東京喰種 《high school student》   作:Mr Muu

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武田 設定
幼少期親を亡くし放浪していたところを焔に連れられ赤舌連に加入。
当時は脆弱で他の喰種から暴行を受ける。
それを見兼ねたタタラと焔は武田に赫子の使い方と格闘技術を教える。
その頃から二人を師と仰ぐようになる。数ヶ月後、明炎が加入。
同じ年頃であることからタッグを組むようになる。
そして数年後、赤舌連掃討戦にて深手を負いタタラと共に日本に渡りアオギリの樹に加入。
タタラ直属として敵対組織の殲滅を仕事とする。
その時から頻繁に共喰いを行い完全な赫者となる。
又、偏食家であり女性の心臓を好んで食すことから
heartブレイカーとしてSS級認定を受ける。



#008 死して尚

「遅くなってしまったね 山村ボーイ」

 

そこにはハイアーマインドを構える田中丸 望元の姿があった。

 

「田中丸殿、ボーイはやめて下さい それよりも私は'複数'の応援を頼んだのですが」

 

「私の崇高なるマインドを持ってしたら百人力も同じ!」

 

山村をため息をつき本部に増援を要請する。

 

「こちら山村 捜査中に赫者と遭遇。至急上等以上の派遣を要請します」

 

それを終えると、

 

「さあ!田中丸殿頼みますよ」

 

そう言いクインケを握り直す。

 

「ハイアーマインドォ〜〜〜〜!!!」

 

望元は砲撃を繰り返すが強固な赫子の鎧がそれを弾く。

 

「効かない………だと」

 

望元は武田のタフさに目を疑う。

そんな望元には御構い無しに武田は山村に向かっていく。

 

「文字通り、飛んで火に入る夏の虫ですね〜」

 

武田の突進をマタドールの如く躱し炎のギミックを作動させる。

炎は瞬く間に武田を覆う。

 

「ぬるいよ、そんなの」

 

どうやら分厚い鎧にただの炎は効果が薄いようだ。

 

山村は怯むものの刃を展開して斬りかかる。

 

「物理防御はどうでしょうか?」

 

そう言い山村はひたすらに連撃を繰り返すが全て弾かれているようだ。

 

「だからぬりいんだよ!」

 

武田は苛立った様子で数本の赫子を山村に向ける。

 

その時、

 

「ピキ…ピキキ」

 

武田の赫子にヒビが入りだす。

 

「今です!田中丸殿」

 

声の先では望元が砲撃の準備をしていた。

 

「圧縮!ア〜ンド 拡っ散〜!!」

 

圧縮されたエネルギー波が武田を包み込む。

それは赫子の鎧を一気に消し去った。

 

「な…ん…で?」

 

武田が血を垂らしながらうろたえる。

 

「答えは簡単です、あなたは赫子を長時間使いすぎたんですよ。

そもそもあなたは鱗赫。ただでさえ赫子同士の結び付きが弱いのにそれを全身に纏った。

そりぁ体力持たないでしょうねぇ〜」

 

山村は丁寧に解説するが武田の耳には入らない。

 

「まだヤレる 仇を取るんだよ」

 

武田は部分的に赫子を纏い直す。

しかし形は不恰好だ。

 

「くぅぅぅらぁぁぁえぇぇぇ!!!」

 

大量の赫子の矢が山村と望元めがけて飛んでくる。

二人はクインケを盾にして防ぐがどちらも破壊されてしまう。

 

「私のマインドが!」

 

望元はよほどショックだったのか戦意を喪失する。

 

山村は折れたクインケで切り掛かるも跳ね返されてしまう。

武田は山村を掴み上げ、壁に叩きつける。

 

「がはっ!」

 

口からは血が噴き出す。

そんな山村にトドメを刺そうと武田はゆらりと近寄っていく。

 

「武田さん、覚えてますか?あの日のことを」

 

山村は最期の時間稼ぎのつもりなのか昔の話をし始めた。

 

「忘れるわけないだろうが 組織の命日なんだから」

 

「あの時もこんな感じでピンチになりましたねぇ〜

そしたら部下がクインケを携えて助けにきました。」

 

「残念ながら今は部下もクインケもないぜ」

 

「部下ならいますよ。応援を呼びに行ってますが

それよりも知っていますか"磯際で船を破る"という言葉を」

 

「どういう意味だ」

 

「今のあなたのような事ですよ」

 

山村がほくそ笑む。

何故なら武田の背後には山村の部下たちが立っていたからだ。

 

「準特等、出来てましたよクインケ」

 

そう言い部下の一人がクインケを投げる。

 

「武田さん、この展開覚えてますよねぇ〜

声紋認証 山村 遠隔起動」

 

声に反応しアタッシュケースが開く。

そこには武田が数年前に破壊した例のクインケがあった。

 

鎖鎌型自立稼働可能クインケ"エルム・改(junk)"

 

「殲滅対象 武田 皆さん、訓練通り行きますよ」

 

山村がそう言うと部下たちが武田の手脚を躊躇いもなく斬っていく。

 

「はぇ?」

 

武田は反撃もできない様子だ。

そして山村はエルムを構える。

 

「終わりです。お仲間とクインケになって下さい」

 

「いいいいいいやああああだあああああ

しいいいいんんんでええええええたああああああまああああるかああああ」

 

いったいどこにこんな力が残っているのだろうか。

何本もの赫子が武田の手脚を繕っていく。

 

「これも赫者のなせる技ですか いったいどんだけ共喰いしてるんですか」

 

「準特等、下がってください!ここは俺が」

 

班員の一人がクインケを展開して武田に向かって行く。

 

西洋刀型クインケ"ノラガm「じゃ・ま・す・る・な」

 

武田の腕が彼の腹を貫きそれを投げ飛ばす。

 

「やーまーむーらー しんぢまえ」

 

「おやおや、自我を失ってますねぇ〜 動きがブレブレですよ」

 

山村は武田に余裕の表情で歩み寄る。

 

「なめないでちょ〜〜〜っだい!」

 

禍々しい義手が山村に突っ込む。

 

「もっと強かったら面白かったのですが 憎しみだけじゃ何の力にもならない」

 

鎌を山村は振りかざす。

 

『ザシュッ!』

 

武田の頭が落ちる。

赤い雨が降る。

 

「遂に終わりましたよ これで赤舌連の血を継ぐものはただ一人だけ」

 

返り血を浴びて血だらけの山村はそう言うと望元に歩み寄る。

 

「田中丸殿、お怪我は?」

 

「大した事はない山村ボーイ しかし私のマインドが」

 

そこには大きな穴の空いたハイアーマインドが転がっていた。

 

「それぐらいなら1日で直りますよ」

 

「そうなのかい?それなら良かった」

 

望元はほっと息をつく。

 

「あとは本部に任せるとしましょう。田中丸殿はお先に帰っておいて下さい」

 

「そうかボーイ。では私はお先に 」

 

望元がクインケを抱えて現場を後にする。

その後、

 

「準特等はなぜ彼を助けなかったのです!

あなたならあれくらいのスピード、反応できたはずです!」

 

班員の一人が山村に抗議する。

 

「だからだよ、雨止一等捜査官。

そもそも指示も聞かずに突っ走った彼が悪い」

 

「……そんな」

 

雨止は上司の辛辣で残酷な言葉に唖然する。

 

「何か不服ですか?」

 

「………いや、その」

 

『ドシャッ』

 

「言いたい事ははっきり言いましょう」

 

そう言うと山村は、

 

「我々も早く帰りましょうか」

 

と、現場を後にした。

3体の死体を後にして。

 

 




山村準特等の話はある程度書けたので
これからはあんていくと佳未について書いていこうと思います!!
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