麦わらの姉   作:imuka

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話の内容が原作と異なります


ではどうぞ


十一話  鷹の目の男

 壊血病で死にかけていたヨサク、ジョニーを助け後、コックを求めて海上レストランへやってきたルフィたちだったが海軍の撃ってきた砲弾を跳ね返しレストランにあててしまった。謝りに行ったルフィだったが一年雑用しろとのこと。

 とりあえずフィルナたちは食事をとるためにレストランに入った。食事をとっているとルフィがバックから出てくる。

 

「あ、お前ら。」

 

「一年雑用だってなぁ。」

 

「旗、描き直していいか?」

 

「一年も雑用ってどうするの?」

 

 ゾロたちは半ばからかいだったがフィルナは真面目にどうするつもりか聞いていた。

 

「おっさんをどうにか説得するよ、あと仲間にしたいやつも見つけたんだ!もう少しまってくれ!」

 

「そういうなら別にいいけど。」

 

 ルフィとフィルナが話していると後ろから黒スーツを着た男が話しかけてくる。

 

「ああ、なんという幸運!今日という出会いがぼくに今海賊になる覚悟を与えた!」

 

 男は目をハートにしながらフィルナとナミに接近した。

 

「えっと…どちらさま?」

 

「これは失礼。ぼくはここで副料理長をしています。サンジといいます。」

 

「ご丁寧にどうも。」

 

「おお、こいつだよ!仲間にしたいやつってのは。」

 

「そうなの?ウチでコックしない?」

 

「お誘いはうれしいのですがとてもおおきな障害が――。」

 

「サンジ、障害ってのは俺のことだろう。」

 

「げっ!じじい!」

 

 オーナーの男ができてサンジともめはじめる。親子喧嘩のような二人のやりとりをみて少し微笑むとフィルナはそのまま食事を続ける。誰も止めないところを見るとよくある光景なのだろう。

 ”仲がいいな”そう考えるとフィルナはまた笑みをこぼした。

 

 

 それから少したち巨大なガレオン船がやってきた。中から一人の男が大柄の男を抱えて店に入ってくる。

 大柄の男の名前は首領・クリーク。東の海の覇者ともいわれる男。

 彼を含め彼らは食事がほしいらしい。

 ”なにもしないっていってるけどあれは嘘ね”フィルナはクリークの言葉が嘘だと感じた。案の定サンジが食事を渡すと態度を一変する。要求は船員分の食事と船をよこせと言ってきた。シェフたちは大反発したが命令だというクリーク。揉めているとオーナー・ゼフが食事を持ってきた。

 ”赫足のゼフ”クリークはオーナをそう呼んだ。名前を聞いたことはあるがもう10年近く前の話だ。ゼフに対しクリークは航海日誌を寄こせという。もちろんゼフが受け入れるわけもなく突っぱねる。挙句に”ひとつなぎの大秘法”の単語がでてルフィが”海賊王になるのはおれだ!”と言い出したり、いますぐここで戦闘しそうな勢いだったがクリークは食事を持ってレストランを出た。

 

 

 クリークがレストランを出て、少したった頃。フィルナは外にとんでもないものの気配を感じ外に飛び出した。

 ”この感じ…まさか……!?”

 突然の行動にルフィたちも後に続く。

ズババンッ!!

 外に出た瞬間、巨大ガレオンが真っ二つに切れた。

 

「な…ッ!」

 

「はっ…!?」

 

 誰もがその光景に驚いた。割れた衝撃で大きな波が起きる。

 フィルナ達は泊めてあったG・メリー号の錨を急いで上げる。間一髪、波にのまれるのを防いだ。

 

「い、いったいなにがおきたんだ…!?」

 

 ヨサク、ジョニーを含む6人は突然の出来事に座り込んだ。しかしフィルナは立ったまま一点をずっと見ている。

 

「あの人が……斬ったんだよ。」

 

 フィルナが見る先には一人の男が黒い船に座っている。

 

「まさか、あいつが…。」

 

 ゾロが震えていうとフィルナが”そう”と答える。

 

「王下七武海。世界中の剣士の頂点に立つ人、ジュラキュール・ミホーク。またの名を鷹の目のミホーク。」

 

「なんでそんなすごい奴にクリークは狙われてるんだ!?」

 

「ゼフさんが言った通りかもよ、昼寝の邪魔したとか、もしくは暇つぶしとか、ね。あの人そういう人だから。」

 

「知ってんのか?」

 

「少し、昔にね。」

 

「なんにせよいい、まさかこんなところで会えるとは思ってなかった。」

 

 ゾロはそういうとミホークに近づき”勝負しようぜ”と言い放つ。二人の実力差は戦わずともはっきりしている。

 だがフィルナはゾロを止めるつもりはない。彼はこのために海出て戦っているのだから。

 

 ミホークはゾロに対しおもちゃともいえるナイフで相手をする。ゾロの三刀流そのナイフで受けきりゾロをはじく。何度も挑むが変わらず、ナイフでいなされる。

 そしてナイフがゾロの胸に刺さった。刺されてもなお、引かないゾロ見てミホークは満足そうに笑う。そして黒刀を抜いた。ゾロとミホークの刀が交差する。

”三・千・世・界!!”

 口にくわえていた刀以外が折れた。ゾロは刀を納刀するとミホークに振り向き一太刀を浴びる。そしてそのまま海に落ちていった。

 ヨサクとジョニーが海に飛び込む。

 

「チキショー!!!!」

 

 ルフィはミホークに仕掛ける。ルフィの突撃はさらりとかわされ頭から突っ込んだ。ゾロが船に引き上げられる。

 

「ナミ!あるだけ医療道具持ってきて!」

 

 フィルナが止血をしながらナミに指示を出す。ミホークは生かしてあると言っていたがひどい傷であることには変わりない。ミホークがゾロにいう。

 

「己を知り、世界を知り、強くなれロロノア。俺は先幾年月でもこの最強の座で貴様を待つ。この俺を超えててみよ。ロロノア!!」

 

「姉ちゃん!ゾロは!?」

 

「生きてる!けど、かなり危ない!」

 

 そんな会話が聞こえたのかゾロは刀を上にあげる。ゾロはルフィに約束する。

”ミホークに勝つまでは負けない”と

 ルフィもそれに文句ないと笑いミホークもニヤッと笑っていた。

 

「いいチームだ。また会いたいものだな、お前たちとは。」

 

 ミホークはそこまでいうとフィルナのほうを見る。フィルナはその視線に背筋を震えさせながらも立ち上がる。

 

「ナミ、ごめん。ゾロをお願い。あと船を少しここから離しておいて。」

 

 夜一を強く握りながらミホークと目線を合わせる。会話はない。

 だがひとつきっかけがあれば切りあうようなそんな雰囲気。そこにクリークが割り込んでくる。

 

「オウ、鷹の目よ。てめぇは俺の首を取りに来たんじゃねぇのか?」

 

「そのつもりだったがな。別件ができた。もう貴様にようはない。どこへでも行け。」

 

「ルフィ、クリークをお願い。私忙しくなるから。」

 

 ”おう”と返事をするルフィ。

 相手にされないクリークは少し怒りながら砲弾を撃った。そしてそれが開始の合図となった。ミホークとフィルナの刀が交じり合う。

 

「東の海にいるとは聞いていたがこんなところで会うとはな。」

 

「こっちのセリフだよ。ミホークさんがこんなところ来ると思ってなかった!」

 

 フィルナは加速しながら水上を走る。

 ”昔は逃げてばかりだったけど今は違う!”

 再び切りかかる。が、黒刀に防がれる。

 

「ちゃんと修業をしていたようだな。速さや動きのキレが増している。」

 

 愉しそうに笑うミホークを見て”相変わらずだなぁ!”と引き攣らせながら距離をとった。次の瞬間、斬撃が飛んでくる。とっさに避けたが頬を切った。

 ”あの時も化け物みたいだったのにさらに化け物になってる。もっと、もっと加速しなきゃ”さらに速度を上げようとする。

 今度はミホークから仕掛けてきた。ミホークの攻撃をフィルナは受けれない。

 ”くる!”

 ギリギリまで読み、躱す。鼻先ギリギリを黒刀が通る。気が付けばレストランからそれなりに離れている。あそこからも戦闘の音がする。

 ”いや、気にしている場合じゃない”

 フィルナは向こうの様子が少し気になったが、目の前の”最強”に対しそんな余裕を見せれるわけがなくすぐに切り替えた。

 

「武装色がまだまだだな。それではこの俺には攻撃が届かないぞ。」

 

 フィルナは武装色をうまく纏えない。そのため威力が激減している。

 ”集中、集中しなきゃ”

 しかしその焦りが余計に制御を妨げる。

 

「隙だらけだな。」

 

 フィルナは咄嗟にガードしたが横薙ぎをもらい水上を三回ほどバウンドした。切り口は浅い。だが三回もはねた衝撃で身体を痛めた。

 ”まずい!沈むわけには!”

 海に沈みそうになり急いで海面から顔を出す。

 

「これまでか?」

 

 海面から顔を出すとミホークが船に座ってフィルナの首元に黒刀を当てた。フィルナは呼吸を整える。

 ”昔と変わらず強い、全然歯が立たない……でも負けるわけにはいかないから”

 フィルナはゆっくりと深呼吸をした。

 

「さあ、どうする?」

 

 ”私の今出せる全力を……!!”

 フィルナは夜一をもっていない右手に武装色を纏い黒刀を弾く。

 ”発勁!”

 黒刀がミホークの手から離れた。海から上がり船に乗る。ミホークに刀を拾われる前に攻撃を続ける。

 ”拾わせるか!”

  体術、剣術、もてる全てで攻撃を仕掛けるが、いなされる。挙句に反撃に拳をもらい刀を拾われてしまった。

 

「今のは悪くなかった。ではそろそろ終わりにしよう。」

 

 ミホークが構える。それを見てフィルナは夜一を納刀し、抜刀術の構えをとる。

 ”これが私のできる最速、最強の剣術”

 ミホークの刀が降られる。フィルナはそれを寸前のところで横に避け抜刀した。

 ”霞の太刀!”

 が、その攻撃は届くことなく腹に一撃をもらったフィルナは意識を失った。

 

 

―――――――――――――――――

 

 

「ん…うん…っていたたたっ…。」

 

「目を覚ましたか。」

 

 起き上がるとミホークが背中を向けて座っていた。

 身体を見ると出血していたところには包帯など治療がしてある。

 

「最後の動きはなかなかだった。あれを常にできるようにするのだな。」

 

 マリンフォードで暮らしていたころと変わらない。

 出会ったら意識が飛ぶまで切りあい、意識が戻ると戦闘について評価をもらう。

これだけの歳月が流れたというのにミホークはフィルナに対してそこを変えていなかった。

 弟子ではないがフィルナにとってミホークは多くいる師匠の中の一人。

 そんな師を”変わらないなぁ”と少し笑っているとミホークから小太刀が投げられた。

 

「それは夜一と対になるものだ、名を真影(シエイ)という。お前は器用だ。すぐに使えるだろう。」

 

 それだけいうとG・メリー号の近くまで船をつけた。ミホークはレストランの方へ視線をやる。

 

「そこの戦いもそろそろ終わりだ。行け。」

 

 フィルナはG・メリー号に移る。ヨサクやジョニーが出てきて”やんのか!この!”とか言い出したが止めた。ミホークは少し笑うと何も言わずそのままどこかへ行ってしまった。フィルナはその後ろ姿に頭を下げる。その姿が見えなくなるまで頭を下げていた。

 

 

 




原作と違いナミが船を持って脱走していません
船をレストランから離しゾロの治療をしていました
次回、ナミにスポットが当てれればと



フィルナの水上を動いたやつですが月歩の下位みたいなものです
ミホーク自身、弟子として見ているわけではありませんが幼い子のめんどうを見た大人として、大きくなってもそれなりに気にかけています
ルフィやゾロも含めいろんな意味で彼のお気に入りです

ミホークが真影を渡していなかったのは最近見つけたためで、様子を見るついでに渡しにきたという設定です
たまたまいたクリークはついでのついでです(笑)

ちなみにクリークはフィルナがミホークに頭を下げている間にやられました(笑)





今回文章の書き方を結構変えたつもりですがどうでしょうか
まだ改善点はたくさんあると思いますがうまく描写できればな、と思います


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