第1話
僕の元に、一通の手紙が届いた。
差出人は不明。
でも、宛先には僕の名前がきちんと書かれていた。
「なにこれ…。」
多少は気味が悪かったが、それよりも好奇心の方が大きかった。
封筒を開けると、中には手紙が入っていた。
2つ折りにされており、間には何かが挟まっていた。
開いて確認してみると、短い文章の内容。
そして、QRコードのかかれた台紙らしきもの。
「『ーでこれを読み込んで欲しい。』…か。面倒臭い…。どこなのさ…。」
はぁ、とため息をつきながら玄関ドアを開けようとするとはらりと紙が落ちた。
まだ、封筒の中に入っていたらしい。
落ちたのはどこかの地図で、『ココ』と赤丸をつけられていた。
つまり、ここに行けばいいってこと…??
「まぁ、行く気はほとんどないけど。」
ボソリと呟きながら玄関ドアを開けた。
*
*
「結局来てしまった。」
朝までは行く気など殆どなかった。行っても面倒だし、家に帰って寝たかった。
でも、どうしてもこれのことが忘れられなかった。
一体コレは何なのか。
こいつは何のために僕のところへ届いたのか。
一番知りたいのは差出人なわけだけど、残念ながらわからない。
取り敢えず、地図で赤丸の場所に来てみた。
名前はプリズムストーンショップという(らしい)。
中には女の子、女の子、女の人…?
とりあえず女という名の生物が沢山いた。
正直、今中に入るの相当勇気がいるんだけど…。
(ダメだ、帰ろう。)
流石にこんな女の人が溢れかえる中を歩いていくほど勇気はない。
くるっと方向転換をし、来た道を戻ろうとすると
ウィーンという音と共にドアが開いた。
「プリズムストーンショップへようこそ!初めてのお客様かしら?」
誰この人。
中から突然出てきた眼鏡姿の女の人。
あなたは一体誰ですか。
それに中の女の人たちは一斉にこっちを見る。
もうヤダ帰りたい。
知らないお姉さんに話しかけられるし、女の子めっちゃ見てるし、僕もう帰りたい。
でも、今逃げるのはなんとなく、嫌だ。
「あ、、えっと、これ。」
「プリチケかしら?こちらでスキャンをしてね!」
プリチケと呼ばれるものを見せると部屋の奥まで案内された。
目の前には僕と同じくらいか、ちょっと大きいくらいの機械が置いてある。
ここにこれをスキャンすれば謎が解ける?
「あの人、プリチケ持ってる…。」
「男の子…だよね?なんで…。」
後ろから女の子たちの声が聞こえる。
むしろ僕が聞きたい。
そんな事は言えず、気にしてないですよ風を醸し出しながら、QRコードを読み込ませた。
突然、光に包み込まれて、意識がどこかに飛んだ。