神代凌牙はデュエルをしない   作:さらさ

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ゼアル40まで見ましたー
トロン兄弟再出演おめでとう!
ゼアルではⅣとベクターが好きなので嬉しいです!
あ、激闘!デュエルカーニバル買いました
遊馬クリアして現在アストラルでプレイ中です


5/神代凌牙とトーマス・アークライト、そして神代璃緒

あの後あらかた一年前から現在に至るまでの事の顛末を聞いた

バリアン世界

フェイカー

No.

そして一年前の事故

 

「なるほどね、だからⅣ……トーマスの方がいいか?だからトーマスはあんな事言ったんか」

 

あの火事は璃緒の魂を捉えるためにトロンが意図的に仕組んだもの

トーマスはそのことを知っていたが、まさか火事になるとは思わなかったと

俺が乱入してくるのは想定外だったと

そして、復讐のために俺の魂を捉えたと

 

「あほか」

 

そういってトーマスを睨み付ける

そんな俺の視線を受けながらトーマスはうつむく、手は、固く握りしめられていた

 

「凌牙!トーマス兄様は……!」

 

「あー、違う、違う、そういう意味で言ったんじゃないよ」

 

別に攻めるつもりはないという意味を込めて手を振る

俺の言葉にミハエルは怪訝そうにこちらを見る

まぁ今のタイミングであんな事言ったらそりゃ勘違いするかもしれないけど、言わずにはいられなかった

 

「たしかにあの事故のせいで俺は一年間寝たきりになったけどよ、そんなことで俺がお前を嫌いになったり憎んだりするわけないだろ?」

 

そう言うとアークライト一家が驚いたように俺を見る

他の人はともかくトーマスは俺の性格わかってんだろ、俺そこまで心狭くないかんなー

というかトーマスお前いつまでそんな顔してるんだよ

 

「恨んでないとか、嫌いなってないとか嘘だろ!お前の妹にあれだけ恨まれて!俺は、俺は!」

 

「確かに璃緒はお前の事を恨んでいたかもしれない

 ……でもさぁ、璃緒が恨んでるからって俺がお前を恨んでるとは限らねぇってどうしてその発想に思い至らなかったし」

 

話を聞く限り璃緒はトーマス絶対復讐するウーマンになってたけどさ……

いや、なんで璃緒がそんなハッスルしたのかよくわかんないけど

 

「でも、俺は!」

 

「話を聞く限りお前はトロンの命令で色々やらかしたってもの理解できる、お前はきっと俺に断罪してほしいんだろ?それで今まで自分の罪を償いたいんだろ?

 俺と璃緒に恨まれて、それで罪を償うために一生苦しいまま生きていく気だったんだろ?」

 

その言葉にみんな完全に言葉を失った

ミハエルは「どういうことですかトーマス兄様!」とトーマスに詰め寄ってる

トーマスはなんで、どうしてとつぶやいている

演技が得意とはいえそんなの俺には通用しないし、あいつはわかりやすいから普通にわかるんだけどなぁ……

 

「俺はお前を恨まない、故に断罪しない

 ……だから俺はお前を許す」

 

「え……?

 あ、ありえねぇ!許すとかありえないだろ!

 一年間寝たきりにして、その上お前にやけどという一生消えない傷まで残した、なのに、なのにお前は俺を許すのか!この俺を!」

 

「許す、俺はお前を許すよ」

 

トーマスの紫色の瞳がゆらゆらと揺れている

俺はその瞳を真っすぐ見つめる、目はそらさない

俺は本気でそう思ってると、態度で示すために絶対に目をそらしてはいけない

 

「なぜ、君はトーマスを許せるんだ?

 私がいうことではないがトーマスがしたことは許されることじゃない」

 

多分クリスは純粋な疑問として聞いてきたのだろう

俺はクリスのオリハルコンメンタルに戦慄する、普通この場面でそう言うこと聞かないだろ

隣見ろよ隣、トロンとミハエルがすごい顔してるぞ

 

「確かに世間一般で見れば許されることじゃないけど俺にとってはそんなことはどうでもいいんだって

 仕組んだのなんだの言ってもあれは結局はただの事故だったんだよ、事故

 それに俺は気づいてたよ、あん時お前がわざとやったんじゃないって

 俺はあの時から、いや、あった時から気が付いてたんだよ……お前が必死になって走り続けてボロボロになってたのも

 だから俺はお前を恨まない……恨めねぇよ」

 

そう言ってそっとトーマスを抱きしめる

ビクリとトーマスの肩が跳ね、俺から離れようとするが離れられない

人間の皮を被ったゴリラの力を舐めるなよ

 

「俺はお前の苦しみを全部を全部知ってるわけじゃねぇ、だけどさお前の頑張りを少しはわかってるつもりだ

 お前はずっと走って、走って走り続けてそれで疲れちゃったんだよな

 だから、もう休んでいいんだ止まっていいんだ、お前は頑張った、頑張ったんだよ

 そんなお前を恨むなんてことはできない、たとえ璃緒がお前を恨んでいたとしても、他の奴らがお前を憎んでいたとしても、璃緒やほかの奴らがお前を許さなくても、俺はお前を許してやる

 ……お疲れさま、トーマス・アークライト、もう頑張らなくていいんだよ」

 

「……なんだよ…それ

 ……お前、ほんとばかだなぁ…」

 

「俺が馬鹿なのは周知の事実だろ」

 

「はは、馬鹿だ、よ、ほんと……本当に……!」

 

トーマスはそのまま俺にしがみつきむせび泣いた

こいつの事だから吐き出さないで全部ため込んでたんだろうなぁ……

むせび泣くトーマスに何も言わずにただただ抱きしめて背中をさすってやる

大丈夫だよと、休んでいいんだよという意味を込めて

 

 

 

 

 

「いやーなんか二人だけの世界に入ってすみませんね」

 

すっかり寝入ってしまったトーマスを抱っこの体勢に抱え直して椅子に座る

そんな俺達をアークライト一家は何というか、安心しているような顔をしているが、どうしたんだ?

 

「……ありがとう、神代凌牙」

 

唐突にトロンがそんなことを口走る

 

「……?え、何が?」

 

「トーマスの事さ

 ……僕たちはわかってたんだよ、トーマスが重すぎる十字架に押しつぶされそうになっていたのを

 だけど、僕たちではトーマスを救うことができなかった……当たり前だよね、僕たちは一番汚い仕事をトーマスに押し付けていたんだから」

 

「僕たちは本当の意味でトーマス兄様を理解できていなかった……ありがとう神代凌牙、トーマス兄様を救ってくれて」

 

「私たちがこんなことを言う資格はないが、どうかトーマスと仲良くしてほしい」

 

そう言って三人が深々と頭を下げる

……やっぱりこいつら外見まったく似てないけどこういう不器用なところは似てるんだよなぁ

 

「もとよりそのつもりだから安心しなって」

 

くすくす笑いながらトーマスの髪を撫で……なんだこいつの髪!見た目以上にふわっふわやぞ!

トーマスが起きないのをいいことにわしゃわしゃと髪をいじくりまわす、やばい、結構楽しい

 

「ミハエルもやってみろやめっちゃ楽しいよ」

 

「……実はやってみたかったんですよ」

 

ミハエルも混ざり一緒にわしゃわしゃする……っておい、何ちゃっかりクリスとトロンも入ってんだよ

てかそれよりこの状況でも起きないトーマスは一体どうなってんだ

まぁでもそれからトーマスも起きたし俺達のわしゃわしゃタイムは終了した

それからはゆっくりとお茶を楽しんだ、え、シリアス?ははっ、知らんな!

……だから俺達全員忘れていたのかもしれない、俺が病院から抜け出したという事実を

 

———ガンガンガンガンガン!

 

突然玄関からすさまじい音が聞こえて来た

 

「Ⅳ!開けなさい!開けないと今すぐ蹴破りますわよ!」

 

「いもシャ落ち着けって!」

 

「璃緒さんのお姉さんを返せー!」

 

他にも女の子の声やらなんやらと外から聞こえてくる

あーよくわからないけど大体俺のせいだって察したよ、だからアークライト一家はそんな顔で見ないでくださいお願いします

俺はそんなアークライト一家に顔をそらすしかできなかった

あの、その……すみません

 

———ガァン!

 

すさまじい爆音が響いたかと思うとバタバタと屋敷を駆け回る音

あ、これはあかんパターンですわ(白目)

 

「凌牙!凌牙あああああああああ!」

 

リビングの扉が開かれそこには俺の片割れ、双子の妹神代璃緒がいた

後ろにいるは友だ……おいまてあの半透明の幽霊は!お姉ちゃん今すっごいお前の友好関係すっごい気になるよ!

 

「そこに……正座しなさい正座ああああああああああああああ!」

 

そのまま璃緒は勢いを殺さずに右手を思いっきり俺に向かって振りかぶった

首を軽く横に振り回避、そのまま右手を掴み璃緒を背負い投げ……する前に璃緒は俺の手から逃れキックを繰り出そうとするがキックに体をなぞるようにしてよける

体勢を低くし、腕をクロスさせてそのままみぞおちにダイレクトアタック!

 

「あぅっ!」

 

「いきなりお姉ちゃんに殴りかかるのはひどいと思うんだよね!」

 

「い、いもシャあああああああああああ!」

 

「兄貴、ミハエル、父さん、惚けているところ悪いけどあの双子はこれで通常運転だ」

 

いきなりデュエル(物理)を始めた俺達にアークライト一家(トーマス除く)と璃緒のお友達が度肝を抜いていた

残念だけどこれ、現実なのよね

ちなみになんでトーマスが驚いてないのかというとトーマスの前でも割とリアルファイトしていたからです

というかしょっちゅうトーマスともリアルファイトしてたかんなぁ

 

「なんかごめんなー」

 

「デュエル(物理)はいいけど物は壊すなよ」

 

「それでいいのかトーマス」

 

「あ、貴女が璃緒さんのお姉さんなんですか!?なんか随分とイメージと違う気が……」

 

『遊馬、彼女が璃緒の双子の姉、というやつなのか?

 明里とは違うタイプの姉なのだな』

 

「きええええええええええしゃべったああああああああああああああ!」

 

いきなり大声を上げた俺に皆が注目する

しゃーないやんあの半透明の幽霊がいきなりしゃべるんだもん!

 

「凌牙、うるさいですわよ

 人さまの家で大声を上げるなんてはしたないですわ」

 

「璃緒に言われたくなかったな!

 いやだって半透明の幽霊がしゃべったら誰だって悲鳴(?)を上げざるをえないよ!

 っていうか一体いつの間にそんなファンシーなお友達ができたの!お姉ちゃんは璃緒の交友関係が心配だよ!」

 

そういうと皆は一斉に俺を見た

……え、何?皆こっち見て?どうしたん?




凌牙は最初っからアストラルが見えます
理由は物語後半で明らかになる予定(は未定)です
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