東京喰種 《high school student》 作:Mr Muu
次回までもだいぶ開いてしまうと思いますがご了承ください。
ーーーーー CCG主要施設襲撃予定日 1区 CCGラボ 1F ーーーーー
エントランスでは選りすぐりの捜査官達が円卓の騎士団の襲撃を待ち構えていた。
「あと数分で22時だ。総員、警戒態勢」
管制室から吉時が指示を送る。
ーカチッ,カチッ,カチッ,カチッ
時々刻々と時間が近づいてくる。
1F担当の捜査官達は主に敵の頭数を減らすことが目的だ。
そして、最も重要なのがB1Fのクインケ製造ライン及びクインケ鋼保管庫だ。
そこの護衛は数多くの功績を残している捜査官が当たっている。
「あと1分だ」
しかし、ラボ周辺に異変はない。
「ホントに来るのか?」
「まさかデマじゃ……」
捜査官が不安の声を上げ始める。
「…3…2…1…時間です!」
その時だった。ラボ上空にヘリが数機飛んでくる。
するとそこからは軍服の集団が遥か上空から飛び降りて来た。
「フゥン〜 考えたねぇ」
「特等!感心してる場合じゃないですよ」
「二等ボォ〜イ任せたまえ」
望元はクインケを上空に向ける。
「ハイアァァァァ……マァインドォーーー!!!」
エネルギー波が大量の喰種を巻き込みながらヘリに直撃する。
「す……凄い」
しかし、敵の数は僅かしか減っていない。それどころが1区外の包囲網を突破した
燕尾服の集団がさらに加勢して来た。
「真戸さん 、どうします?」
「亜門くん喰種捜査官の極意、忘れたとは言わせないよ」
真戸はそう言って大量の軍服集団に特攻を仕掛ける。
「さすがは父だ」
特攻する父の姿を見たアキラもアマツを構え、喰種を殲滅している。
もちろん亜門も負けじとクラを振り回す。
そんな彼らに一人の男が歩み寄っていく。
「貴殿らの極意……実に素晴らしく思う」
誰だ と、亜門達は男に目をやる。
「吾輩は円卓の騎士団
「アーサー様の命のもと貴殿らを排除しにやって来た」
ガウェインはそう言い、左肩から薙刀の様な甲赫を出現させる。
「いい赫子だ………欲しい‼︎」
真戸は不敵な笑みを浮かべ、羽赫の"ライ"で射撃を加える。
ガウェインは天高く跳びそれをかわす。
「アキラ‼︎」
「分かっている」
亜門の指示を受け空中のガウェインにアマツの鞭を放つ。
「まだまだ遅い」
ガウェインは、はらりと身を返しアキラに赫子を向け突進する。
—ガキィン!
亜門のクラとガウェインの赫子が火花を散らす。
そこから、亜門はクラを分離させガウェインに一撃加える。
「変形機構か………厄介であるな」
ガウェインは距離を取り体制を立て直す。
呉緒はその隙を見逃さなかった。ライを放り出しアキラからもう一つのアタッシュケースを受け取る。
「クカカカ……このクインケを使うのはお前が初めてだ」
真戸が生体認証を解除した途端、ヒナミの赫子によく似た翅がガウェインを襲う。
異種赫子複合型(キメラ)クインケ "フエグチ参"(甲/鱗)
初撃のスピードに反応し切れなかったのだろう。ガウェインの左腕全体は大きくえぐられていた。
「……疾いな」
「……素晴らしい…壱の機動力と弐の強靭さが上手く噛み合っている、最高だ!」
真戸の笑みにガウェインは狂気を感じていた。
「再生が追いついてない……今ならいける!」
分離させたクラを両手に持ち亜門はガウェインと距離を詰める。
「甘く見るでない」
亜門は勝手に決めつけていた。相手の赫包が一つだけだと。
右肩から伸びた分厚い赫子がクラを受け止める。
「吾輩の赫子は右の方が威力はあるが消耗が激しくてな…普段は使っていないのだよ」
ガウェインは赫子を斧状に変形させ、亜門に向かっていく。
「我々は将軍を援護する!敵を撹乱させろ」
誰かの一声で何十もの軍服が真戸呉緒、アキラに襲いかかる。
*
ーーーーー ラボ内B1F ーーーーー
地下では地上からの騒音が絶え間なく響いていた。
「……っ!敵のお出ましだよ」
篠原率いる1班はクインケを起動させる。敵は約10人ほどの燕尾服集団だった。
そして、彼らの先頭には黒のドレスを身に纏った女性が立っていた。
「お久しぶりね……シノハラサン」
「篠原さん、このヒト知り合いです?」
「ああ、確か……ミッシェル・フランソワ、だったかな」
「空港での傷はもう癒えたのかい?」
「あら、よく本名をご存知で……改めて自己紹介を」
「あたし、円卓の騎士団
「鈴屋什蔵、二等捜査官です〜」
「よろしくおねがい…しますッ‼︎」
什蔵も何故か自己紹介をし、サソリを投げつける。
それはガラハットの胴体に見事に突き刺さった。
「あらあら、野蛮な子。ちゃんと部下の指導してらっしゃるの?」
ガラハットは冷静な様子で身体に刺さったサソリを抜いていく。
「部下はこう使うのよ」
"行きなさい"とガラハットが指示を出すと篠原と什蔵に向かって燕尾服が攻撃を仕掛ける。
「姐さんの為に!」
燕尾服の一人が尾赫を現し、什蔵目掛けて飛びつく。
しかし、飛んで火に入る夏の虫。13'ジェイソンで真っ二つにされてしまう。
「ぜんぜん手応えないですねぇ〜」
什蔵は手首を回しながら綺麗に二等分された喰種の顔を踏みつける。
「什蔵!よそ見すんな」
他の燕尾服を斬りつけながら篠原は什蔵の背後に回る。
数分の間に地上の戦線が突破されてしまったのかさらに喰種が押し寄せていた。
「くっ、キリがないね」
「篠原さん、もうギブアップです?」
「なあにまだやられんよ」
そう言って、アラタを纏った篠原は燕尾服を次々と倒していく。
什蔵も篠原に負けじとジェイソンで喰種を切り裂いていくも数の多さに圧倒されていた。
「其処だ!」
燕尾服の一撃がジェイソンを弾き飛ばす。
「またやっちゃたです」
天才児も数の暴力には勝てぬのだろうか。無数の赫子が什蔵を貫こうとする。
「ザシュッ‼︎」
鮮やかな血飛沫が什蔵の顔に飛び散る。
「エルム、帰還」
什蔵の目の前には十数体の喰種が大きな血だまりを作っている。
「一向に敵がやってこないんでねぇ〜 来ちゃいました」
エルムを手に取り血だまりの上を歩く山村。篠原はそれを見て困惑する。
「おい、"来ちゃいました"って、クインケ製造ラインの防衛はどうした」
「ご安心を、有能な部下達に任せております。それよりも……」
山村は凛とした表情のガラハットに視線を向ける。
燕尾服はほとんど殺った、あとは彼女だけだ。
「あらあら、レディーに対して男三人。紳士的ではありませんね」
「別に構わないですけどね‼︎」
ガラハットが赫子を出現させる。
「1,2,3,4………9本⁉︎どんだけ赫包を持ってるんですか」
「いくら腕の立つ者でも才能には勝てませんわ」
赫子を伸ばし山村を貫こうとするガラハット。しかし、山村はスレスレでそれを回避し、
攻撃に転じる。
「エルム、頼みますよ」
エルムの刃がまるで自我を持ったかのようにガラハットへ飛んでいく。
ガラハットはスレスレでそれを避けた。エルムは壁に刺さっている。
「"才能には勝てない"……ですか」
「なら、あなたは私には勝てませんね」
僅かだがガラハットの右頬に傷が付いていた。
「エルム…再起動!」
壁に刺さっていたエルムがひとりでにガラハットに飛んでいく。
「っ!馬鹿な」
—ザシュッ、ザシュッ、ザシュザシュッ
彼女の肉塊が四方に飛び散る。しかしエルムは攻撃をやめない。
「ああ〜、制御回路が逝っちゃいましたかね?」
「実にヤバし。……総員、退避ィィ‼︎」
その声を聞き一同は慌てて奥に逃げ込み防火シャッターを閉める。
—ドガッ ドガッ
エルムはシャッターに対して突進を続けている。
「あのクインケ、一体なんなんだ?」
篠原が尋ねる。
「アレは第三世代の試作型です 第一、第二世代は分かりますよね」
「ああ、対喰種専用武器のことだろ」
「ええ、第一が銃火器、第二がクインケです」
「それにAIを搭載し、自立稼働による無人警備を目的としたクインケ…いや、兵器が
第三世代です」
「?? 理解できないです…」
什蔵のアタマはパンク状態だ。
「なんでお前がそんなのを持ってんだ」
「成り行きです」
と、山村は言葉を濁す。
その時、エルムがシャッターに突進する音が止まる。
「おや、止まりましたかね?」
山村がシャッターを開けるとそこにはエルムをへし折る男の姿がいた。
「痛っ!指切っちゃたよ」
彼は黒いロングコートに身を包みタバコを咥えていた。
「誰ですか?」
什蔵が尋ねると男は目を丸くしてこちらを見る。
「ここにも白鳩いるじゃん、運悪っ。そう言えば今朝の占い最下位だったな」
「
「いいえ、私ですが」
山村が一歩前に出る。
「そうかそうか、ならば……死ねぇ‼︎‼︎」
「このケイ様のダチを殺したことを後悔させてやらあ!」
ケイと名乗る男の両腕全体を赫子が覆う。それはメリケンサックの様な形状になっていた。
「スラム街育ちは伊達じゃないぜ」
ケイはボクサーのような動きで山村を挑発する。
Profile
ミッシェル・フランソワ/ガラハット
円卓の騎士団
•23(4/1生)
•From:ドイツ
•Blood type:B •RC type:鱗赫
•Like:花,ドレス,蝶
•Hobby:部下の訓練,日本の生け花
ヴァレンティーン・リッケン/ガウェイン
円卓の騎士団
•32(12/30生)
•From:イギリス
•Blood type:O •RC type:甲赫
•Like:訓練,サムライ,直属の部下
•Respect:ナポレオン,諸葛孔明