははは、もう未来が目に見える。

 

「それじゃ、エミル。始めようか」

「え?なにをデスカ?」

「うん、まぁ…とりあえず、電流に慣れてね」

「分かった……ん?」

 

なんて言った?今こいつなんて言った? なんて言ったのー!?

いや、覚悟はしていたよ。もちのろんですよ、ハイ。でもね、最初からこんなハードだとは聞いてない。いやだって…キルアとか素手でコンセントから充電してたからね?それぐらいまでこの修行洗練するとかマジ無理。つか、無理。死んでも無理。

 

「最初だから…そうだな。100万ボルト?」

 

じょ、冗談キツイぜ。

中からジュクジュク丸焼きですよソレ。間違えた…一瞬で焦げ焦げだな(確信)。せめて…1万ボルトから始めませんかね? えぇ、静電気くらいなら…ダイジョウブです。

 

「いや…それは死–––––」

「なんか言った?俺俺エミル」

「イエ!ナンデモアリマセン!!」

 

俺俺エミル(訳:俺って言葉つかったら…どうなるか分かってんだろーなぁ?あぁ?)はやれば出来る子。ヤレバ出来る子…ヤレバデキルコ。

いや、出来ねーもんは出来ねーよ!? 流石、操作系のイルミ(違う)!!洗脳されてたぜっ(だから違う)!!

 

「よし、じゃあ…10万ボルトからいってみよーか」

「…えっ!?」

 

静電気の10倍!? いや、大丈夫。ピカ○ュウの技ならHPはそんなに減らない…はず!!流石に即死はない。耐えろ、耐えるんだ!!耐えろぉぉおおおぉおおお!!!!

 

「じゃあ、半日。コレで」

「分かっ……半日!?」

 

半日、ピカ○ュウの攻撃に耐えなければならない。流石に…死んだかな?よし!死のう。なんという拷問。キルアよ…まじrespect

 

「うっ……おぉ?」

 

ビリビリ、する。

自分が電球になっている気分。キラキラ光るぜエミルちゃんは。……はい、調子に乗りました。取り敢えず、天に召されます。

 

「やっぱり……普通の人よりは、、」

「(おい、なんだよ。最後まで言いやがれ)」

「これも…寝ている時に電流浴びせてたからかな?」

「それもかよぉお!?」

 

なに?なんなの?死ぬの?

お前は最大の罪を犯した。まさか、毒だけでなく電流すらも訓練してたの? 俺の許可とれやクソ野郎(そこじゃない)。

 

「いやだって、早くから始めてないと…ね?」

「始めてないとなんだって言うんだぁあ!!」

「うん?…死ぬよ?」

「あっハイ」

 

なんで俺は勝てないのだろう。

まじ、運命滅びろ。

 

「あっそうそう、同時に指導にも入るから」

「え?…このままですか?」

「うん、そのまま。プラス、言葉遣いの指導」

「はは、イルミ兄……今日はいい天気ですね」

「そうなの?外…雨降ってたけど」

 

よくありがちなアレですね。

なんか、急に悲しくなってきたよ。俺の涙と一緒に降る雨。うん、未来が目に見えた。雨がやんだら、天使様が俺を迎えに来る。いや…待てよ? 神に捨てられた俺→死神が迎えに来ない→天国いけない

 

「これが…俺の天命か」

「はい、マイナス1000ポイント」

「何故に!?」

「『俺』って言ったから」

「それぐらい、許せよ!? カルトちゃんも『僕』だろ!?」

「ボクっ娘は許せるけどオレっ娘は許せないから」

 

いや、なんで!?

それ、イルミさんの趣味丸出しじゃぁないですかぁ。全国の「オレっ娘」に謝れ。つか、俺に謝れ。

 

「女らしくしないとモテない、よ?」

「モテてたまるかぁああ!!」

 

やっぱり、俺に謝りやがれ。

男子からモテるとかふざけてんの? ちっとも嬉しくねぇよ。今までの、訓練の中で一番コレがショック。精神的にショック。

 

「でも、折角…顔が可愛いのに勿体無い」

「そんなこと言われて、ハイソーデスカって言えるわけないだろ! 可愛いとか言われてもぜんっぜん、嬉しくないから!!」←元男

「まるで、男だね。エミルは」

「…!?そ、そんなことないよ。女の子だよ?」

 

そうです。私は女の子なんです。

決して、男子ではないですよ?

 

「…まっ、いっか。とりあえず、俺がその言葉遣い許せないからなおして」

「ハイ、スミマセン」

 

何も悪ことしてないけど、謝っておこう。

別にイルミが怖いからとかじゃないから。俺が大人だから譲ってあげたってだけだから。





地味に訓練を受けていたエミルちゃんでした。

次回は、初のお仕事です。(予定)



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