ポケットモンスター in another life 作:プチシュー
1話 こよなく愛せば
昔誰もがハマっていたであろうゲーム、ポケットモンスター縮めてポケモン。その人気はシリーズを重ねる毎に大きくなりやがてアニメになり老若男女すべての世代もしる作品である。
俺が子供の頃は実際にポケモンがいたらどんな事をしてるだろう…とよく妄想しながら寝ていた。そして20歳になった今でもポケモンのゲームは遊んでいる…いやいたの方が正しいか。だって俺死んでるし。
俺が死んだのはほんのついさっき。子供の頃から心臓に原因不明の病がある俺は心臓移植手術を受けていた。心臓移植はリスクが高くまたドナーが中々みつからない。だが運よくドナーが見つかった俺だったがその手術が失敗して死んだようだ。麻酔で眠って次に意識が戻った時には霊体になった体と目の前に手術中の自分の体を繋ぐ鎖のようなものが壊れていた。そこで死んだ事を理解した。そして間もなくして体は足の方から段々光になって俺は消えた。
問題はここから、なんで最初にポケモンの話をしたかそれは…
「どちらか選べ、今の世界で生きるか、ポケモンの世界で生きるかを。」
目の前にいるこの光るオーラを出したおじさんが原因だ。オーラがあるから多分、神だと思う。
俺の体が消えてこちらに来た時目の前にこの神(仮)が立っていてさっきから同じ事を何度も聞いてくる。今の世界というのは俺が死ぬ前にいた世界の事であっているだろう。問題はなんでポケモンの世界という選択肢があるかだ。
「あのさ…1つ質問いい?」
俺は恐る恐る神(仮)に聞いてみた。
「なんだ…小童…」
小童って…まぁいいか。どうやら質問には答えてくれるみたいだ。
「なんでポケモンの世界なんて選択肢があるんだ。人間って一回死んだらポケモンの世界に行けるようになるのか?」
神(仮)は表情ひとつ変えることなく淡々と答えた。
「普通は人間が死んだらまず二つの選べない選択肢が存在する。1つ目が生きている間に許されない罪を犯した者は一度別の世界にいって罪を償ってから私の元にくるルート。もう1つは特に罪を犯さずに生きてきてすぐに私の元にくるルート。そしてここからがお前が知りたいこと。結論を言うとすべての人間がポケモンの世界に行けるわけではない。」
「なら何で俺はいけるの?」
「それはお前が生きている間に何か1つの作品をこよなく愛していたからだ。そういう人間には現世で転生する道以外にも道ができる。お前の場合はそれがポケモンだったのだ。」
「なら例えば俺が仮面ライダーとかウルトラマンとかをこよなく愛していればその世界に行けたってこと。」
「簡単に言えばそういうことだ。」
その説明を聞いたらポケモンの世界という選択肢があるのは必然としかいえなかった。俺は心臓が悪かったから外で遊ぶことが出来ずいつもポケモンばかりをしていた。それは子供の時から中学生、高校生、大学生になっても変わらないでいた。俺の青春は常にポケモンと共にあったのだ。
「質問は以上だな。なら選べ、今の世界で生きるか、ポケモンの世界で生きるかを。」
「あ!あともう1ついい?」
俺はどうしても聞きたい事がもう1つだけ残っていた。選択肢を決める上で大事な事だ。
「なんだ早くしろ。」
「どちらの世界に転生しても俺の体は死ぬ前の体と同じようになるのか?」
俺はどちらの世界にいくにしてもそれだけが気がかりだった。俺は死ぬまで人生を制限されて生きてきた。それが続くとなれば俺は治る見込みがある今の世界を選択するだろう。
「お前の死ぬ前の体の事は一切しらんが、お前は生まれ変わるんだ。前と同じになる確率はかぎりなく低い。私から言えるのはこれだけだ。」
つまりは体の病はリセットされるという事だろう。その答えで俺はもうどちらに行くを決めた。
「わかった。それと決めたよ。俺はポケモンの世界に行く。」
昔からの憧れだった世界。選ばない理由はなかった。
すると神(仮)は小さく頷き
「分かった。ならこの扉を通れ。」
それだけ言うと、神(仮)は消え扉が現れた。
この扉を進んだ先がおそらくポケモンの世界なのであろう。俺は強く扉を押して扉を開いて先に進んだ。扉の中は暗闇が広がっていってどこまで続くか分からないほどに先が続いていた。そして俺は段々と意識が遠くなっていった。
周りがものすごく騒がしい。辺りを見渡そうとしても全然見えない。だが声は聞こえた。
「おめでとうございます、元気な男の子ですよ。」
誰か知らないけど近くで子供が生まれたようだ。
「ほらお母さんだっこしてあげてください。」
そう聞こえた後に俺は抱きかかえられる感覚がした。そしてその瞬間俺は全てを思い出した。
俺が生まれたんだ!俺、転生したんだ。
転生したのも驚いたがその後に意識があるのが驚きだった。てっきり転生したら今の意識はリセットされるものだと思っていたからだ。
「でもこの子、全然泣きませんね。」
多分この声は看護師さんだろう。俺は慌てて大声を上げた。すると自然に目から涙が流れてきた。危なかった。
「ちゃんと泣きましたね!なら大丈夫です。」
その声を聞いて俺はホッとした。赤ちゃんが生まれで泣かない場合は体を叩く等して泣かせるという話を聞いたことがある。さっき気づいたのだが生まれたばかりのせいかとても体が敏感なのだ。そんな状態で叩かれたら…考えたくもない。そして
「元気に生まれてきてくれてありがとう。」
きっと母親なのだろう。とても優しい声がだった。この言葉を生まれてすぐ聞くことが出来るっていうのはとても幸せなことなのだろう。
「あなたの名前はユウよ。これからよろしくねユウちゃん。」
母親はそういいながら俺の体を少しずつ揺らしながらあやし始めた。
ユウ。この世界での俺の名前だ。
ユウって名前は某ガンダムゲームのキャラクターからとりました。
ユウ(YOU)はあなた、つまり自分を指す言葉です!
では次回もよろしくお願いします!