神代凌牙はデュエルをしない   作:さらさ

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ゼアル全部見終わりましたー!
ナッシュVS遊馬のデュエルは胸熱でしたわ
七皇とナッシュが一緒に戦う(?)シーンは、もう!ね!


6/ナンバーズクラブの驚愕

「はーん、じゃあその半透明の幽霊がアストラルなんだ」

 

「ええ、今私たちのNo.はアストラルが管理していますわ」

 

「にしてもなんでお前アストラルが見えるんだよ…」

 

「そんなん俺が知りたいわ

 ……ところで正座、やめてもいいですか?」

 

「「ダメ」」

 

「なんでや!」

 

遊馬達の目の前では神代璃緒とⅣ、その前に正座をさせられている神代凌牙がいた

このよくわからない状況を打破しようにもⅢとトロンはお茶を楽しんでいるし、Ⅴはいつもと違うⅣを興味深そうに眺めている

ナンバーズクラブの面々はこの状況にどうしたらよいかわからず右往左往していた

そもそもなぜナンバーズクラブのメンバーがこの場にいるのかというとそれは約一時間前まで遡ることになる

 

 

 

 

 

「凌牙がいないですって!」

 

病院に璃緒の悲鳴が響き渡る

それもそのはずだ、先ほど病院から璃緒の双子の姉である神代凌牙が目を覚ましたと電話が入ったのだ

WDCが終わりトロンが今まで体内に閉じ込めた魂を開放してもなお目覚めなかった片割れ

ナンバーズクラブは璃緒がどれだけ片割れの目覚めを渇望し、待っていたか今までの付き合いで知っている

今回敵であったⅣも凌牙の治療費を払ったり、璃緒にばれないようにお見舞いに行っていたりもしていたらしいし……

そんな凌牙いない

しかし璃緒は思いのほか冷静だった

 

「……ふーん、なるほどね」

 

「なんか璃緒さん随分冷静ウ、ラね……」

 

声をかけた徳之助の言葉が途中でとまる

何事かと他のメンバーが璃緒を見ると固まってしまった、璃緒の目が完全に据わっている

 

「逃げ出したのね」

 

ふるふると手を震わせている、それは悲しみなどではなく、怒りだった

ゆっくりと璃緒は病院から抜け出し、一直線に歩き出す

ナンバーズクラブの面々は急いで璃緒を追いかけ始める

 

『璃緒、一体どうしたんだ?』

 

アストラルは不思議そうに璃緒に問いかける

そんなアストラルの問いに答えることなく璃緒は歩き続け、しかし目的地があるようで足は止まることはない

何度も声をかけるが璃緒は全く反応しない

ナンバーズクラブの面々は璃緒に語り掛けるのをやめ、無言で璃緒の後を付いていく

そして璃緒がたどり着いたのは大きな西洋風のお屋敷だった

 

「大きくてキャットびっくりしちゃった……」

 

「ねぇ璃緒さん、本当にどうしちゃったんですか」

 

お屋敷の前で立ち止まった璃緒はすっと前を見据えて歩き出す

 

「……いる、ここに凌牙がいる」

 

『璃緒、どうしてシャークの居所がわかるんだ?』

 

小首をかしげ不思議そうに璃緒に話しかける

アストラルからしてみれば居場所がわからないにもかかわらず、まるで最初からそこにいると知っているようにここについた

 

「……だって、私は凌牙の片割れ、もう一人の神代凌牙

 凌牙があの炎の海の元へたどり着けたように、私も凌牙の居場所がわかる」

 

そして璃緒は玄関の前まで来るとこぶしを振るう

 

———ガンガンガンガンガン!

 

「Ⅳ!開けなさい!開けないと今すぐ蹴破りますわよ!」

 

そう言って璃緒は玄関を叩き続ける

ナンバーズクラブは璃緒の言った言葉に顔を見合わせる、今Ⅳって言ったよね

もしかして神代凌牙がいなくなった原因って……

 

「いもシャ落ち着けって!」

 

「璃緒さんのお姉さんを返せー!」

 

ナンバーズクラブの面々も玄関の扉を叩く

しかし、璃緒はそれでも待っていられなかったのか足を思い切り振り上げ、そして……

 

———ガァン!

 

すさまじい爆音が響き、玄関のドアが破壊された

 

「「「「えええええええええ!」」」」

 

さしものナンバーズクラブの面々も度肝を抜かれた

西洋風の屋敷という外見通りにそのドアも大きめの重厚感あるものだった、そのドアが璃緒の蹴りで文字道理吹っ飛んだのだ

あの華奢な少女がこんな凶悪な蹴りを放つとは……アストラルは璃緒を決して怒らせてはならない存在と再認識したのだった

 

「凌牙!凌牙あああああああああ!」

 

屋敷内を走り周り、璃緒は一つの扉を思い切り開け放った

……そこにいたのは先の戦いで遊馬達と闘ったトロン・Ⅴ・Ⅳ・Ⅲ

そしてあの病院の病室で眠っていた神代璃緒の双子の片割れ、神代凌牙がいた

 

「そこに……正座しなさい正座ああああああああああああああ!」

 

そしてその少女に思い切りこぶしを振り下ろした

 

 

 

 

「まぁいいや、初めましてナンバーズクラブの皆さん、神代璃緒の双子の姉の神代凌牙です

 俺のいない間璃緒がお世話になったみたいで……No.やアストラル世界の事は聞きました、今まで貴方方が璃緒を支えてくれたのは知っています

 この御恩はいずれお返しします」

 

正座から解放されたシャークはそう言って遊馬達に頭を下げた

先ほどまで縮こまっていた人物と同一人物とはまるで思えない

 

「いや、いいって!俺は俺のしたいことをしただけだし、いもシャの事も俺がなんかしたっつーか、いつの間にかなってたっつーか……

 それに俺の方がいもシャに助けられてたんだ、美術館の時だって、それに俺がNo.に取りつかれたいもシャとデュエルした時だって、あいつは取りつかれながらも必死に抵抗してたんだ、俺よりもすごい奴だぜ!」

 

「璃緒がすごいのは当たり前だよ!」

 

「そうだな!」

 

「「あっはっはっは!」」

 

「凌牙が楽しそうで何よりですわ」

 

「俺としてはあんだけ言われて表情変えないお前がすげーよ」

 

「私としては遊馬の話に付いていける、えっと、神代凌牙先輩の方がすごいと思うけどなぁ」

 

「別にそんなかしこまらなくてもいいって、俺の事はシャークでも凌牙でも何とでも呼んでいいよ

 ……てかwwwwいもシャって何wwwww璃緒なんでそんな風に呼ばれてんのwww」

 

「遊馬が勝手に読んでるのよ!シャークって名前を知ってたみたいだからその妹よって言ったらじゃあお前の名前はいもシャだなって勝手に決められたのよ!」

 

「シャークの妹だからいもシャか、俺そのセンス結構好きだよwww」

 

『遊馬のセンスが好ましいとは君は中々個性的な感性を持っているな』

 

「アストラル辛辣すぎぃ!」

 

 

 

「……あれ?シャークと遊馬君達って今日初めて会ったんですよね?

 とどのつまり馴染みすぎじゃないですかね?」

 

「あー、凌牙はうちに来てからもあんな調子だったよ

 すぐにその場に馴染んだというか、父様の事を面と向かって合法ショタって言ってたし」

 

いつの間にかすっかりと馴染んでいるシャークに驚くナンバーズクラブの面々

さしも精神力の強いメンバーでもトロンを初対面(?)で合法ショタというだけの勇気はない

知っているか?勇気と無謀は違うんだぜ?

 

「あ、なんかごめんねーこっちだけで盛り上がっちゃって……と、君たちの名前は?」

 

「そう言えば自己紹介もまだだったな、俺は武田鉄男だ!よろしくなシャーク!」

 

「観月小鳥っていいます、璃緒さんにはいつもお世話になってます」

 

「とどのつまり等々力孝です!」

 

「裏表徳之助ウラ」

 

「えっと、キャッシーって言います、よろしくお願いします」

 

「俺九十九遊馬!将来はデュエルチャンピオンになる男だぜ!」

 

『改めて自己紹介させていただこう、我が名はアストラルだ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして神代凌牙は一年間の長い眠りから目を覚まし、自分の双子であり片割れの神代璃緒と一番のファンであり友達のⅣあるいはトーマス・アークライトとの再会を果たした

アークライト一家やナンバーズクラブと出会いを果たし、神代凌牙の世界は一気に広がった

二人ぼっちの世界にトーマスがやってきてからの劇的な変化

しかし、神代凌牙の目覚めによってこの物語はまた新たなる展開を迎える

本来の神代凌牙とは違う道を辿り、違う結末を迎えることだろう

なぜなら彼女は本来の神代凌牙ではないから

 

前世の記憶を持って生まれた神代凌牙は、デュエルをしないから




と、いうわけで序章は終了です
次回から本編……の前に一回あるキャラとの出会いを書いてから、改めてアニメ本編に行きたいと思います
あるキャラって誰の事なんだろうなー(棒読み)
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