消す作業が面倒ですね。
それでは3話です。
2016/06/29 21:06:30
誤字を修正しました
洞穴に篭って2日が経った。
未だにログアウト出来ない。
運営からの連絡もこない。
洞穴に篭って2週間が経った。
ログアウトは諦めた。
異世界転生の可能性が脳裏をよぎり始めた。
洞穴に篭って2ヶ月が経った。
不思議と退屈とは思わない。
ゴーレムだからだろうか。
洞穴に篭って2年が経った。
動く意思よりも動かない意思の方が強い。
もう少しこのままでいよう。
洞穴に篭って20年が経った。
外は晴れているようだ。
こんな日もあるんだな…。
洞穴に篭って40年が経った。
人間時代よりこの世界にいる方が長い。
未練はなかった。
もうこっちが現実なんだ。
洞穴に篭って80年が経った。
向こうの世界で生きていられる年数を超えた。
無論、富裕層ならばもう少し生きていれるだろうが、私のような貧困層では生きてはいられまい。
洞穴に篭って100年が経った。
きりがいいじゃないか。
そろそろ外に出てみるべきか。
「どうせならガチビルドで転移したかったな。」
そんな事を言っても何も変わらない。
無駄口を叩きつつ外に出る。
“いつもの”吹雪だ。
「さて、どこに行けばいいんだか。」
ゲームであれば、ある程度の指標はあるのだろうが、そんなものはない。
これは“現実”なのだから。
「川に沿って歩けば下まで降りれる。」
そんな昔の人が残した言葉を思い出し歩くが、雪山に川なんてあるはずもなく甘かったと考える。
「役に立たないじゃないですか〜」
冷気に対する完全耐性、種族特性の疲労無効などがなければ野垂れ死にだっただろう。
一気に斜面を降りていく。
途中ドラゴンらしき生物がいたが、あまり強そうではなかったので無視して進んでいく。
後から何かが当たってくる。
「なんだ?」
振り返ると黒色のドラゴンに肩を掴まれている。
黒と言うよりかは漆黒の表現が正しいだろうか?
軽く振りほどくとなんだか驚いている様子だ。
軽く振り解けるということは対した強さではないだろう。
そのまま頭を掴んで力を込める。
破裂音が鳴り響くとそのまま頭が吹き飛んだ。
「きったねー」
その辺が血で染まっている。
手に付着した血を雪で落としてドラゴンの亡骸を眺める。
“クソザコナメクジ”のLv100とはいえLv100には変わりない。
基礎能力は異形種のお陰で高くなっているしLv70程度の雑魚モンスターに苦戦はしないだろう。
このドラゴンにLv70もあるとは思えないが。
軽く1週間は歩いている。
別に暗闇でも暗視のお陰で歩けるし、問題は無いのだが方角や、場所がわからないのは辛い。
「やっと別の物が見えたぞ〜」
目の前に広がるのは森だ。
鳥のさえずりも聞こえてくる。
今までとは違う感触の土を踏みしめる。
前から枯れ木だろうか、パキリと折れる音がする。
「なんだ?この世界は爬虫類しかいないのか?」
目の前にいたのは蜥蜴人だった。
ここまで見て頂きありがとうございました。