Pとアイドルの奇妙な冒険(仮):更新停止 作:妖怪1足りない
今回のような、話し方に特徴がある場合は特に。
熊本弁やハピ語どうしよう・・・
このお話での巴の実家は、
オリジナル設定として、極道となっています。
公式はヤクザのヤの字も出していません。
父親が仕込み杖持ってたり、
若い衆がよく、ワゴンに乗って山に行ってもです。いいね?
トレーニングルーム
「今日はとりあえず、軽めのメニューからいきますね」
トレーナーさんの指示に従いつつ、文香は身体を動かす。
今日は文香の初レッスンだ。
俺は邪魔にならないように、壁に背を預けて、
レッスンの様子を見守っている。
さて、文香は体力がどの程度あるかな?
一時間後・・・
「文香、スポーツドリンクだ。飲めるか?」
「」
返事が無い、屍の様だ。
文香は、息も絶え絶えで、床に横たわっている。
いくら初めてとはいえ、ちょっと体力が無いなこれは。
「美城さん、ちょっといいですか?」
「何でしょう? トレーナーさん」
「鷺沢さんですが、当面は基礎体力を付けることを中心に、トレーニングします。
流石に現状の体力では、不安が大きいので」
「そうしましょう。幸い、急いでいるわけではないですし」
当面の方針はそれでいいとして・・・
「文香、そろそろ動けそうか?」
「何とか・・・。覚悟はしていましたが、これほどとは・・・」
「まあ、文香は見た感じ、運動は得意じゃなさそうだし、
あんまり身体を動かしてなかっただろ?
体力は身体を動かしていけば、少しずつついてくるさ」
「はい・・・」
「とりあえず、今日のレッスンは終わりだから、着替えてきてくれ。
車で家まで送っていくから。着替え終わったら、正面玄関まで来てくれ」
「わかりました」
文香は更衣室へ、俺は正面玄関へと向かった。
文香と別れ、正面玄関へと向かう途中で、廊下の向こうから赤髪の少女と、
黒服を来た男二人の、三人組が正面から歩いてきた。
俺と三人組との距離が徐々に縮まると、
男二人の方から、ある匂いがした。オイオイ、こいつは・・・。
また、厄介ごとかと、心の中でため息をつきつつ、
俺の横を通り過ぎる前に、赤髪の少女に話しかけた。
「ちょっとすいません。私はこの事務所に勤めている者ですが、
この事務所を訪れた御用件は何でしょうか?」
「なんじゃあ!? 鉄砲玉かっ!?」
少女の言葉に、背後の黒服の男達が、すぐに反応するが・・・
「探し物はこれか? 物騒なおもちゃを、事務所に持ち込んでもらっては困るな」
俺は、男達が隠し持っていた拳銃を、手に持ち尋ねる。
まあ、
その間に拳銃を男達から奪っただけだが。
男達から火薬の匂いと、スーツの胸部分に不自然な膨らみがあったから、
もしやと思ったが、やはりか。
「なっ!?」
男達は自分の拳銃をいつの間にか奪われて、ひどく動揺している。
俺は、男達から奪った拳銃を構えて尋ねる。
「さて、色々と聞きたいことがある。そこの空いている部屋に入ってもらおうか?
ちなみに、拒否権はない。抵抗はするなよ?」
「お嬢! 逃げておくんなせえ!」
黒服の男達の一人が、少女との間に立ち塞がり、少女を逃がそうとする。
少女は一瞬ためらった後、逃げようとするが、
「逃げられるとでも思ったか?」
俺は、時を止めて少女の正面に回り込み、少女の額に拳銃を突きつける。
少女は、何が起こったかわからないという、表情をしていた。
「無駄な抵抗はやめろ。次は容赦なく撃つ」
「・・・あんた、何者じゃ?」
「この事務所に勤めているプロデューサーだ。そこの空いている部屋に入れ。
話はそれからだ」
少女はおとなしく部屋に入っていく。
少女に銃口が突きつけられているためか、黒服の男達も、渋々ながら部屋に入った。
「さて、君に質問する。何の目的でこの事務所に来た?」
「アイドルのオーディション受けにじゃ。うちはアイドルに興味はないんじゃが、
親父がどうしても受けてこいゆうけぇ、親父の顔立てて、受けに来たんじゃ」
「後ろの黒服の男達とはどういう関係だ?」
「家の若い衆じゃ。親父が心配して、ここまでついてこさせたんじゃ」
「・・・ちなみに君のお父さんのご職業は?」
「・・・土建屋じゃ」
「ほほう? 最近の土建屋はずいぶんと物騒だな。
こんなおもちゃが必要とは。まあ、これは没収な」
俺は、人型のスタンド『ザ・ハンド』を呼び出し、拳銃を上に放り投げる。
ガオンッ!
『ザ・ハンド』の右手が拳銃に当たり、拳銃が消える。
『ザ・ハンド』の能力は、右手であらゆる物を空間ごと削り取ることが出来る、
極めて危険な能力だ。
「!?
「さて、今のを見た上で正直に答えてもらおうか?
君のお父さんの職業はなんだ? 今度は正直に答えろ。
嘘をつけば、次は君がこの世から消えるぞ」
「お嬢・・・」
「正直に答えるしかないじゃろ。こいつの目えは本気じゃ。
こいつには、やるといったらやるという、『凄み』がある」
「それで? 返答は?」
「・・・極道じゃ。親父には家の事は隠しとけ言われとったんじゃ。
それがわかったら、門前払いされる言われてのぉ。
それで、うちはオーディションは受けられんちゅうことか?」
「いや。親の職業は関係ない。
俺が問題と考えているのは、君の家が事務所にちょっかいを出すことと、
さっきのような危険物を事務所に持ち込まれることだ。
うちの事務所の人間に危害を加える者は・・・俺が排除する」
俺は、少女と黒服の男達を睨みつける。
少女は気圧されながらも、反論する。
「大丈夫じゃ、うちの家は堅気には手をださん。若い衆は、こ
の事務所には今度から出入りさせん。これでええじゃろ?」
「それならいい。ところで君の家は、
「うちの家は、仁義を重んじているんじゃ。そこらのヤクザと一緒にしようるな。
「じゃあ、後ろの前歯の欠けた黒服の男から、
火薬の匂いの他に、この男から大麻や危険ドラッグの匂いがしているからな。
俺の言葉に前歯の欠けた黒服の男はギョッっとし、少女ともう一人の黒服の男は、
前歯の欠けた黒服の男を睨みつけた。
「サブ、本当なんか! 答えろ!」
「お嬢、落ち着いて下せえ! あっしはやってませんぜ!」
「ところで三人とも、
ある特徴が出るのを知っているか?」
「特徴?」
少女は訝しげな目で俺を見る。
「
「なっ!?」
「えっ!?」
「嘘じゃろ!?」
「ああ、嘘だ。だが、マヌケは見つかったようだな」
そう。サブと呼ばれていた男は、手で鼻の頭を触っていた。
「サブ・・・!!」
「畜生ォ!」
サブは一言吐き捨てると、懐から刃物を取り出した。
チッ! まだ、武器を持っていたか!
サブは刃物を振り回しながら、部屋から逃げようとする。
逃がす気はないがな。
「鉄球を喰らえッ!」
グシャッ!
俺の投げた鉄球が、サブの顔面に命中する。
「もいっぱあああああああつッ!!」
「うわああああああ!」
ドグシャアッ!
二発目の鉄球も顔面に命中し、完全に撃沈した。
やれやれ。部屋の外に出られたら、大騒ぎになるところだった。
「サブ・・・馬鹿者が。
「お騒がせいたしやした。こいつの処分はこちらに任せてくだせえ」
「そうしてくれ。それでだ、君、オーディションはどうする?」
「受けるつもりじゃが、どうしてそんなこと聞くんじゃ?」
「君が仮に受かったとして、さっきのような事態になった時、
堅気の人間が、対処できると思うか?」
「それは・・・」
「無理だろう? だから、対処可能なプロデューサーを紹介する。
そいつの目にかなえば、アイドルになれる。どうだ?」
「わかった。堅気に迷惑は掛けられんしのぉ」
「それじゃあ、連絡する。ちょっと待ってくれ」
俺は携帯から利益に電話した。
『おう、定守か。何の用だ?』
「アイドル志望の子が来てるんだが、訳ありでな。
俺としては、アイドルの素質はあると思うんだが、
会って話を聞いた上で採用するか決めてくれ」
『それは俺の担当アイドルってことになるのか?
定守んとこじゃダメなのか?』
「ああ。文香とはタイプが違うからな。
拓海の方がタイプ的に近いから、拓海と気が合うと思う」
『OK。で、どこに行けばいい?』
「お前の部屋に行かせるから、そこで待っててくれ。
赤い髪で広島弁の女の子だから」
『わかった。部屋で待ってるぜ』
電話を切って、少女に利益がいる部屋を教える。
「そういうことだから、頑張れよ」
「そいつは荒事に対処できるんか?」
「そこのところは俺が保証する。ただ単なる刃物や拳銃じゃ、
勝負にならない位には強いからな」
スタンド使い。それも近接パワー型だしな。
よっぽど油断してなければ、普通の人間は勝てない。
「それじゃあ、俺は用事があるから行かせてもらう」
「そういえば、あんたの名前聞いとらんかったのぅ」
「美城定守だ。君の名前は?」
「村上巴じゃ」
「村上巴か。覚えておこう。じゃあな」
俺は文香と合流すべく、正面玄関へと向かった。
この後、村上巴は合格。アイドルとして活動を始めることとなった。