Pとアイドルの奇妙な冒険(仮):更新停止 作:妖怪1足りない
こっちの表現の方がいいかなとか、ここは余分だから削ろうとか、
お話が出来ても色々と迷いますね。
ドツボに嵌まらないよう気を付けます。
「よし、帰るか」
学校の授業が終わり、他に用事もないので寄り道せずに家に帰ることにしよう。
あれから17年が経過した。拾ってくれた女性・・・お袋に名前を付けられた。
俺を拾って育ててくれているお袋には、本当に感謝している。
そして、特典の検証や訓練をした。
スタンドは問題なく発現。一部のスタンドはより扱いやすくなっていた。
波紋や回転、
スタンド・波紋・回転・流法全てが原作より強化されてる点か。
幸いにも威力の調整は容易だった。そうでなかったら人を殺しかねない。
「定守、一緒に帰ろうぜ」
声を掛けてきたのは、
俺と同じく転生者だ。最も、俺のいた世界とよく似た、別の世界だったらしい。
ちなみに対応した神様は、ちゃんと謝罪もしてくれた至極まともな性格だったそうだ。
どこぞの神・・・もとい、ゲロ以下の匂いがプンプンする名状しがたい何かとは大違いだ。
ちなみに利益は特典を決めるくじ引きの結果、オリジナルスタンドになったそうだ。
一度あることがきっかけで戦ったが、パワー・スピードが強い上、能力も厄介だった。
その後は友として信頼している男だ。
ちなみに俺と同じ歳なのに、頭がすでにかなり薄くなっている。
「しっかし、もうすぐ期末テストかあ。憂鬱だぜ」
帰り道、利益は面倒くさそうな表情で話始めた。
「利益、しっかりテスト勉強しておいた方がいいぞ。
ただでさえお前はケンカや改造制服を着てるせいで、学校に目を付けられているんだから」
「定守は頭良くていいよなあ。つうかお前もケンカしてるじゃねえか。
おまけに目つきも悪いし」
「ケンカはお前のように売っているわけじゃなく、向こうから売ってくるからだ。
それに目つきが悪いのは余計だ」
そう、俺は目つきが悪い。
例えるなら抜き身の刀といったところか。
前世ではこんな目つきはしていない。絶対に、あの駄神の仕業に違いない。
死んだらあの駄神の顔面を殴ろうと思っていたが、気が変わった。
駄神の全身に、
「いい考えが浮かんだぜ。『ヘブンズ・ドアー』で校長に、俺の改造制服がOKになるように書き込んでくれよ」
「だが断る。お前は改造制服以外にも問題があるから、学校に目を付けられているんだ。
改造制服OKにしてもしなくても意味はないだろ」
そう言って俺が横を歩いている利益から前方に視線を戻すと、横断歩道でトラックに轢かれる寸前の男の子が見えた。
向こうの歩道には女の子が悲鳴を上げている
「
俺の声と共にそれが姿を現す。
アメコミヒーローを彷彿とさせるようないかついフォルム。
そこに存在するだけで、その溢れ出るパワーがわかる圧倒的な威圧感。
そして、その能力を即座に使用する。
「時よ止まれ」
その瞬間、俺以外の世界の全ての時間が止まった。
最初はほんのわずかな時間しか止められなかったが、今の俺は20秒止められるようになった。
俺は時の止まった世界の中、男の子を横断歩道から、俺の歩いていた歩道まで移動させた。
「時は動き出す・・・」
その瞬間、今まで止まっていた世界の全ての時間が動き出した。
男の子は何が起きたかわからず呆然としてるし、向こうの歩道の女の子も同じようだ。
「大丈夫か? ケガはないか?」
「ひっ! は、はい・・・だ、大丈夫です!」
男の子は俺の顔を見て、怯えた表情をして答えた。
子供が俺の顔を見て怯えるのはいつもの事とはいえ、地味に俺の心にダメージが・・・。
とりあえず笑顔で話すことにしよう。少しはマシになるか。
「今度から横断歩道を歩く時は、左右を確認して渡れよ」
笑顔を浮かべつつ優しく話しかけると、
怯えていた男の子の表情が、さっきより落ち着いてきた。
「優!」
向こうの歩道にいた女の子が横断歩道を渡ってこちらへ向かってきた。
男の子と顔がよく似ているから、姉なのだろう。
「優!、大丈夫!?」
「うん! 大丈夫だよ、お姉ちゃん」
女の子は弟の無事を確認するとこちらに向き直った。
そして、俺の顔を見て優と呼んだ男の子を守るように、自分の背中側に隠した。
・・・ちょっと泣きたくなってきた。
「優を助けてくれてありがとう、お兄ちゃん。私の名前は如月千早です」
「んなっ!?」
後ろにいる利益が女の子の名前を聞いた瞬間、声を上げて驚いた。
何に驚いているんだ? 見たところ普通のかわいい女の子だぞ。
「千早か。いい名前だな。それとそこの男の子は優だったか・・・、今度から横断歩道を渡る時は、
左右を確認して渡れよ。今回は俺がいたから良かったが、事故にあったらお姉ちゃんが悲しむからな」
「はい・・・、ごめんなさい」
優はしょぼんとした表情をして頭を下げた。
「良し。それじゃあ、気を付けて家に帰るんだぞ」
「はい! お兄ちゃん、ありがとうございました」
「ありがとう!」
姉弟は今度は手をつないで、仲良く横断歩道を渡って去っていった。
「おいおいおい定守! お前、原作変えちまったぞ!」
二人の姿が見えなくなった途端、利益が慌てたように話しかけてきた。
「利益、どういうことだ?」
「いいか。あの如月千早って女の子は、原作のアイドルの一人なんだ。
そして、弟は小さい時に交通事故で死んだという設定なんだ。
ひょっとしたら、あの子はアイドルにならないかもしれないんだぞ!」
「利益、落ち着け。それは将来起きるかもしれない仮定の話だろ。
それに、お前がさっきの俺の立場だったら、お前は助けなかったのか?」
「そりゃあ、俺だって助けるけどよ」
「それにだ。俺は原作を知らない。仮に原作を知っていたとしても、
原作通りにして女の子が悲しむなら、原作を壊してでも助ける。それだけだ」
利益は俺の言葉を聞き終わると、やれやれといった感じで肩をすくめた。
「まあ、やっちまったもんはしゃあねえか」
「そういうことだ。気にしすぎるとお前のただでさえ薄い頭が、さらに薄くなるぞ」
「おい!? さらっと俺が気にしてること言うんじゃねえよ!」
数年後、如月姉弟と再会することになるのだが、それはまた別のお話し。