麦わらの姉   作:imuka

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タイトルが浮かばなかった(笑)


ではどうぞ


十四話  アラバスタへ

 リトルガーデンに着くとそこには二つの大きな気配、巨人がいた。

 話によるとリトルガーデンの記録指針がたまる時間は1年らしい。

 巨人、ブロギーには”まあ、気長にいるんだな”と笑いながら100年もの長い間理由も忘れた決闘に出かけた。

 フィルナはどうにかする方法はないかと他にいる気配のところへと足を向けることにした。向かった先には白い家が建っていた。中から話声がする。話を聞くかがり、どうやら中にいる彼らはあの巨人たちの決闘を邪魔するらしい。そこまで聞いたフィルナは特になにも考えずに扉を開けた。

 突然入ってきたフィルナに中にいた男女が動揺する。

 

「な、なんだネ!?君は!」

 

「しらなくていいよ。直にわからなくなるから。」

 

 

* * *

 

 

 中にいた3人を倒し、1人が降参したところでサンジが入ってきた。

 

「これはどういう状況だい?フィルナちゃん。」

 

「決闘を邪魔する無粋者がいたから叩きのめしたんだけど、そういえばあなたたちは何者?」

 

 フィルナが降参した1人の帽子をかぶった女の子に聞いたとき電伝虫が鳴る。サンジがそれに”はい、クソレストラン”などと適当に出た。

 電話の相手はなんとクロコダイル。状況を察した二人はうまく口裏を合わせる。

 無事抹殺が完了し、追っ手の必要はなし。永遠指針が届くはずなのでそれでアバラスタに来いとのこと。電話を切るとうまくことが運んだことを祝い、サンジとハイタッチする。

 

「これで少なくとも追っ手は来ないね。」

 

「ああ、あとはアンラッキーズってのを待つだけだが…――。」

 

 二人があいている窓に目を向けるとそこにラッコとハゲタカがいた。無言で二匹を捕まえ気絶させた後、永遠指針を奪った。

 

 

* * *

 

 

 ルフィの気配がするところに行くとルフィが挟まっていた。ウソップやナミ、ビビが一生懸命出そうと引っ張っている。

 

「なにしてるの?」

 

 ルフィを無理やり出しながら聞いた。話を聞くとルフィは決闘が汚されたと怒っていた

 フィルナは邪魔者はもういないことを告げ、永遠指針も手に入れたことを言うとひとまず決闘している場所へと向かった。フィルナ達が着くと決着がついていた。近くにサイを運んでいるゾロがいる。ブロギーが泣いてた。

 

「73467戦…1勝…。」

 

「ブロギーさん、水を差すようだけど話を聞いてくれる?」

 

 フィルナは事の顛末を説明した。話を聞いたブロギーは驚きと動揺が隠せないようだった。

 

「ごめんなさい。決着がつく前に話ができればよかったんだけど。」

 

 そう言いつつフィルナはドリーに近づくと微かだが鼓動を感じた。慌てて様子を見る。生きている。気を失っているが確かに生きている。フィルナはそれを告げると包帯などを持ってくるように皆に指示を出した。包帯などできる治療を行う。

 治療を行っている最中にドリーは意識を取り戻し、ブロギーは生きていることに大喜びした。

 

「じゃあ、私たちはそろそろいくね。」

 

「ああ、世話になったな。」

 

 フィルナ達は船に戻り出航する。出航の際、二人の巨人が礼として目の前を阻んだ島食い金魚を倒してくれた。皆、その凄さ、力強さに震えた。

 

 まだ感激から抜けないルフィとウソップが肩を組み喜んでいる横でぐったりしたナミとビビにフィルナが話しかける。

 

「これでアラバスタにいけるね。」

 

「無事につけるかしらね。」

 

「ええ、生きて…アバラスタへ。」

 

 ナミの言葉に少し笑いながら返したビビの頭を撫でるとフィルナは少しおぼつかない足取りで船内に向かう。

 ”色々続いて疲れてるのかな、ふらふらする”そう感じたフィルナは休むことにした。

 

「ナミ、わたし少し休むね。」

 

 そう言った瞬間フィルナが倒れた。

 ”あれ?おかしいな。そこまでじゃないはずなんだけど”

 そんなことを考えていると意識が遠くなっていきナミやビビ、ルフィたちの声が遠くに聞こえた。

 

 目を覚ますとルフィやサンジたちが狼狽えていた。まだ頭がくらくらする上に、意識が朦朧とする。あまりにもルフィたちが慌てていたので少し笑ながら大丈夫と告げる。

 

「休んでいれば治るからそんなに取り乱さないで。アラバスタに行けば医者はいるでしょ。今は急がなきゃ。」

 

 高熱で危ないとビビが反論したがフィルナはなにも言わずにナミを見た。ナミは察したように引き出しから新聞を出す。内容はアラバスタのこと。国王軍の兵士30万人が反乱軍に寝返ったという内容だった。

 

「それ、3日前の新聞。このままだと、どんどん激化するでしょうね。」

 

 ”大丈夫、今までの疲れが来ただけよ”とフィルナは笑顔で答える。船内に沈黙が走る

 ビビは何かを決意したように顔を上げ、全員に告げる。

 

「私は、とにかく祖国に帰るために先を急ぎたい。だからこの船の”最大船速”で進んでほしい。」

 

 ナミやサンジが複雑な顔をしつつ黙って聞いている。フィルナは笑顔をし”そうね”と答えた。

 

「だから、医者を探しましょう。それがこの船の”最大船速”でしょう。」

 

 皆がそれに肯く。フィルナは反論しようとしたがルフィがそれを言い切る前に拳を振った。それにまったく反応できずに目の前に来た拳を見てフィルナは少し驚いた。

 

「全然大丈夫じゃねぇよ。姉ちゃん。少し具合悪いくらいならこんなの簡単に躱せるだろ。そんなに悪い姉ちゃん今まで見たことねぇし、いつも俺たちに無理するなって言ってただろ。」

 

 フィルナはそんなことを言われ鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。

 

「まさかルフィにそんなこと言われるとは…ね。わかった…よ。」

 

 そこまで言うとフィルナはそのまま目を閉じた。その様子にルフィは心配そうに覗き込む。

 ナミが”寝ただけよ”と告げ船を動かすためにゾロたちを連れて船室を出た。

 

 

* * *

 

 

 フィルナが目を覚ますとよくわからない生物がいた。

 ”二足歩行のトナカイ?あれ?ここは?”

 ルフィに山を登るとかそういう話をされた記憶がある。ひとまず目の前のトナカイらしき生物に話しかける。

 

「ここはどこ?あたなは?」

 

 そういうとそのトナカイはビクッ!と反応し、近くにあった棚に体をぶつけていた。トナカイは体を隠し(本人はそのつもり)フィルナに問いかける。

 

「ね、熱は大丈夫か?」

 

「あ、喋った。」

 

 なぜかそれに驚きどこかへ行ってしまった。代わりに一人の女性が部屋に入ってくる。入ってくるなりおでこに人差し指を当てる。

 

「37.5度、かなり熱が引いたようだね。大した生命力だ、小娘。ハッピーかい!?」

 

「あなたは?」

 

「私はDrくれは。医者さ。ドクトリーヌと呼びな。ヒーーヒッヒ!」

 

 Drくれはによるとここは山のてっぺんのお城でルフィが担いで登ってきたらしい。フィルナを苦しめていた原因はダニの持つ猛毒のせいだった。しかも進行が早く本来ならとっくに死んでいてもおかしくはなかったらしい。

 

「45度も熱を出して生きてるなんて今まで見たことないね。あんたの中に抗体のようなのが見つかった、ずいぶん昔のね。確証はないがそのおかげだろう。」

 

 フィルナは昔の抗体、高熱で思い当たるものがあった。

 ”まさか’あれ’のおかげで助かったっていうの?”そう考えたフィルナの表情は曇る。

 

「その表情は思い当たる節があるのかい?」

 

「ドクトリーヌは”ワイクス”って島を知ってる?」

 

「20年近く前に謎の病気が流行ったあそこかい?」

 

「うん。私はそこの……”あれ”に罹って唯一生き残った人間なの…。」

 

「なんだって!?」

 

 さすがのDrくれはも驚いた。とんでもない告白だった。致死率100%と言われた病気の生還者がいたとは。

 

「それはとんでもないことだ!あの病気の生還者ってのは…!?」

 

「あれは病気なんかじゃない!!」

 

「何だって…?」

 

「あれは……海軍が作った…病気に見せた細菌兵器だよ。」

 

「どういうことだい?」

 

 フィルナは自身が見たこと聞いたことをこと喋った。自分のその時の経験は兄弟にしか喋っていない。引き取ってくれたガープやセンゴクに言おうと思っていたが困らせるだけなのが分かっていた。

 なぜDrくれはに喋ったかは自分でもわからなかったが何故か聞いてほしかった。Drくれはは何も言わずただただ聞いてくれた。

 話が終わりフィルナは一息つく。

 

「あの時の私は冷静じゃなかったから、もしかしたら違う風にとっているかもしれない。けど海軍はほぼ間違いなくかかわってる。」

 

「もう少しお前の中にある”もの”について調べてみよう。私は科学者じゃないからなにかわかるかは定かじゃないがね。ひとまず休みな。まだ完治したわけじゃない。」

 

 フィルナは沈んだ表情をしつつもそれに肯き瞼を閉じた。

 

―――――――――――――――

 

 次に目を覚ますとトナカイのチョッパーが仲間になっており、なぜかソリに乗った状態でDrくれはに追いかけられ、ロープを下り始めていた。

 

「これはどんな状況?」

 

 苦笑いしながらフィルナを落ちないように捕まえていたルフィに聞く。

 ゛俺もよくわかんねぇ゛とシシッと笑いながら返された。ソリが無事山をつないでいたロープを下りる。船に向かう途中大砲の音が聞こえ足を止め山を見る。

 そこにはとても幻想的な光景があった。

 雪が桜色に染まりドラムロックを幹にそれはとても大きな桜の木が。

 

「すごい。」「すげぇ。」「綺麗。」

 

 皆感動している。チョッパーがそれを見て泣きながら叫ぶ。

 

「うおおおおおおお!!!」

 

 その叫びに何が詰まっているのかはわからない。

 ただ目の前の桜とチョッパーが泣きながら叫んでいることにはフィルナの知らない、とても大事なものがあった。

 

 

* * *

 

 

 新しい仲間と桜を祝うルフィたち。大騒ぎしている中、チョッパーはまだ島のほうを見ている。フィルナはチョッパーにグラスを渡す。

 

「はい、これ。これからよろしくねチョッパー。」

 

「あ、うん。体調は問題ないか?」

 

「大丈夫。ずっと寝てたし。…そういえばこれはチョッパーの?」

 

「え!?俺のリュック!?なんで!?」

 

「ソリにのってたよ。……そっか。なんでもお見通しだったんだね。」

 

 チョッパーはリュックをジーッと見た。

 ”素敵な人ね”とフィルナが言ったところでリュックに紙が入っていることに気が付いた。ひとつはチョッパーに、もう一つはフィルナにだった。

 

「これ。おまえにだって。」

 

 フィルナはなんだろうと思いながらもチョッパーから紙を受け取る。そこにはDrくれはから”あれ”についてだった。

 

 ”まず結果だがわからなかった。ただ最初は熱に反応して動いていると思っていたんだが関係なしにお前の中でゆっくりとだが活動していることが分かった。これは何かしらお前に影響を与えるだろう。話を聞いた限りではプラスに働くとは思えない。

 チョッパーに説明してある。定期的に見るようにも言ってあるから検診を受けるように。異常を感じたらすぐに見てもらいな。

――追伸 馬鹿息子をよろしく”

 

 今まで気にしていなかったと言えば嘘になるが医者の口から言われるとさすがに動揺が走る。内容を読んで少し引き攣った顔をしているフィルナにチョッパーは心配そうに見る。落ち着かせるように深呼吸をしチョッパーに笑顔を向けた。

 

「大丈夫。今まで通りだよ。それに知りたいことが少しわかったんだし。」

 

 ”検診とかよろしくね”と告げるとちょうどウソップの音頭が乾杯直前だったのでチョッパーにグラスを持たせ新しい仲間を祝い乾杯をする。

 

「新しい仲間、船医トニートニー・チョッパー乗船を祝し、乾杯!」

 

「かんぱーーーーい!!」

 

 一行は船医、チョッパーを仲間に加え、アラバスタを目指す。

 




違うことにかまけてて投稿が遅くなりました




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