魔法少女リリカルなのは~祝福の風の精霊と時の旅人の物語~   作:nakazero

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第五話です。
今回はタイトル通りのお話です

ではどうぞ


第5話 再会

 

後の不屈の心を持つ魔法少女、高町なのはとの出会いから少し経ったあと、私とカイトは、高町を家に送るため、一緒に歩いている。

あの後、高町はひとしきり泣いた後、私達に自分の事を話した。

父親が怪我をした事。

家族が自分に構ってくれない事。

自分の中で心に壁をつくっていた事を。

高町から話を聞いた時、私は怒りを抱いた。

 

いくらなんでも、たった五歳の少女が、こんな思いを抱かせるのは、絶対におかしい。

私の怒りに呼応する様に、辺りに風が靡き始める。

『リイン、落ち着け。』

そんな私を、まずいと感じたのか、カイトが話かけてきた。高町も心配そうに、こちらを見つめている。

 

 

「・・・・大丈夫だ」

私は怒りを抑える。それと同時に、辺りに靡いていた風も収まる。

伊達にこの方、旅をしていた訳ではない。

こういった感情の制御もしっかりしているつもりだ。

 

そうして、私達は高町の家に向かって歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

高町の家に着くまでに、私と高町はある約束をした。

 

家族としっかり話をする事。

自分の気持ちを伝える事を。

高町もそれには、しっかりと頷いた。

 

もう、あんな思いしたくないからと、しっかりと言葉にして・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に、ありがとうございます。」

 

『いや、気にしないでください。ただ当たり前の事をしただけですから。』

感謝の言葉を述べて、頭を下げる。高町の母親桃子と、気にしないでと言いながら、手を横に振るカイト。

高町の家に着いた時、玄関前で高町の兄、恭也が待っていた。

恭也は高町に「どこに行っていた?」と言った瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

カイトが恭也を殴り飛ばした。

「「カイト(さん)!」」

私と高町が叫ぶが、当のカイトは私達の声が聞こえていない様だった。

彼の拳はこれでもかという位、握りしめていた。

私達からは見えないが、この時カイトの目は怒りの炎を灯していた。

 

カイトは日頃あまり表情にださないが、しっかりと怒ったりするし、泣いたりもする。

殴り飛ばした恭也を見ながら、カイトは叫んだ。

『自分の妹の心を踏みにじっておいて、何様のつもりだ!』

恭也はカイトに殴り掛かろうとしたが、すんでのところで、家から出てきた桃子と姉の美由紀に止められた。

その後は高町が自分の気持ちや辛かった事を家族に話した。

話し終えた直後、桃子が泣きながら、高町を抱きしめ謝った。

「ずっと一人してごめんね。」

と言いながら。

高町も桃子に抱きしめられながら、声に出して泣いた。

美由紀と恭也はその場で涙を流しながら、自分達を責めた。

妹の辛さを悲しさを知らなかった事、いや知ろうとしなかった事を責めた。

しばらくの間、その泣く声だけが辺りに響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして、全員が泣き止んだ後、桃子がカイトにお礼言って、今に至る。

「私達は、忙しいというのを理由にして、なのはを傷つけていた事を思い知らされました。」

『なら、もう二度と、なのはちゃんにあんな思いはさせないでください。』

「えぇ・・・絶対に。」

そう言って2人は握手を交わす。

恭也もあの後、すまなかったと謝ってきたので、カイトは気にするなと言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらく経って・・・・・

 

『ここか・・・・』

辺りも暗くなり、街灯が徐々につき始める頃

ある住宅の前で、カイトはそう呟いていた。

彼の隣のリインもその家を眺めている。

高町の家族から、今日は泊まらないかと誘われたが、用事があると言って断り、そのまま、この場所にやってきた。

 

「ここに・・・・主が・・」

家の表札を見ながら、リインはそう呟いた。

 

 

その家の表札は「八神」と書かれていた。

 

 

 

 

 

 

リインの言葉を聞くと、カイトは勝手に歩き始める。

「カイト?何処に行く?」

リインの言葉にカイトはゆっくりとリインに向かって振り返る。

その顔は、不敵な笑みを浮かべている。

『こっからは、リインの出番だろ。だから俺みたいな部外者は部外者の相手をするさ。』

そう言うとカイトは、最後に頑張れよと言って、手をヒラヒラさせながら、とっとと歩いて行ってしまった。

 

 

 

 

「はぁ・・・まったく・・・・・」

行ってしまったカイトの方向を見ながら、リインは、ため息をついた。

カイトのこういった気遣いには、本当に驚かされる程、手配がいい。

でも今はそれがありがたかった。

こうして、主に会える機会を与えてくれたのだから。

私は扉を開けて中に入る。

元々、何度も見てきた家だ。

主が大体何処にいるかはわかる。

廊下をぬけて、リビングに入る。

すると案の定

 

『だっ・・・・誰や?』

車椅子に乗った茶髪の女の子が、怯えた様子で私を見ていた。

 

 

 

この子が、消えてからずっと会いたかった人

 

 

 

命を懸けてでも、守りたい人

 

 

我が主

 

八神はやて

 

 

見間違う筈がなかった。

「っ・・・・・」

『ど、どうしたんですか?』

思わず、泣きそうになり、私は顔をしかめる。

主は私を心配する様に声を懸けてくれる。

「ち・・・違うんです。嬉しいんです。」

『嬉しい?』

「はい・・・」

そう言うと、私は主を抱きしめる。

『えっ!ちょっ・・・ちょっと!』

抱きしめられた主はオドオドしている。

「辛かったでしょう。」

『えっ・・・・』

「ずっと一人で辛かった筈です。」

『っ・・・!』

今度は主の方が泣きそうな顔になる。

無理もない。

この家にずっと一人で過ごしてきたのだ。

足が不自由なせいで、学校にも行けず、友達も出来ずにたった一人で生きてきたのだ。

 

「もう、一人にはさせません。私がずっと側にいますから。」

『ほんまにか?』

少し体を離すと、主は揺らぐような目で、私を見つめていた。

 

『ほんまに・・・・ずっと一緒にいてくれる?』

 

 

主の質問に私は答える。

 

答えなど当に決まっている。

主と今度こそ一緒に願いを叶える為に

 

もう悲しませたりはしない為に

 

 

「もちろんです!ずっと、ずっと一緒です。」

私の言葉に主は

 

『ありがとうな。』

 

 

 

それだけ言うと、声を殺して泣き始めた。

私は主を抱きしめたまま、心に誓う。

 

 

 

私の全てを懸けて主を守る。

 

 

それが

 

 

 

私に出来る主への恩返しだから

 

 

祝福の風の精霊と夜天の主は再会した。

 

長いプロローグは終わり

ここからが本当のスタート

彼女達と時の旅人が織り成す物語

 

 

始まります

 

 




あとがき

ナカゼロ「どうも、皆さん!ナカゼロです。」

リインフォース「今回の話、いかがだっただろうか。」

なのは 「前半は私が家族と和解するお話で。」

リインフォース「後半は私と主の再会のお話だったな。」

カイト「今回俺の出番って、恭也を殴っただけ。」

リインフォース「しかも、途中で消えてしまうし・・・・」
ナカゼロ「そこは、次回を見てくれれば、わかると思います。」

カイト「次回は、俺がメインのお話!」
なのは「そして、いよいよカイトさんの初戦闘!」

ナカゼロ「そこで、読んでくださっている皆さんに、カイトの戦い方について、ご希望がありましたら、どしどし連絡してください。」

カイト「では次回も!」

はやて「楽しみになぁー!」




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