魔法少年リリカルネギま!strikers   作:DragonWill

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プロローグ

魔法世界(ムンドゥス・マギクス)全土を再び巻き込んだ『リライト事件』から、5年の月日が流れた。

 

かつての戦いを切っ掛けに、多くのことが変わってしまった。

 

火星を人が生存可能とするための一大計画、『プロジェクトBM(ブルーマーズ)』の開始。

 

『魔力』や『気』と言った、かつては迷信だと思われていた存在の発表。

 

魔法世界(ムンドゥス・マギクス)』と言う、地球とは違う異世界の公布。

 

英雄となった少年は青年となり、共に戦った少女たちも、中学生から大学生となった。

 

これは、世界のために、その生涯をささげる運命を選んだ青年とその仲間たちが、束の間の休息中に、違う世界に迷い込んでしまう、そんなお話である。

 

 

 

 

 

「いやー。久しぶりやな、ネギ、フェイト!!」

「小太郎君、久しぶり!!」

「しばらくだね、犬上小太郎」

 

とある休日の昼下がり、麻帆良学園の広場に、三人の青年が集まっていた。

 

肩まである赤髪を紐でくくり、左頬の傷がよく似合う優男風の超イケメン、ネギ・スプリングフィールド。

 

黒髪に犬耳と尻尾を持つ、良く言えばワイルド、悪く言えば粗暴な雰囲気の青年、犬上小太郎。

 

白髪に無機質な瞳、顔の作りは整っているが、全体的に人間味に乏しい男、フェイト・アーウェルンクス。

 

3人が3人とも、重要な立場に居るため、非常に多忙であり、本来なら、こうしてプライベートな時間を過ごす余裕などないのである。

 

ネギはプロジェクトBMの中心人物として、常に世界中を飛び回り、フェイトはネギのサポートをする傍ら、麻帆良学園の臨時講師を務め、小太郎はプロの拳闘士として、魔法世界(ムンドゥス・マギクス)全土を放浪しているのである。

 

「しかし、よくよく考えたら、よく3人で会える時間なんて取れたもんやな!?」

「僕たちも驚いているけど、ようやくプロジェクトが軌道に乗り出してね。次の段階に進むまでは割と暇になっちゃったんだ」

「確かに、本来なら赤道上に建設する予定だった軌道上エレベーターが麻帆良に急遽変更になったり、数多くの協力機関への根回しだったりと多忙だったけど、それさえ済めば、後は僕たちが動かなくてもなんとかなるよ」

 

小太郎の疑問にネギとフェイトが答える。

 

「ところでよ、コタロー。夏美嬢ちゃんとは、その後どうなんでぇ?」

 

ネギの肩に乗っていたオコジョ妖精、カモミール・アルベール(通称:カモ君)が小太郎に聞いてきた。

 

「な、なんの事や・・・」

「とぼけても無駄だぜ!!魔法世界(ムンドゥス・マギクス)では嬢ちゃんとヨロシクやってんだろ?」

 

カモ君がオヤジ全開の質問を小太郎にぶつける。

 

「確か・・・君が武者修行の旅から帰ってこなかったからね。彼女、業を煮やして、高校卒業と同時に魔法世界(そっち)にまで単身乗り込んで行ってたよね?」

「あっ、それは僕も気になる」

 

さらには、フェイトとネギにまで追い打ちをかけられ、小太郎は顔を真っ赤にして反論する。

 

「ち、違う!!夏美姉ちゃんは、ワイのパートナーや!!そんなんやないで!!」

 

元々、恋愛事には鈍感な小太郎はそういう話題には耐性なく、あっという間に思考がオーバーヒ―トしてしまう。

 

「そ、そう言う、ネギはどうなんや!?千雨姉ちゃんとは上手くいっとんのか!?」

「うっ!?」

 

思わぬ小太郎の反撃に、今度はネギが閉口してしまう。

 

「いや・・・僕のそれは、恋というよりも信頼が強いというか・・・なんとその・・・」

「なんや!!男ならはっきりしいや、ネギ!!」

「あう、あう・・・」

 

その後、3人は年相応の世間話に盛り上がっていた。

 

「ムッ!?」

 

しかし、フェイトが何かに気づいたことにより、事態は一変する。

 

「どうしたんや、フェイト?」

「フェイトこれって・・・」

「間違いないよネギ君」

「だからなんなんや、一体!?」

「魔力反応だよ、小太郎君」

「それも、強力な魔力の反応・・・多分、魔法具の類だろう。でも、どうしてこんなところに?」

「それよりも、魔力量がどんどん上昇している。すぐに向かって封印処理しないと!!」

「分かったわ、ネギ!!」

「やれやれ、僕たちの日常に平穏は存在しないのか・・・」

 

3人は瞬動術で魔力反応がある場所に向かった。

 

 

 

 

 

目的の場所には、すぐに到着した。

 

そこは、草木が生い茂る、森の中で、3人は魔力反応の正体を探るべく、すぐに森の散策を開始した。

 

「フェイト、小太郎君、そっちに何かない?」

「こっちには何もない。この辺りなのは確かなんだが・・・」

「あったで、ネギ、フェイト!!」

 

その声に反応した二人は、すぐに小太郎の元にまでやってきた。

 

小太郎の手の中には、赤い宝石のようなものが握られていた。

 

「これが、魔力反応の正体?」

「一体これは?僕でもこんなものの情報は持ってないよ」

 

宝石の正体が分からず、困惑する3人。

 

しかし、その宝石内の魔力は今も増大している。

 

「これが何なんかは、今は後回しや!!とりあえず、封印処置や!!」

「あっ、そうだね!!」

 

すぐに、ネギが封印しようとする。

 

しかし・・・。

 

「な、なんやこれ!?」

「宝石が光ってる?」

「アニキ!?これはやばいぜ!?」

「まずい、強制転移魔法だ!?」

 

突然、宝石が激しく輝きだし、3人と1匹を飲みこんだ。

 

次の瞬間、彼らはその場から、否、その世界から忽然と姿を消した。

 

このときの彼らには知るよしがなかったが、その宝石は『レリック』と呼ばれる古代遺産(ロストロギア)だった。

 

そして、これこそが、英雄たちと機動6課の物語の始まりであった。

 

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