ダンまちにネオボンが転生するのは間違っているだろうか   作:rebo

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転生?

「うわぁあぁぁん!!」

 

 茶髪の赤子が寝ている母親から取り出された直後に燃え上がる。

 直ぐ近くにいる母親は燃え上がっていない。

 同じベッドで寝ていたのにどこも火傷すら無い。

 

「化けもの……!」

 

 母親の自分から生まれた分けのわからない存在に嫌悪し吐き捨てる。

 赤子を取り出した周りの者たちも同意している顔になっている。

 

「ならこの赤子を捨てましょうか?」

 

「お願い」

 

「勝手に決めるなと言いたいが確かに勝手に燃え上がるのは気味が悪い。俺が捨ててこよう」

 

 生まれたばかりの赤子を気味悪がり捨てることを提案し頷く母親。

 何時の間にか入ってきた赤子の父親らしき男もその意見に同意し捨ててこようとする。

 

「ありがとう」

 

「気にするな。これは忘れて次の機会を期待するさ」

 

 生んだ女に愛に溢れる言葉を掛ける男。

 赤子に向ける感情とはあまりにも正反対で本当に同じ男かと疑いたくなる。

 

「それじゃあ捨てて直ぐに戻ってくる」

 

 泣いている赤子を止めるために口当たりに布を詰めて無理やり静かにして道具袋に入れる。

 扱いが最早、生まれたばかりの赤子にすることではない。

 そして言った通りに貧民街の適当なところに捨てていった。

 

 

 

 

(俺は誰だ?)

 

 そして赤子は自我は目覚める。

 

(名前はサワダ・ツナヨシ。この世界の7³を司る者。7³はこの星に住む生命のバランスを保つもの)

 

 自我が目覚めると同時に自分の存在の役割を知っていく。

 

(前世ではマフィアという非合法組織のトップ。受け継いだのは超直感という異能と戦闘経験。それと僅かな思い出)

 

 前世の記憶から生き残れる方法を探さそうとする。

 前世の記憶を受け継いだのは使命だけでなく生き残ろうとする本能のせいなのかもしれない。

 息が苦しくなって命が消えかけてきている。

 

(俺は死にたくない!!)

 

 全身から溢れていた炎が更に強くなって入れられていた道具袋も口に詰められた布も燃えツナヨシの周りも燃えていく。

 

 

 

「なんかおもろいことないかなぁ」

 

 ロキが何か面白いことが無いかと散歩していた。

 ゼウスファミリアとヘラファミリアを出し抜き迷宮都市のトップへと昇りつめ何か更に面白くないかと暇つぶしも兼ねての散歩だ。

 勿論、面白そうな子がいたら即勧誘するつもりだ。

 何となく貧民街に寄ってみると熱さが増し明るくなっており火事が起きたことを察する。

 

「誰が火を放ったんや!」

 

 叫びながら火の元に走っていく。

 この勢いなら今すぐ消しに行けば大火災にはならないだろうと判断からだ。

 

「これが原因……やな」

 

 そこで見かけたのは生まれたばかりの赤子。

 ロキが近づくと少しずつ火の勢いが弱くなり炎は溢れているが熱さは感じなくなる。

 

「実際は少し派手なだけで火も強うない。……うっし!この子はうちが育てたる!」

 

 ロキも娯楽を求めて地上に降りた神だ。

 生まれても間もない赤子が恩恵を与えてもないのに炎を生み出すなど見たこともなく魔法の力でもないと判断できるため面白そうだ。

 炎をあふれ出している赤子を抱きしめ自らのホームへと駆けていった。

 

 

 

「ロキはどこだ」

 

「どうしたんだいリヴェリア?」

 

「いや、いつもなら部屋にいるのに見かけなくてな。気になったんだ」

 

「それはおかしいね。昼ならともかく夜に居ないのは」

 

 そこまで話すとホームの扉が勢いよく開かれてロキが赤子を抱きしめながら入ってくる。

 

「フィンにリヴェリア、丁度良かったわ。捨て子を拾ったんやけどなんか衰弱しときとるし食いもんない?」

 

 ロキの言葉に赤子を見、顔を青くし子育ての経験のあるものを急いで呼び出しミルクを作るように指示する。

 炎を溢れさせていながら火傷にもならない火に気になりはするが赤子の体調をよくすることに集中していく途中に火も消えていった。

 

 

「でこの子はどうしたんだい」

 

「貧民街で明るくなってた所があって気になって見たらこの子がおってな。まだ赤子やし可哀想になってな!つい拾ってきてもうたわ」

 

 溜息を吐いて納得するフィン。

 なんだかんだで慕っている自分たちからすれば納得の行動だ。

 無論、話していないがそれだけでなく初めて見て感じる力に興味が湧いたのもあるのだろう。

 

「溢れていた炎も気になるし私が主に世話をするべきか?未知の力である以上、それなり以上の実力が無いと対処もできないだろうしな」

 

「そうやな。うちも出来るだけ世話してみたいけど、どうしても手が足りない時は頼むわ」

 

 ロキの赤子を積極的に育てたいという意思に驚いて思わず見開く二人。

 ロキなら拾ってきた赤子をロキファミリアの誰かに任せると思っていたが自分が育てると言うとは思ってもいなかった。

 

「あっ。ちょっと預かっててくれんか。部屋を片付けんと酒の空き瓶とかで危ないしな」

 

 ロキの言葉に更に唖然とする二人。

 だがリヴェリアはロキの態度がこれで少しでも真面目になるかもしれないと期待をしていた。

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