デート・リ・メイク ~再度奏でしは、精霊との恋歌~ 作:角に足当て
ほんとすいません、何でもします。
あと四.五話とありますが、五話としてまとめると結構な長さになってしまうので、このような形になってしまいました、申しわけありません。
ソワソワと、落ち着きのない琴理が部屋のソファーで揺れている。
普段なら行儀が悪いからやめろ、と言っているところだが、今回は特別だ。
大手エレクトロニクス企業に勤めている両親が帰ってくるのだ。
そう考えると、両親に精霊のこととかばれなくて本当によかったと今更ながらに思ってしまう。
「今から待ってたって父さんと母さんが帰ってくるのはまだまだ先だぞ」
今は夜の九時、両親が帰ってくるのは十一時、あと二時間ほどあるにもかかわらず、リビングで両親の帰りを待っている姿をみると、まだまだ子供だな、と思わされる。
だが、おそらく琴理はすでに〈ラタトスク〉の一員だ。
とは言っても、まだ艦長ではなく研修中の身だと思われる。
前の世界の琴理が言っていた言葉が正しければ、だが。
「それにしても、やっぱりか……」
琴理に聞こえない程度の声で呟く。
この世界は俺の知っている世界と、似ているようで、少し違う。
今回の件もそうだ、前の世界で両親がこの時期に帰ってくることはなかった筈だ。
過去を変えると、それは近い時間に起きる筈だった出来事も、遠い時間に起きる筈だった出来事も大きく変わる。映画などでよく聞くセリフだが俺は、狂三の〈十二の弾〉によって一度体験したことのある出来事だ。
「お兄ちゃんおなかすいたー、何か作ってー」
「父さんと母さんが来たら食べるからって言ってそのチュッパチャップス食い始めたんだろうが……で、何が食べたいんだ?」
「お兄ちゃんの作ったものなら何でもいいよ」
嬉しいことを言ってくれるな、と心の中で思いながら何を作ろうかと台所に向かうのであった。
ガチャっ、と冷蔵庫の扉を開けると材料がほとんどなかった。
「マジかよ……」
今から材料を買いに行こうとしても、おそらく警察の厄介になるだろうし……。
幸い、白米は昨日の残りがあるし、最悪どうにかなるだろ。
「お、卵あるじゃないか」
卵かけごはんという選択肢が新しく出来たが、琴理はもっとちゃんとしたものがいいと言うだろう。
「琴理ー、ちょっと時間かかるけどいいかー」
「うん、大丈夫だよー」
よし、了承は得た、ならあれが作れるな。
がさごそと、作りたいものを作るための材料をあさるのであった。
「いただきます」
作ったのは炒飯だ、琴理は炒飯が結構好きなので作ったが予想以上にがっついている。
おなかがそんなにすいていたのか、と思いながら見ている。
琴理も作り方を覚えようとしているが、どうしても集中力が続かないのか最後の方が雑になってしまう。
一気に食べ終わり、早速チュッパチャップスを加えている。
時刻は夜十時、両親が帰ってくるのはあと一時間もある。
何して時間を潰そうかと考えながら洗い物をしていると、急に何かが寄りかかってきた。
「うおっ……どうしたんだ琴理?」
「眠いよー」
朝からずっと両親の帰りを待っていた琴理にも限界が来たらしく、目をしょぼしょぼとさせている。
「ったく、しょうがねーな、風呂は明日の朝に絶対入れよ、だから歯くらい磨いとけ」
「はーい、ふあぁぁ」
ふらふら~、と歯磨きが置いてあるところに向かう琴理、ほんとにだいじょぶか、あれ。
「あいたっ!」
がこんと、壁にぶつかっていた。大丈夫じゃなさそうだな。
仕方ない、両親が帰ってくるまで本でも読んでるとするか。
ピンポーン。
「お、やっと来たのか」
俺が読んでいたのはライトノベルだ、前の世界で二亜に勧められ読んでみたのだが、いかんせん面白い。
他にもゲームとかも勧められたのだが、俺の懐では寂しく、冬を超え、氷河期に突入してしまうであろうために手が出せない。
決して前の世界で二亜に買わされたエロゲが皆に見つかった時の反応が怖くて手が出せないんじゃないぞ、うん。
読んでいたラノベをしまい、玄関に向かう。
「父さんと母さん、おかえ……」
俺が見たのはおそらく積んでいたのであろう荷物が俺に向かって倒れてくる光景。それ以降は、なにも覚えていない。
原作との相違点~
①士道君二亜ちゃんにかなり毒されている様子。
感想アドバイスよろしくお願いします。