「俺が朱乃さんと塔城さんを救うってどういう事ですか…?」
アザゼルの言った事が理解できないツナ
「あいつらは自分の存在と力と戦ってる、だが二人とも自分に流れる血を否定しその力を使う事を恐れている」
「ちょっと待ってください!!朱乃さんはわかりますけど何で塔城さんが!?」
「そうかお前は小猫の転生前を知らなかったな」
「転生前?」
「小猫は猫又と呼ばれる上級妖怪の生き残りだ」
「塔城さんが…妖怪?」
アザゼルから小猫の正体が妖怪と聞かされツナは驚く
「妖怪…でもいままで妖怪の力なんて…」
「小猫はその猫又の力を恐れている、だから今まで使ってこなかったんだ」
「…」
小猫が妖怪だとまだ信じられない様子のツナ
「それで何で小猫は猫又の力を使わねぇんだ?」
今度はリボーンが尋ねる
「あいつには一人の姉がいたんだ」
そう言うとアザゼルは小猫の過去を語り出す
小猫にはたった一人の姉がいた、身寄りのない二人は何をする時も一緒だった。ある日、二人は悪魔に拾われようやくまともな生活を送れるようになったが姉に異変が起きた。悪魔に転生した事により猫又の眠っていた才能が一気に開花してしまう。そして姉は開花した力に呑まれ、ついには主を殺害しはぐれ悪魔になってしまう。そして悪魔たちは残された妹猫に詰め寄り「この猫もいずれ暴走するかもしれない、今のうちに始末した方がいい」と。姉に裏切られ悪魔に攻め立てられ精神
が崩壊寸前だった妹猫をサーゼクスが保護しサーゼクスは妹猫をリアスに預ける事にした。リアスと出会い少しずつ感情を取り戻した妹猫にリアスは小猫という名前を付けた。
「塔城さんに…そんな過去が…」
「つまりは小猫は姉みたいに暴走する事を恐れてんだな」
アザゼルから小猫の過去を聞き呟くツナとリボーン
「自分もあんな風に暴走するんじゃないかと小猫は恐れている」
「ツナ、お前の好きになった奴はとんでもねぇ奴かもしれねぇな」
リボーンが呟く
「お前あいつの事が好きなのか?」
アザゼルがツナに尋ねる
「はい…好きです」
「ツナ、小猫は妖怪だ、それでも好きになれるのか?」
「そんなの関係ないです、塔城さんが妖怪でも悪
魔でも天使でも堕天使でも俺は塔城さんの事が好
きです」
「妖怪と知っても全く恐れねぇのか…やっぱジョットとそっくりだぜ」
ツナの気持ちを聞いてアザゼルが呟く
「でも…何で俺なんですか?」
「朱乃と小猫と自分に流れる血と力を否定している、だがお前は自分に流れる血を否定してはいるが、その力を否定していないからな」
「確かにこの力を友達に護る為に使いたいと思ってますけど…」
アザゼルの言葉に納得するツナ
「ツナなら二人の気持ちを一番わかるって事か」
「そういう事だ」
リボーンとアザゼルが呟くと
「わかったよ、なんとかやってみるよ」
ツナが決心する
「それで塔城さんと朱乃さんはどこにいるんですか?」
「あいつらは今グレモリー領にいる」
「グレモリー領に?修行してるんじゃないんですか?」
グレモリー領にいると聞き疑問を抱くツナ
「小猫は今朝オーバーワークで倒れた、それで朱乃は小猫の看病をしている」
「倒れた!?塔城さんが!?」
倒れたと聞き驚くツナ
「ケガはアーシアに治してもらったが、体力の消耗までは賄えん、だから今は寝込んでる」
「そうですか…」
「どうするんだツナ?」
「勿論行くよ」
リボーンが尋ねるとツナは朱乃と小猫のいるグレモリー領に行く事を決心する
だがツナはまだ知らなかったこの後ツナに悲惨な運命が待っている事を