ダンまちにネオボンが転生するのは間違っているだろうか   作:rebo

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第3話

 ツナヨシが食べ終わりアマゾネスの少女ティオナと訓練のできる広場へと歩いていく。

 ロキは食べ終わり怪我に気を付けるように注意しから部屋に戻っていった。

 ツナヨシたちが食堂から出ようとする前にツナヨシに敵意を向けていた狼人族の少年が肩を掴む。

 隣にはティオナの双子の姉であるティオネもいる。

 

「待てよ。俺にも付き合わせろ」

 

 狼人族の少年ベートの言葉にティオネも同意して頷いている。

 

「いいけど、みんなどうしたの?ダメツナと一緒にいたら弱くなるって言っていたのに」

 

 責めるわけでもなく、ただ単純に疑問に思っただけの質問にベート達だけでなく他の同年代の者たち全員が苛立ちを覚え羞恥と怒りで顔を赤くする。

 見下していた当人が実は自分たちより実力が上でそれを見抜けなかったことを本人にその気がなくとも指摘されて何人かが立ち上がる。

 

「うーん。まぁ良いや。広場に行こう」

 

「あっ!待ってよツナ。ベートもお姉ちゃんも行こうよ」

 ツナヨシは疑問に答えてもらえず自分で考えてみたが面倒くさくなり広場へ行こうと促して歩いていく。

 そこへティオナが追いかけ更に後から悔しさで拳を握りしめたベート達がついていった。

 

 

 

 

(ふざけやがって)

 

 ベートは前を歩くツナヨシを睨みつけながら歩いていく。

 自分よりも弱いと見下していた相手に追い抜かれた。

 しかもランクアップした理由が情けない自分たちを守る為の行動だった。

 今のツナヨシはベートにとって自らの情けなさの象徴そのものだ。

 そしてそれは今後変わることはないと確信を抱いている。

 

「くそがぁ!」

 

「ベート!?」

 

 あまりにも自分が情けなく衝動的に動いてしまう。

 もはや自分が何をしているか頭が真っ白なせいで分かっていない。

 そして勢いのままツナヨシに殴りかかろうとし。

 

 後ろを見ないまま避けられた。

 

「てめぇ!」

 

 ベートは避けられたことにいら立ちを増し更に殴りかかる。

 ツナヨシはそれを避けるだけ。

 そのまま広場まで歩いていく様子がベートに実力差を見せつけてしまい更に勢いが増す。

 

「いつまで殴りかかるんだよ。広場で相手をするって言っているのにここでやったらっ迷惑になるだろ!」

 

 全くベートの攻撃を気にせずに注意をするツナヨシにティオネもティオナもたまたま近くいた者たちも逆に火に油を注いでいると顔を青くする。

 

「ちょっ、ツナ!」

 

「おらぁぁ!!」

 

 ベートの叫び声の一瞬後に強く殴打した音が響き同じファミリアの者が仲間に本気で殴り掛かるツナヨシに直撃したのを確信して目を瞑ってしまう。

 

 そして一瞬のあと目に映ったのは腹を深々と殴られたベートと普段とは違う雰囲気のツナヨシ。

 先ほどまで身にまとっていなかった炎。

 何よりもまるで王冠のように額の中心に炎が灯ってあるのが原因だろう。

 さっきまでとは全く違う雰囲気のツナヨシにLv.2から助けてもらった時を思い出し、同時にホントに同じ人物かと疑ってしまう。

 二重人格だとも思ったがロキが言うにはテンションが違うだけらしい。

 テンションが違うだけでここまで雰囲気が変わるのも普通はいない。

 

「がふっ」

 

 ベートは血を吐きツナヨシに広場へと投げ飛ばされる。

 ツナヨシのいつもたは違う態度に広場に先にいた者たちもツナヨシを見て、投げ飛ばしたところを見ていた者たちも唖然とする。

 

「Lvが違うとはいえ俺はランクアップしたのは、つい最近だからステータス的に大きい差はないはずだ。手加減はしない」

 

「「「「「いやいやいや!」」」」」」

 

 ランクアップする前の時点で自分より上のLv相手に圧倒したのを見ている者たちからすればツナヨシの言葉は信じられない。

 自分よりLvが高いものを圧倒したのに同じLv、正確には今では下の相手に手加減なしに相手をすれば大惨事になりかねない。

 単純に考えれば一つだけでなく二つ以上のLv差があると考えられるのだから。

 実際にベートは拳一つでポーションで回復すれば問題ないといえ再起不能になっている。

 

「ふぅ。炎を使っている限りはダメだ。手加減なしで挑むなら炎を消せ。それを使えば恩恵が無かった時から私たちを傷つけれただろうが」

 

 ため息を吐きながらツナヨシに注意をするリヴェリア。

 話しながらベートを回復して言葉にまたも唖然とする者たち。

 つまりツナヨシの炎は恩恵で得たスキルではなく天然ものの力だということになる。

 そして恩恵が無かったころからLv.5を傷つけたという発言。

 いくら耐久が低い魔法使いでも恩恵無しがLv.5を傷つけるという有り得ず、その意味に背筋が凍る。

 

「お母さんが言っていたけどバレてしまったならしょうがないって使って良いって言ってたけど」

 

「それでもだ。訓練に使うなら私たちLv.5だけにしろ。それを使ったらお前以外は訓練にならん」

 

「できれば制御とか新しい技で練習したいけどダメかな」

 

「ああ。訓練で使うのは私たちが許可したときだけだ。それ以外は私たちが全面的に禁止する」

 

 リヴェリアの言葉に安心したかのように溜め息を吐くファミリアの仲間たち。

 だがツナヨシは不思議そうにする。

 リヴェリアたちに傷つけたといってもちょっとの火傷と小さい痣だったのだ。

 死ぬ気の炎もその程度の力しかないと思っている。

 実際はそれがどれほど異常なのかツナヨシは全くわかっていない。

 リヴェリアはツナヨシに勉強を厳しくさせようと決心した。

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