「緊張…してるの?」
真っ黒な髪の毛に吸い込まれそうなほど真っ青な瞳。
透き通るような肌の白さに、思わずドキッと胸が高鳴った。
…でも、この女の子は一体誰なんだ。
僕はこんな子知らないし、まず何でいるのかも知らないし。
「大丈夫。私についてきてくれれば、それでいいの。」
「ここにこれをスキャンすればいいの。」そう言って僕の手を場所まで導いてくれた。
取り敢えず、手元にあるカードをすべてスキャンすると、女の子も持っていたものをスキャンし始めた。
全て終わると、また突然光に包まれ、どこかから声が聞こえた。
「ロゼットジュエルね!フリフリがあなたのイメージにぴったり!」
この声は…さっきの人?
「こっちもロゼットジュエルね!色違いのコーデで双子みたい!」
意味もわからず、空からマイクが降ってきて、それをキャッチしたら突然歌が始まって。
隣の子は歌って踊って、もう何がなんだかわからない。
「大丈夫、貴方はすべてを出し切ればいいの。歌って。」
僕に聞こえるくらいの小さな声。
ニコッと微笑むと、また歌とダンスに戻ってしまった。
何がなんだかまったくもって理解出来ないけど、でもここはやるしかないみたいだ。
僕は昔っから歌だけは大好きで、歌を歌っている時だけは自分をさらけ出せた。
それを、今ここで求められている。
(思いっきり…思いっきり。)
すっと一息すると、自然と声は出ていて。
声が出ると、自然と体も動いて。
その子にはほど及ばないけど、でも、それなりにはできてたんじゃないかな。
最後の決めポーズをした時には、息が上がって、呼吸も少し辛かった。
でも、それほど打ち込めた、楽しめたんだ。
「お疲れ様。とっても…良かったわ?」
なぜそこで疑問符?と思ったが、それは何度も聞く誰かさんの声によってシャッドダウンされた。
「ランクアップです!おめでとうございまーす!」
ランクアップとは、何のランクですかね。
相変わらず、何のことかわからず首をかしげていると、「ランクアップだって。おめでとう…?」と謎の疑問符をつけて祝ってくれた。
取り敢えず、「ありがとう」と返しに、光に包まれた。
「お疲れ様ナノー!!!!」
「あ、ナノナノうるさい人形。」
「ナノナノうるさいとは何ナノ!!!私は君のマネージャーナノ!!!マネージャーOと呼んで欲しいノ!」
「は?」
まねーじゃー?何のこと?
何、僕何になるの?
そんな疑問、彼?彼女?は知らず。
ただただ手を握って「おめでとう」と連呼していた。