Boys be Ambitious 〜野球少年奮闘記〜   作:Arupejio2

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少年の名前は『小野時雨』。


少年、入学する。

 

 

ここは北雪高校。この学校は野球の名門とも言われていた時期があった。今この高校に一人の少年が入学しようとしていた。

 

映子「ほら時雨、忘れ物はない?」

 

時雨「母さん…………心配しすぎ……。」

 

映子「だって今日から高校生でしょう?大事な高校生活一日目なんだから、きちんとしないといけませんよ。」

 

時雨「わかってるって…………。」

 

俺は小野時雨。よく誤解されることなんだけど、小野ってのは父さんの苗字じゃなくて母さんの苗字。なんでかって?俺もよくはわからない……。今日から俺は野球の名門、北雪高校に入学する。勿論、目指すは甲子園……。

 

映子「……じゃあ、頑張ってね。」

 

時雨「………………おう……いってきます。」(タッタッタッ

 

映子「大丈夫かしらあの子……。」

 

?「あいつなら大丈夫さ。」

 

映子「旦那様……。」

 

?「時雨は優しい子だし、きっとうまくやっていけるでござる。」

 

映子「……ふふっ、旦那様、口調が戻ってますよ笑」

 

?「し、失敬……///」

 

〜〜〜そして〜〜〜

 

時雨「…………。」

 

野球の名門……果たして俺の実力が通るだろうか……。それとも……。

 

時雨「…………少し不安だな……。」

 

(ドンッ

 

時雨「おっ。」

 

?「あいたっ!」

 

しまった、余所見してたせいで誰かとぶつかったらしい。

 

時雨「あの……大丈夫ですか……?」

 

?「へ、へーきへーき。それより君は?」

 

時雨「いや、俺は大丈夫だけど……。」

 

?「よかったぁ。……あれ?よく見たら君、うちと同じ高校の制服やねぇ?もしかしてうちと同じで北雪高校の新入生?」

 

時雨「え、まぁ……そうですが……。」

 

?「やっぱそうなんやねぇ。じゃあそこまで一緒に行こうか。」

 

時雨「あ、ああ……はい……。」

 

?「ちなみに、君名前は?」

 

時雨「あ……小野時雨です。」

 

?「えっ?あの小野時雨君か!?」

 

時雨「え?俺って有名なの……?」

 

?「当たり前や!新聞でも取り上げられてたこともあったし、北雪高校に唯一野球のスポーツ推薦で受かった人やからねぇ。……なにより、うちと同じ名前やし笑」

 

時雨「え?」

 

しぐれ「改めまして、うちは『鴨川しぐれ』どす。よろしくなぁ、小野君。」

 

時雨「あっ……同じ名前ってそういう……。ああ、よろしく。」

 

しぐれ「ほな、行こか!早く行かないと入学早々遅刻やからなぁ。」

 

時雨「そうだな……。」

 

〜〜〜そして〜〜〜

 

しぐれ「着いた〜!大きい校舎やなぁ。」

 

時雨「…………。」

 

しぐれ「あれ?どうしたん小野君?」

 

時雨「いや……俺、今日から北雪高校の生徒なんだなぁって……。」

 

しぐれ「ああ、わかるわかるその気持ち。なんか実感がわかないなぁ……。」

 

時雨「………あ、あれか。」

 

しぐれ「ん?ああ、クラス分けの表やね!」

 

時雨「ええーっと…………あれ?」

 

気のせいか?名前が女子っぽいやつが多い気がする……。

 

しぐれ「ああ!あったあった!うちのクラス!」

 

時雨「えっと……あっ、あった。B組か……。」

 

しぐれ「え?うちと同じやん!よかったぁ……。」

 

時雨「よかった?」

 

しぐれ「だってうちの知ってる子ほとんどおらへんし、小野君はこの高校での友達第一号やから、なんか安心してなぁ……。」

 

時雨「そうか…………まあ、そういう意味なら……俺も安心した……かな……?」

 

しぐれ「ささ!クラス行こ!」

 

時雨「ああ……。」

 

〜〜〜そして〜〜〜

 

時雨「………………なんだこれは……。」

 

俺が最初にクラス名簿を見た時に女子っぽい名前が多かった気がしたのは、どうやら気のせいじゃなかったようだ。少なくともB組は……俺以外に男子がいない…………。

 

女子生徒A「見て見て!男子がいるよ!」

 

女子生徒B「ほんとだ!」

 

女子生徒C「結構カッコイイね!」

 

女子生徒D「話しかけてきなよ!」

 

時雨「…………。」

 

プレッシャーで押しつぶされそうだ汗 バッターボックスに立った時ですらここまでのプレッシャーは受けなかったぞ汗

 

しぐれ「お、小野君、大丈夫か?汗」

 

時雨「だいじょばない…………(ゲッソリ」

 

しぐれ「ま、まさか女の子ばっかとはなぁ……汗 これにはうちもビックリや……汗」

 

先生「はいみんな静かに!今日からこのクラスの担任の先生を努めさせていただきます。それとみんなには入学式に出てもらう前に大事な話がある、よく聞いてくれ。」

 

(ザワザワ

 

先生「えー、実は北雪高校は今年度から基本的に女子高になったんだ。」

 

時雨「なっ……!」

 

先生「基本的にって言うのは、実は今年度だけ一人、例外で男子が入学したんだ。で、その子がこのクラスにいる。えー、じゃあちょっと前出てきて自己紹介してくれないかな?」

 

時雨「ちょちょっ……まだ全然話が飲み込めてないのに…………。」(スタスタ

 

先生「えー、じゃあよろしく!」

 

時雨「……どうも、小野時雨です。よろしくお願いします…………。」

 

(パチパチ

 

一体どうなってしまうんだ……俺の高校生活…………。

 

 

 





時雨君の運命やいかに!
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