ダンまちにネオボンが転生するのは間違っているだろうか   作:rebo

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第4話

「ツナヨシ。訓練が終わったら勉強をしてもらう」

 

 リヴェリアの言葉にツナヨシは膝を着く。

 勉強が苦手なツナヨシにとって、それは死刑宣告に等しい。

 ティオナと約束していた訓練どころではない雰囲気になってしまう。

 

「うぅ。ティオナ、取りあえず戦おう。死ぬ気の炎は使えないけどある程度は戦えるはずだから安心して」

 

「あっ、うん」

 

「ティオネとベートはティオナの次でどっちが先にやるか決めといて」

 

 勉強のことを少しでも忘れようと行動を決めていくツナヨシ。

 冒険者のくせに戦闘訓練も嫌いで怠けようとする時がある姿からは想像できない。

 よっぽど勉強が嫌いなのだろう。

 ダメツナと呼ばれるのも勉強も戦闘訓練が苦手で嫌いだと言っているからだ。

 つまりは自業自得だ。

 そして先ほどの一撃でベートの気絶しとこが分かっていない。

 ツナヨシは周りからすればLvが上の者でも圧倒できる地力の持ち主だがツナヨシ自身は自分のことを勉強もダメ、戦闘もダメでとちらもやる気がないダメツナと自分でも呼んでしまっている。

 つまりは自分への評価が低すぎて周りとの正確な実力差の認識が大幅にズレてしまっている。

 自分でもできるから他の者でもできるだろうと周りへの過剰な期待が多くなっている。

 だから自分の一撃でベートが起き上がれないことが分かっていない。

 

「ツナヨシ。さっきから聞いていたけどティオナや他の者との訓練は禁止だ。しばらくは僕やガレスとやってもらう」

 

 フィンが何時の間にか広場にきてツナヨシに団長としての命令を下す。

 もともとツナヨシにどこか違和感を持っていたが漸くそれが何か理解できた。

 自分の実力が同じLvでも低い、もしくは死ぬ気の炎を含めても平均だと勘違いしているのだ。

 これは最初に戦ったのがフィンたちでもあるのも影響しているだろう。

 なまじオラリオでもトップクラスの者と戦っったせいで、それを基準にしてしまっているのだ。

 もしかしたら恩恵なしでもダンジョンに潜っても問題ないと勘違いしている可能性すらある。

 それを正すためにもリヴェリアの勉強と冒険者の正しい恩恵についての知識を教える必要がある。

 

「ツナ、頑張ってね」

 

 ティオナはツナヨシとの訓練を諦めて姉のティオネと訓練しようとするが肩が下がっていて、がっかりしている。

 ツナヨシはティオナに置いて行かれたことに勉強が始まるとショックを受けている。

 

「それじゃあ悪いがツナヨシを借りていくよ。邪魔したね」

 

 フィンはツナヨシにまずは普通の冒険者を教えるために肩に抱きかかえてホームから出る道を歩いていき、それにリヴェリアもついていった。

 

 

 ツナヨシが連れて行かれた先はダンジョンであった。

 ここでなら邪魔は入らないと確信しての行動だった。

 

「ツナヨシ。死ぬ気の炎を使わないで僕を殴ってみて」

 

 まずは死ぬ気の炎の異常性を認識するべきだと考えた。

 恩恵無しでもLv.5を打倒できる可能性がある力は使いようにとってはあまりにも危険すぎる。

 ツナヨシが同じファミリアでロキを母親として慕っていなかったらロキに監視を進言していた。

 そして今でも改宗しないように監視を付けるべきだと考えている。

 それほどまでにフィンは危険な力だと考えている。

 

 それに死ぬ気の炎はステータスのスキルにも表示されない力だ。

 ツナヨシがLv.2になった事件で神々にスキルに乗らない新しい力がバレてしまったせいでツナヨシをロキから奪おうと虎視眈々に狙っているものが多いぐらいだ。

 ロキを母親と慕うツナヨシとそれに応えるロキの姿からは改宗するとは考えられないが、それでも可能な限りその芽はつぶしておきたい。

 

 フィンはリヴェリアと一緒にツナヨシと死ぬ気の炎について詳しく調べながら分かったことだけでもツナヨシに危険性を教えていく。

 ツナヨシも訓練の時でも死ぬ気の炎を振るう可能性があると考えて真剣に聞いていく。

 リヴェリアに禁止されながら振るう可能性があると考えるのは簡単で軽くお互いの実力を知るために使うかもしれないからだ。

 そしてツナヨシは死ぬ気の炎には少なくとも物理的な力の上昇だけでなく生命力を吸収できる確信がある。

 というより力の上昇は序の口でしか無いはずだ。

 なにせ使ったことは無いが石化や相手を凍らせたりすることが出来る気がするのだ。

 その辺りも確認したい。

 

「ツナヨシ。死ぬ気の炎を使うと君の予想以上にステータスが跳ね上がるんだ。恩恵無しでも僕らに傷つけれたように今の君が本気で使うと同じLvでも即死しかねない。訓練では僕たちの許可と管理付きで使うように。それと今度から遠征に参加してもらうからね」

 

「フィン!ツナヨシには早すぎる!」

 

「大丈夫だよ。ツナヨシは力には溺れていない、むしろ常に怯えているし力を直ぐにでも慣れるために訓練でも使おうとしているんだ。その力がどれだけ強いかが分かっていなかったみたいだけど」

 

 フィンの言葉には頷ける部分もあるがツナヨシは余りにも幼すぎる。

 小人族のフィンと比べても小さい体格だ。

 そのため、他に遠征に参加した者たちより疲労してしまい、途中で力尽きてしまう可能性が高い。

 それはツナヨシだけでなくツナヨシと同年代の者も同じだと考えられておろ、最低でも13は超えないとダメなんじゃないかと話しあっている。

 その点からもリヴェリアは反対だった。

 

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