東京喰種 《high school student》 作:Mr Muu
少しばかり平和回が続いていますが次回からはちゃんと書くのでご了承下さいm(_ _)m
ーーーーー21区 月山家 屋敷前ーーーーー
(ついに来てしまった)
佳未は大きな門の前でため息をつく。
「はいらないの?」
ウタが催促する。
「あの、なんでウタさんが?」
「蓮示くんの話聞いたら面白そうだったから」
「ったく、俺は誘った覚えはないんだがな」
「別に構いませんから それより鳴らしますよ」
そう言い佳未はインターフォンを鳴らす。
すると屋敷の扉から紫のスーツを着こなす月山が出てきた。
「月山くん 派手だね」
「Mr.HySy このスーツはイタリアの知り合いに頼んで作ってもらった特注品なんだ」
「へぇー スーツ着ないしどうでもいいや」
ウタは月山の話を聞き流す。なかなかこれをできる人はいない。
「習様、そろそろ」
「おっと、つい長話をしてしまったね さあ、中に入りたまえ」
三人は月山に連れられ屋敷の中に案内される。
壁には絵画などが飾られている。
佳未にはよく分からないがきっと高価な品なのだろう。
「っていうかなんで僕たちを誘ったんです?」
「手紙にも書いてあっただろう "見せたいものがある"って」
そう言って一室の扉を開ける。
そこには小柄な少女が一人写真を撮っていた。
「この娘は?」
ウタが尋ねる。
「これが"見せたいもの"さ」
「や!私はホリチエ 言っとくけど月山くんと同い年だよ」
その言葉を聞いて一同は目を丸くする。
それもそのはずだ。彼女はどう見ても小学高学年くらいの見た目なのだから。
「以前キミについて話したら是非写真を撮りたいと言ってきたのでね
だから彼女を呼んだんだ」
「お前が人間と仲良くしてるとはな」
四方がそう呟くと、
「堀は高校時代からの仲なんだよ 無論、喰べるつもりは無いよ
なあ、堀」
月山はホリチエに呼び掛けるものの、
「ねえ!あなた何でずっと目が赤いままなの」
「僕にもよくわかんないや それより今度君のマスク作っていい?」
すっかりマイペース同士意気投合していた。
「おや、そろそろランチの時間だ 一緒にどうだい?」
「隣に人間が居るのによくこんなこと言えますね」
佳未は月山の無防備さが信じられない。
いくら長い付き合いだったとしても所詮は人間だ。
いつ通報されてもおかしく無い。
「私は通報なんてしないよ そんな事したらせっかくの被写体がいなくなっちゃうじゃん
それに私もお尋ね者だしね」
「それよりも早く食堂へ向かおう」
月山に連れられて佳未たちはまた長い廊下を歩く。
所々に月山家の従者らしき人がいたが彼らも喰種なのだろう。
*
「お待たせいたしました」
月山の従者が四人分の皿を持って来る。
「あれ?私のは無いの?」
ホリチエが月山に言い寄る。
「HA!月山家に人間の食材があるわけ無いだろう
君はひまわりの種でも貪っておくといい」
ホリチエはその言動にムッとしたのだろう。
鞄の中からおもむろに10円のうまいスティックを取り出し月山の口に突っ込む。
「っ!!!」
「うわー」
四方とウタはホリチエの行動に愕然とする。
「NOOOOOON!!!」
「何だこれは!喉の奥で吐瀉物のような味の粉が!!」
「あっ ソレ、ピザ味だよ」
「これがピッツァ?」
「他にめんたい味とサラダ味とかあるけど食べる?」
「ホリチエさん、その辺で」
このままでは月山がキレると思い佳未が仲裁に入る。
「さっ 月山さんも運ばれてきた料理で口直ししましょう」
「そうだね be cool 月山 習 」
そしてナイフとフォークを手に取り出された人肉をカットする。
「どうしたんだい?早く食べたまえ」
「いや、まるで人間の料理みたいだなぁって」
「これは僕が昨晩狩ってきた獲れたてのものさ
それを年代物の
月山の説明を聞きながら佳未はそれを口に運ぶ。
「すごい…美味しいです!」
「うん、いつも生で食べてるからね」
ウタも料理に舌鼓をうつ。
四方は相変わらず無言で食べ続けているが次第に顔が赤らんできた。
「今日のは良くできてるね 口の中でもも肉がとろけるみたいだ
これがカネキくんだったらさぞかし……さぞかし…アッッ!!」
「おい、研を食べようとした瞬間にお前を殺すからな」
四方が月山にキツめの忠告をする。
「安心したまえ "まだ"食べない」
そう言い肉を口に運ぶ。
月山の目はまるで獲物を狙うチーターのようだった。
*
食事を終え、佳未たちは月山家の様々な施設を見せられた。
薔薇などの花が栽培されている温室や倒した捜査官のクインケ、
ホリチエの撮った写真を一通り見ると佳未たちは月山邸を後にする。
「ホリチエさん、月山さんって昔からああなんですか?」
「そだね よくあのテンションで学生できたなって思うよ」
今日一日中月山の自慢話などを聞かされた佳未だったが一つわかったことがある。
それは月山は"アホ"ということだった。
「っていうか1日無駄にした気がするね」
「ああ」
ウタと四方はいつも通りの会話を交わしている。
佳未も二人と同意見だ。
しかしアホっと言っても月山家の御曹司。何か考えがあるのだろう。
と佳未は思う。
「それじゃあここで」
そう言って佳未は家に帰った。
*
ーーーーー 同日 CCGラボーーーーー
アキラと亜門は新たなクインケの視察に向かっていた。
「はい、これ修理しときましたよ」
そう言われアキラはアタッシュケースを受け取る。
「そういえば地行博士 例の物は出来てるか?」
「例の物?」
亜門が首を傾げる。
「ああアレね なかなか複雑な作りだからもう少し時間がかかるかな」
地行博士はクインケの原案を見ながら答える。
「それと山村准特等のクインケもできてるから取りに来るように言っといて」
「了解した」
「にしても感心だなぁ」
「何がですか?」
と亜門が聞く。
「ホラ、君のドウジマも真戸ちゃんが設計し直したでしょ
さらにお父様への贈り物まで設計するんだから」
果たして何のことだろうと亜門は疑問に思い地行博士に聞こうとするも
「話はその辺にして現場に行くぞ
昨晩ランニング中の男性が襲われたようだ
と話を遮られてしまった。
亜門は心にモヤを抱えたまま現場に向かう。
なかなか月山さんのキャラを文字で表すのは難しいですね
次回からはまた内容が進みますが大まかにしか決まってないので
リクエスト募集中でーす!!