魔法少女リリカルなのは~祝福の風の精霊と時の旅人の物語~   作:nakazero

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第六話です

今回はカイトの初めての戦闘です

ではどうぞ


第6話 誰かと戦う時には、先に相手の力量を見極める事

 

祝福の風の精霊リインフォースが夜天の主八神はやてとの邂逅があった頃

リインと分かれたカイトは、一人ぶらぶらと歩いていた。

「さてと・・・・・此処だな。」

 

カイトはそう言うと、とあるビルの前で立ち止まった。

そこは、はやての家から、少し離れた所にある何の変哲もないビルだ。

「流石に、まだあちらは気づいてないか。」

ビルの屋上を見上げながら、カイトは呟いた。

 

 

 

 

 

 

カイトがここに来たのには理由があった。

実は、リインから、はやてを監視している奴らがいる事を聞かされていた。

そして今、自分達がはやての家に着たときも、何処からか、何らかの視線を感じていたのだ。

しかし、リインは自分の願いである。はやてとの再会を望んでいる。

なら、奴らはその邪魔をしようとするだろう。

更に、リインの姿を知っている者なら、尚更邪魔させる訳にはいかない。

 

故に、カイトははやてをリインに任せ、此処にきた。

自分の相方の邪魔は絶対にさせない。

それが何人であろうともだ。

 

「じゃあ、始めるか。」

 

そう言うと、カイトは目を閉じる。

それと、同時に彼の姿が変わり始める。

黒かった髪は、灼熱を象徴する赤色に変わる。

体には、先ほどまでなかった黒錆びたコートを羽織る。

そしてカイトは閉じていた目を開ける。

 

 

 

 

 

 

その目は、透き通った蒼色ではなく

 

 

 

 

 

 

 

 

紅連のごとき、紅き目に変わっていた。

「・・・・・よし。」

 

変わった後、カイトは体を動かしたり、拳を握ったりして、動作を確認する。

 

(この姿になるのは、何億年ぶりかな・・・)

カイトはそんな事を考えながら、次の行動に移した。

右人差し指を上に上げ、ぼそりと呟いた。

「・・・・封絶・・」

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、ビルの周りを、真紅の球体が覆い尽くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、八神家では・・・

『へぇー!凄い旅をしてたんやな。』

「えぇ、それはもう凄い旅でした。」

主はやてとの再会を果たした私は、主に私の事を話していた。

自分がかつて、夜天の書の統制人格だった事

闇の書となって、長く険しい道のりをしてきた事

主に救ってもらった事

主達の為に消えようとした事

消えかけていた私を助けてくれたカイトの事

そして、彼と共に旅をしてきた事を話した。

『でも、カイトさんって凄い人なんやね。』

私の話を聞いて主は私にそう言った。

当然と言えば当然だろう。

消えかけていた私を別次元の存在にしただけではなく、力の制御方法や基礎知識に至るまで、全ての事を教えてくれた。

単なる親切心だけで、普通ここまでの事をする者はそうはいない。

「カイトは、単に助けたいから助けてるわけではないんです。

そこにはしっかりとした理由をもって助けてるんだと私は思います。」

力を教える時も、単に教えるだけではなく、その力を使う意味についても教えてくれた。

『単に偉いというわけではないんやね。』

「はい。」

主の言葉に私は頷いた。

『そや!リインフォース。どんな旅をしてきたのか教えてくれへん?!』

主は目をキラキラさせながら聞いてきた。

「いいですよ。」

そう言うと私は、カイトとの旅の話を話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだ・・・・・これは?」

ビルの屋上にいた何かは、急に真紅の結界に覆われたことに驚いていた。

その何かとは、2人の男性だった。

その顔は仮面をつけていて表情は見えない。

「だめだロッテ、転移魔法が使えない!」

「っく!一体誰が!」

男の一人は地面に手を置き、何かしようとするが、何も起きなかった。

仮面の男の一人が愚痴を言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間

 

 

彼は現れた

 

 

紅連の髪と真紅の瞳で

 

背中に真紅の翼を羽ばたかせながら

 

真紅の翼を羽ばたかせながら、カイトは仮面の男達を見る。

仮面の男は信じらんないといった形でこちらをみている。

(まぁ、無理もないか・・・)

表情が見えないがカイトは相手が驚いていると勝手に判断する。

 

「誰だ!お前は?!」

男の一人が自分に向かってそう切りだした。

カイトもそれに返答する。

 

『どっかの誰かさん達が、俺の相方と夜天の主との感動の再会を邪魔しようとしていたんでな。

そうだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

ギル・グレアムの使い魔さんよ?』

 

「「なっ!!」」

2人は驚愕の声をだした。

 

「どうしてそれを?!」

そう言った後、男はハッとなって口を閉じるが、もう遅かった。

 

『やっぱりな・・・・。こんな馬鹿げた事するのはあの馬鹿爺ぐらいだしな。』

カイトはそういって吐き捨てた。

 

無論

 

 

 

 

 

 

 

 

この言葉に2人は黙っていなかった。

 

「お父様を・・・・」

 

 

 

 

 

「「馬鹿にするなぁーー!」」

2人はカイトに襲いかかる。

得体がしれないが、二人なら倒せると確信して

 

 

 

だがカイトは

 

 

 

『相手の力量を踏み間違えるなよ。猫共。』

 

そういって、姿を消した。

 

「えっ・・・・・・?」

殴りかかろうとした男達は、その場で立ち止まる。

いや

 

立ち止まってしまった。

 

次の瞬間

 

ヒュンッ!

 

男の一人に、何かが駆け抜けた。

「・・・・・・・えっ・・・・・」

それが男の感じた最後の感覚だった。

 

 

その瞬間

 

 

男の体から、幾重にも血が噴き出した。

 

 

 

男の一人は見ているしか出来なかった。

彼が消えた瞬間

自分の相方が幾重にも切り裂かれるのを

 

 

 

「・・あっ・・・・あ・・」

 

切り裂かれた相方はそのまま地面に倒れた。

 

 

辺り血の海を作りながら

 

 

「アリアあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

倒れた男から光が溢れ、やがて収まるとそこには、全身傷だらけの猫耳に尻尾のついた女性がいた。

男は駆け寄り、女性を、アリアを抱きかかえる。

「アリア!アリアぁー!」

そういって、彼女を揺するが反応がない。

『まだ、そいつは死んでないぞ。』

「っ!」

後ろから声が聞こえて、男は振り返る。

『今はまだ生きてはいるが、このままほおってとけば、本当に死ぬかもな。』

平然とそんな当たり前の様に言う彼を、男は睨みつける。

睨みつけられた青年、カイトはへらへらしながら、2人を見下ろしていた。

よく見ると、カイトの右手には身の丈程の太刀が握られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

(まったく、戦う相手は選んで欲しいもんだな。)

カイトそう思いながら、2人を見下ろしていた。

実はというと、カイトはさっきから力をまったく使っていなかった。

いや、一応使ってはいるが、それは微々たるものだ。

簡単に言葉で表すなら、ほんの僅かのほの字も使っていないのだ。

先ほどのもそうだった。

あれは単に、音速で接近して斬っただけなのだから。

「・・・・・もういいか・・」

カイトはそう呟いた。

このまま、戦っても何の意味もないのだから。

もし、この2人が、逃げるなら逃げるで、それはそれでよかったのだ。

だが愚かにも、2人いや2匹はそうしなかった。

故にカイトは迎撃したに過ぎない。

『ほらよ。』

と、カイトは右手を前にかざして、彼らの前に転移魔法を発生させる。

「何のつもりだ!」

男が睨みつけながら叫んだ。

 

 

だがカイトは気にせず喋る。

『目的は、果たしたしな。もう戦う必要はない。』

「ここまでして、黙っているとでも?」

『それは、お前の自由だが、もし続けるつもりなら・・』

そこまで言ってから、カイトは男を見る。

目には怒りを灯しながら

 

『次は、一片の欠片も残さず消してやるよ。』

感情もこもってない声で、相手に伝えた。

 

 

「ふぅ。一丁上がりっと・・・」

そう言うとカイトは大きく背伸びした。

あの後、男は何の言わずにカイトが出した転移魔法で去って行った。

その際、相手の飼い主に伝言を伝えるよう、頼んでおいた。

男は渋々ながらも了承した後、去って行った。

相手が何故、転移魔法を使えなかったのは、戦う前にカイトが張った結界、封絶にある。

これは、とある世界を旅した際、手に入れた技術で、周囲の世界との繋がりを一時的に断ち、因果孤立空間を作り上げるものである。

この因果孤立空間内では、時間の流れはおろか、あらゆる世界との干渉も断たれているので、転移しようにも出来なかったのだ。

先ほどのカイトの変化も、その世界の旅で、とある少女が使っていたのを、彼の知識や技術で再現したものだ。

ただ、再現するだけでなく、しっかりと改造はしてあるのだが。

「そろそろ、あっちも終わってる頃かな。」

そう言うとカイトは、リインのいる家に向かって歩いて行った。

 

 




あとがき

ナカゼロ「どうも!ナカゼロです。」

リインフォース「第6話如何だっただろうか?」

はやて「今回はカイトさんメインの話やったな。」

なのは「そうだね。」

カイト「見たか!俺の実力!」

リインフォース「あぁ、凄かったな。」
はやて「うちもそう思うで!」

なのは「私も!」

ナカゼロ「まぁ、内容がぶっちゃけ灼眼のパク『飛焔!』ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」

カイト「今すぐここで消滅するか、黙ってるか、どっちだ?」


ナカゼロ「黙ります・・・・・」

はやて「カイトさん、ちょっと怖いな・・・・」

なのは「ちょっとのレベルかな?私にはカイトさんの後ろに魔神が見えるよ。」
リインフォース「私には、天罰神が見えますよ。」









カイト「じゃあ、今回はここまで!」

なのは「次回はカイトさんとはやてちゃんの出会いから今後に対する話し合いのお話です!」

リインフォース「では、次回も!」

ナカゼロ「楽しみに『断罪!』なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


はやて「楽しみにな!」

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