第二特異点´ AD.0060 羅馬抹殺同盟 カルタゴ 作:らるいて
ハルミカルが自らを聖杯にくべて召喚した、禍とでも呼ぶべき存在は仮初の姿としてメフメト二世を取った。ある意味で最も自らから遠く、またある意味で最も自らに近いその姿は現段階でとれる最善の選択だった。
歪みが広がり壊れかけた世界の中でさえ、禍の存在は許されなかった。世界が禍を排斥しようと、既に焼け果て消失した世界の裏側へ追いやろうと干渉する。その干渉を避ける為に禍はサーヴァントの枠に自らを当てはめる必要があった。外枠さえあればあとは膨大な魔力で改造することはできる。
しかし、禍が最も望む姿は取れなかった。ハルミカル・バルカが、禍が自らの欲望の為に利用し尽くした男が最後の最後、いや最初から最後まで拒絶したからだ。ローマを恨むが故に、ローマそのものとなるを良しとしなかった。ごく小さな断片に成り果て、既に自我も消失したというのに、禍の人型の形成にハルミカルの意志が相応以上に反映されていた。いわば最後の残り香。現界の最初の一歩として、足掛かりとしてその男の霊核を利用したが故に起きたぐだ男にとって都合のいい奇跡。
故にこそメフメト二世。かつてビザンツ帝国、東ローマ帝国を滅ぼし千年帝国の繁栄に終止符を打った稀代の大英雄。それはハンニバルの願望の具現。一つの時代に終焉を齎した黙示録の鐘、キリスト教最大の敵と呼ばれる無辜ならぬ怪物。それは、禍のあるべき姿。両者の折衷。
メフメト二世の姿を取ったそれは動き出す。それにとって最初で最後になる戦い。あるいは戦いとすら呼べぬだろう蹂躙劇を行うために。
膨大な魔力を感知したぐだ男一行であったが、その足は止まることなくその場所へ向かっていた。ネロが寝込んでいると考えている以上、時間に猶予はない。未知が広がっていても進まぬ選択肢は選べなかった。ロマニに連絡しようとしても、魔力の歪みの影響で連絡は取れない。伝令なども来ていない。彼らにできる事はまだ見ぬ敵に対する対策を協議することだけだった。幸いにも彼らの視点で敵の姿は固まっている。推定される敵の名はメフメト二世。ヴラドが確信をもって告げたその名は、他の理解を得るに十分な説得力と道理があった。
メフメト二世。アレキサンダーと比肩する、オスマン帝国における征服王。ヨーロッパの破壊者にしてキリスト教最大の敵。そしてなにより、この場において重大な事実がある。メフメト二世は一つの時代に終焉を齎し新たな時代の幕を開けた、人理を進めた大英雄だ。そう、彼は
ローマを滅ぼしたというその事実のみで、メフメト二世がこの場に召喚される理由には十分だ。同じ理由で召喚されたオドアケルという前例が居る。だがメフメト二世はオドアケルとは異なり、ローマを完全に滅ぼし正しくその文明を過去のモノにした。ローマに屈しなかった。故にこそハンニバルをも、オドアケルをも凌駕する絶対的なローマの破壊者として彼以上に相応しいものは他にいない。
ヴラドが心を高ぶらせ、マシュが警戒を強くし、ハンニバルが決意を固め、オドアケルが鼻歌を歌い、孔明が違和感に悩む。その横でぐだ男は何度挑んでも乗り越えても慣れない緊張に息を吐く。後には引けない戦いは否が応にも精神を削る。そこに不思議な心地よさややり甲斐を感じるぐだ男も心の片隅にいるが、基本的に自身は小市民に過ぎないと信じるぐだ男にはいささか荷が勝つ心持ちだった。だからこそぐだ男は空元気でも自身に気合を入れた。重責に押しつぶされない様に。
はたして彼らは出会った。互いの目的地が交叉するのだから必然だ。ぐだ男達の目的はこのメフメト二世を模った禍を止める事。禍の目的は最後の一欠けらを手にして降臨する事。対する両者だが戦いへのモチベーションは大きく異なる。目的が目の前にあるぐだ男達に対して、禍にとっての目の前のサーヴァント達というのは、自身の周囲を飛び回る蠅のようなものだった。無視するには鬱陶しく不快で、本気で相手取るには弱さも甚だしい。
だからこそ先手を取ったのは、ぐだ男たちだった。第一手から宝具の開放。全力中の全力。開放された宝具は孔明の
発動された二つの宝具のうち石兵八陣は内部の侵入者を惑わせ最終的に死に追いやるという、伝説の陣形を展開する宝具。鬼哭啾啾たる雷光はカンヌエの戦いやアルプス越えと言ったハンニバルの数多の戦績が合わさった宝具であり、戦闘開始時にハンニバルの望むように味方を配置、出現させる。これにより配置、出現した味方にはハンニバルの軍略スキルの補正が更に効果を発揮する。二つの宝具の相乗効果により、圧倒的な力を持つはずのメフメト二世の進行は停止した。
メフメト二世は迷う。そこは石兵八陣中。さながら霧の漂う迷宮。陣を満たす呪いの霧が中にいる敵対者の体力を奪い、果てに死を与える。本来であれば直接的な攻撃力を持たない呪いの宝具。方向感覚を狂わせぐるぐると侵入者を逃がさない出口の開かれた死の檻。
死に至るほどの消耗を与えるとはいえ直接的な攻撃力はないその宝具は、しかしメフメトに数多くの攻撃を与えるのに役立っていた。ハンニバルによって配置された伏兵が絶えずメフメトに矢の嵐を降らせていた。ハンニバルと孔明は現在味方同士であるが、石兵八陣にそれを区別する効果はない。
しかしハンニバルの召喚した兵は霧の中をまるで平野のように駆け抜けて、メフメト二世にその存在を捕捉させずに攻撃を続けている。ハンニバルの偉業の一つ、アルプス越えが陣という地形に対する耐性を与え、軍略スキルが石兵八陣の効果を軽減する。この相乗効果により、兵は自由に動ける程度の影響しか受けず、陣中を自在に行動できた。
地の利を得て、人の和もまた保つ有利な状況で戦いを進めて尚、戦局はメフメト二世に傾きかけていた。理由は単純で、決定打不足である。例えば伝説の聖剣達のような高火力を誇るような宝具は、ぐだ男陣営のサーヴァントの誰も持っていなかった。
サーヴァントさえ超えるメフメト二世に有効打を与えるには一兵士では力不足、それは束となっても同じこと。ヴラドが時折兵に紛れて杭で突き刺すものの、膨大な魔力は瞬く間にその傷を修復する。オドアケルが斬りつけても変わらない。アレキサンダーが轢き飛ばしても、致命傷には至らず回復する。全員が戦いながら、状況を打破する手段を考えるが決定的な案は誰一人浮かべられなかった。メフメト二世は少しずつ石兵八陣を踏破していった。メフメトに攻撃する兵も、状況に順応したメフメト二世の反撃によって数を減らし、石兵八陣が破られるのも時間の問題だった。
時間はぐだ男達の敵だった。実際はそうではないが、ぐだ男達は未だにネロが寝込んでいるモノと考えていた。戦いが長期に及ぶほど、ネロの呪いが進行し、ネロが命を落としてしまうと考えていた。一刻の猶予もないという焦りがぐだ男達を進軍させた。その場で待ち受ければヴラドの宝具が十全に機能し、より長い時間メフメト二世を食い止められ、あるいは史実通りにメフメト二世を撤退に追い込むことすら可能であったかもしれない。
状況判断のミスと呼ぶことはできない。前提条件が狂ってしまえばどのような名将とて判断を誤る。作戦に遊びを持たせ、想定外の事態に対応できるのが名将であるが、根幹から違うのであれば、対応のしようがない。結束を甘く見たばかりにローマを滅ぼしきれなかったハンニバルのように、部下を過信したあまりに唯一の機会を失ったかつての孔明のように、それは前提の一つだった。あるいはより抗い難い、大前提が覆ったが故に大事を成しきれなかった楽毅や呉起のように。ネロの状態が悪いという判断こそが、彼らを窮地に追いやった遠因となっていた。
そして、とうとう、孔明は判断した。誰よりも石兵八陣の効果がわかっているからこそ、孔明が決断した。相も変わらず寄った眉間の皺を深くして、吐き捨てるように、苦々しく、ぐだ男に軍師として進言した。
「……ここまでか。ぐだ男、撤退だ。これ以上は陣が持たん」
「分かりました、皆さんに伝えます。――
狼煙代わりとしてマシュが宝具を発動した。今回の戦いでマシュはいざというときの為、孔明を除く他のサーヴァントの様に石兵八陣内に入ることなく、ぐだ男の傍にいることになった。そしてマシュに与えられたもう一つの役割が狼煙である。宝具を上空に向かって展開、上空に巨大な盾の魔法陣が浮かぶ。本来であれば敵を防ぐ防壁となるそれは、此度に限り、味方への連絡手段となった。
もちろん、陣の内側からは霧が邪魔して外の様子は分からない。マシュの宝具開放も見えるわけではない。だが、その魔力の変化は分かる。石兵八陣は魔力探知すら妨害するが、対軍宝具にたいして並外れた耐性を持つハンニバルならばマシュが宝具開放したことに気が付ける。ハンニバルが伝令を送り他のサーヴァントに伝え撤退する。
殿として残されたハンニバルの精鋭兵を残して、ぐだ男たちはそこから去る。射程外から離れても、もとより撤退用の陣形である石兵八陣は、敵が居なくなるまで存在し続ける。
禍が石兵八陣を突破するとようやく陣は崩壊し、ハンニバルの残党が姿を晒す。そこにぐだ男達はいない。まんまとしてやられた形になった禍は八つ当たり気味に残された雑兵を腕の一振りでつぶす。前方の敵兵は皆吹き飛ばされその存在を消失した。四方に散っていたためそれだけでは皆殺しとはいかなかったが、それも数度同じ作業を繰り返すだけで終わった。
ひとまず怒りを修めた禍は、やはり奴らは殺すとぼんやりと決意して、まずは当初の目的を果たそうとする。完全体になること。ぐだ男達の相手はその後にしようと、ネロの居場所に歩を進める。
やはりその途中に、いや今度はちょうどその場所だ。メフメトとサーヴァント達の戦闘時間はネロがぐだ男と合流するには十分な時間だった。戦場と帝都が近かったわけではなくネロの行動が早かった。メフメトの降臨と同時に目覚めたネロは、即座にぐだ男の下へと駆けだしていた。だからこそ撤退しヴラドの領内に入ったぐだ男達と、そこで合流することができた。程なく禍もたどり着く。その時互いの目的は明確に衝突する。
ぐだ男達がヴラドの領内、護国の鬼将が発動する場所までやってくると、そこには彼らの想定外の人物がいた。病床に伏しているはずのネロだ。呪いによって身動きすら難しい状態に陥ったはずのネロが此処にいたのだ。ネロはぐだ男達をみると喜んで笑いかける。
「ぐだ男! マシュ! よかった、余は間に合ったのだな」
「ネロさん? 何でここに、体はもう大丈夫なんですか」
「おかげさまでな! お前たちが特異点を解決したのであろう?」
マシュはすでに解決したかのようにはしゃぐネロを不思議に思いつつ、それでも喜びの感情を出して訊ねる。ネロの回答に首を傾げ、ぐだ男と顔を見合わせるが互いに心当たりはない。ロマニの観測でも、マシュの感知でも、ネロに魔力の異常があった。それがネロの体調に悪影響を与えていたという推測が立てられていた。であれば、その魔力が取り除かれたと考えたぐだ男がマシュに訊ねる。マシュは改めてネロの魔力に意識を向けた。
「……これは、ネロさんの魔力異常が直って、いえ、淀みがなくなっている? どういう事でしょうか」
マシュには朧気にしか把握できなかったが、ネロの魔力異常が消失したわけではない。魔力の質は異常なままに、その流れが正常になっているという状況が正しい。マシュがこういうことに詳しいだろうと孔明に聞くと、孔明はひどく面倒そうに答える。
「分かりやすく言えば、工事中の渋滞が工事が終わった事で解消された、というところだ」
「なるほど、流石孔明さん。分かりやすいような、分かりにくいような説明です。ありがとうございます。ネロさんも戦力に数えられるようになったということですね」
その言葉にネロは疑問を持った。特異点は回復した筈。であればいまされ戦力などいらない筈と考えた。
「あぁ、そうでした。ネロさん、まだこの特異点は解決してないんです」
「ではなぜ、余は快復したのだ? おかしいであろう? いや、そうではないな。ならばこれよりは余もみずから陣頭に立って――」
説明を聞いて喜んだ様子のマシュと、ネロ。ネロは今まで体調不良が原因で満足に戦えていなかったことに申し訳なさを感じていた。今後は役に立てると、共に戦えると言おうとしたが、その言葉は遮られた。
「――それについてだが」
「む?」
「貴方には悪いが、今まで通り後方待機だ」
「なぜだ! 余はもう完治している、戦えるぞ!」
「そうです。戦力は少しでも多い方がいい筈。魔力の質から言ってもサーヴァント相手に戦えると思います」
「確かに、魔力的にはサーヴァントにも攻撃できるだろうが、そういう次元の話ではない。何故、ネロの中の淀みが解消されたか、説明できるか」
「い、いえ。できませんが」
孔明の言葉に不満を隠そうとしないネロと、戦力が増える事とネロへの好意からネロに賛同して反論するマシュ。孔明はマシュの言葉を認め、その上で関係ないと断じる。
「皇帝ネロ自身が特異点であるという話は既にしたな。ではこの魔力の質というのは異常に他ならない。さて、では魔力の淀みというのはなんだ、という話になる。答えから言おうか。それは特異点の揺り戻しだ。世界が元に戻ろうとする力がネロに集約して不調という形で姿を現したと考えられる。それがなくなったということは、特異点に決定的な破綻が起きた、あるいは起きかけているという事だ」
「そんな……」
「早合点するな。特異点が完全に崩壊すればその段階でカルデアのお前たちは異物として排除される。それが人理崩壊だ。まだ此処にいるという事は決定的なズレはまだ確定していない。だからこそ、いまの皇帝ネロは不調だったころよりも不安定な存在といえる。こんな危険物を戦場になんか立たせられるか」
「……分かった。そうまで言うなら、余は、待とう。だが、戦場にはついていくぞ。最後方となってしまうが勝利の瞬間をこの身で味わうのだ!」
「ネロさん……」
「マシュ、気にするでない。孔明の言う事は理に適っておる」
しょぼくれた様子を見せたネロだったが、承諾の返事と共に自身を叱咤し、落ち込むマシュも励ました。
孔明は二人の様子を一瞥すると、二人に聞こえない様にぐだ男に小声で伝える。。
「話がある。後で来てくれ」
ぐだ男が頷いたのを確認すると、孔明は三人寄らずとも姦しい二人から離れていった。
孔明に会いに来たぐだ男だったが、そこに居たのは孔明だけでなく、ハンニバル、オドアケル、ヴラド、アレキサンダー。ネロとマシュ以外のサーヴァント達が居た。ぐだ男の到着を確認すると孔明はハンニバルと目配せをして口を開く。
「それぞれ決戦に向けて忙しい中、集まってくれてありがとう。他でもないネロについてだ。全員、ぐだ男以外はこの特異点、異常に気が付いているだろう」
孔明の言葉にぐだ男以外の四人が頷く。状況を把握できずにきょろきょろと四人を見やるぐだ男。それを見かねたのか、まずヴラドが話し出す
「彼奴は確かにメフメト二世の姿を持ち、その気配も、力も持つ。だが、根本的なところで彼奴はメフメト二世と異なっていた。――メフメト二世は断罪すべき蛮族であるが、それでもラドゥが従うに足るものを持っていた。彼奴にはそれがない。故に。アレは
「じゃあ、何かってことになるっすね。此処は自分が説明させてもらうっす。重要なのはアレを召喚したハルミカルの大旦那が何を目的にしたかって事っす。とうぜん大旦那の目的はローマの滅亡っすね。だからメフメト二世。でもってここでネロ嬢。これは推定に過ぎないっすけど、嬢が復活したのはメフメトの降臨と同時っす。で、嬢の不調の原因が特異点にあると考えると、メフメトの召喚と同時に人理が崩壊したってことになるっすねぇ。でもこれおかしい。だって、メフメトの召喚、嬢と関係ないじゃないっすか。確かに大旦那が自分をくべてまで召喚した。魔力的にも聖杯と混ざってる。それで、聖杯が嬢に干渉できなくなったんならわかるっす。願望器としての力を失ってサーヴァントになったんすね。で、嬢への干渉が消えたなら、嬢は完治するはずなんす。流れだけなんて言わずに、質も元に、生きた人間のソレに戻る筈なんすよ。でも、そうはなっていない。何故か。嬢が特異点として――」
「――なげぇ。坊ちゃん固まってるじゃねぇか。簡潔に説明だ、簡潔に」
オドアケルは口を滑らかに動かし、舌は止まることなく流れる滝の様に言葉を紡ぐ。一般人ぐだ男には、魔術に関する勉強をしているとはいえ知識不足の彼には、荷が重かった。理解できるところだけ理解しようと必死に聞き入るが、やはり難しい。声を出さずに唸るぐだ男に助け舟を出したのがハンニバルだ。
「むぅ、いいところだったんすけどねぇ。旦那が言うなら仕方ないかァ。ネロがマザーハーロットになる」
「端折り過ぎだ。あーマザーハーロットってのは知ってるな。そう、黙示録の獣の主だ。ネロってのはそいつと同一視されることもあってな、ネロが反転するとそうなる。あぁ、メフメト二世じゃなくてマザーハーロットだ。親父のローマぶっ殺すって意志と属性が、ローマ自体でもあるマザーハーロットと合わなかったんだろうぜ。ローマを滅ぼし、キリスト教最大の敵とも呼ばれる男。折衷案には完璧だ。言い換えれば天秤が釣り合ってるってこったな。だがあれがネロと接触しちまえば天秤が傾いてマザーハーロットが降臨する。そうなっちまえば詰み、いや手がねぇわけじゃねぇが、まず詰みだ」
「だからこそ、ネロと接触さえないよう戦う必要がある。前と同じ手だ。ヴラドの上がった火力分で押し切る。できなきゃさらに分の悪い賭けになるな。まぁ、覚悟はしておいてくれ。」
ハンニバルの話でどうにか事態を呑み込めたぐだ男は、腹痛を感じた。確かにマシュに話せないような内容だった。精神状態で戦闘力が大きく左右されるのはブーディカの一件でも証明済みだ。深く溜息をつくぐだ男をアレキサンダーが慰める。
「元気だしなよ。もうやるしかないんだ。腹くくらなきゃ。大丈夫さ。征服王のパチもんなんぞに、僕は負けないよ。征服王は僕だ。ヴラド公もメフメト二世を押し返してる。ハンニバルと先生は言うまでもないかな。オドアケルもふざけてるようで相当な用兵家だね。マザーハーロットになっちゃったら、まぁ、先生たちの作戦に任せるしかないけどさ」
最後に苦笑いを浮かべるアレキサンダーの言葉に、正直まるで心が軽くならなかったぐだ男だが、それでも礼を言ってその場を立ち去った。
ぐだ男はマシュの元に戻ると、すぐそばにいたフォウを抱きしめた。モフモフだった。アニマルセラピーすごいとおもった。
会話がうまくできません。
次話完結予定。