セッション(というなの独りダイス遊び)まるまる終わってからの編集、やっぱり時間かかりますね。
用語の表記のブレなど、読みにくい部分もあると思いますが、お付き合いいただければ幸いです。
1日目:荒野
GM :では、皆さんは城を出てそれぞれの道へ進みます。
イベントの処理は北・中央・南エリアの順に行います。
なので、サーダンさん、カリーさんから行きますよ。
北エリア
サーダン:ふむ。ではクエストの公開をさせえもらおうか。
カリー :えぇ?!
タリア :いきなりかよ!
いってつ:どんなイベントなんだ?
サーダン:ふむ・・・GM、このクエスト開放でこのエリアのイベント打
ち消されるのかね?
カリー :え? さっき直美ちゃんがそう言ってなかった?
GM :あ、あぁ。そっか、そうですねぇ・・・まぁ、まずはクエスト
の公開をしましょうか。
クエスト『個性的な旅』
公開条件:自分が1日目に到達する。 経験点:0
イベント:この旅で出会う人々は、みんな個性的なのだろうか・・・これ
以降、モンスター以外のNPCにはすべてランダムな特徴がつ
く。NPC特徴表を使用する。
クリア条件:エンディングに到達する。
報酬:【伝説P】20
いってつ:? これって・・・
サーダン:クエストのイベントは、今回の冒険全体に影響を及ぼすもの
で、クエストの公開自体は、今回の旅に思いをはせる“だけ”
だろう?
これでこのエリアのイベントが消え去るものかと思ってな。
GM :そうですね。確かに何か出来事が起きてるわけではありません
し、エリアのイベントも発生することにしましょうか。
※ハウスルールです。正しい処理はどちらかは確認できていません。
サーダン:では、サーダンは同行するカリーに声をかけようか。
カリー :うん?
サーダン:「おそらく、長くつらい旅になるだろう。だが緊張ばかりでは
身よりも先に心が保たなくなる。不謹慎かもしれんが、この旅
でどんな人々に会えるのか、楽しみにするとしよう」
まぁ、年長者としてカリーの緊張をほぐそうとしているという
事で。
カリー :頼もしいなぁ。じゃぁその言葉に応えるよ。
「そうですね。出会うのは魔王や魔物だけじゃないんですもん
ね」
GM :さぁ、そんな風に和みながらも歩を進めていると、切り立った
崖の麓に出てきましたよ。
タリア :城にいたばあさんが言ってた崖だな。
いってつ:そういえば城は今頃どうなってんだ?
GM :そう思って後ろを振り向くと、在るのは闇が作る大きな黒い壁
だけですね。今居る辺りからなら、まだお城が見えるはずなん
ですが・・・
カリー :あわわわわわ・・・
GM :さぁ、そうやって闇の恐ろしさを再認識しながら前に進んでい
ると、お二人はある事に気が付きます。
サーダン:うん?
カリー :なんだろう?
GM :崖の上のほうに、陽の光を受けてキラキラと何かがきらめいて
います。というわけでこのエリアでのイベントです。
イベント:崖の上に光るものが・・・登って見てみよう。
判定:【筋力】 ジャッジ:崖のぼりの様子を描写する。
GM :成功と失敗で何が起きるかも公開しても良いんですが、せっか
くですしマスクでいきましょう(※ハウスルールです)。
筋力で判定してもらいます。
サーダン:目標値もマスクなのかね?
GM :いえ。目標値が書かれていない場合は、7+今居るエリアの日
数なので、8です。
カリー :あたしは【筋力】0だよぉ。
サーダン:では、私が判定をしようか。
GM :あぁ、お二人同じイベントに参加しているので【協力】が発生
します。
協力するメンバーの能力値、今回なら【筋力】が相手への好意
の分だけ増加できます。
なので、カリーさんが判定してもサーダンさんの【筋力】1点
もらえるので、どちらが判定しても必要なダイスの目は変わり
ませんね。
カリー :うぅん。でも理術師のあたしが体力仕事するのも変かな?
サーダン:うむ。では私が判定をしよう。ところで、【ジャッジ】とはな
んだね?
GM :【ジャッジ】はそこに書かれている描写を行うことで、判定
に+1が付きます。
他のシステムでたまに見かける、
PLの演出が良かったからGMが特例で判定にボーナスを付け
る、
というのをルールとして明文化しているんですね。
サーダン:なるほど。では剣、鎧、盾を置いて身軽にして崖を上ろう。
GM :はい。【ジャッジ】OKです。
いってつ:お。そんな簡単なんで良いのか。
GM :まぁ実質、何か言えばOKな所はありますね。あまり状況にか
け離れすぎてれば不許可にしますが。
サーダン:では、【筋力】1+【ジャッジ】1でダイスは6以上で成功だ
な。
GM :はい。2d6(6面ダイス2個)でお願いします。
ころころころ
サーダン:よし。成功だ。
軽装になって正解だったかな。
カリー :修正は0だけど【協力】は発生してるんだよね?
カリーは下から見ながら、手や足をかけやすそうな所を指示し
てるかな。
GM :ではサーダンさんは問題なく光が見えたところまで登ることが
できます。
まずはお二人とも【経験値】2点獲得です。
カリー :え?私も??
GM :はい。イベントに参加した全員が【経験値】をもらえます。
カリー :へへへ。なんか得しちゃったな。
GM :そして、登った先に何があったかですが・・・
そこには鳥の巣がありました。【闇】の接近におびえて家主は
すでに居なくなってしまっているようです。その、捨てられた
鳥の巣に小さな鍵が入っているのをサーダンさんは見つけまし
た。
サーダン:鍵?
GM :はい。サーダンさんかカリーさんは【アイテム】欄に【封印の
カギ】と書き加えてください。
【重量】は0です。
カリー :サーダンさんが持ってていいよ。崖に上ったのはサーダンさん
だし。
サーダン:うん? ではありがたくいただこう。
ところで、【封印のカギ】とはいったい何を開ける鍵なのか
ね?
GM :【封印の扉】という物が世界のどこかに在る“かもしれませ
ん”。その扉を開くことができます。
タリア :かもしれない?
いってつ:今あたしらがいる世界には無いかもしれないし、在ってもそれ
に気づかずスルーするかもしれない。
カリー :そっか。ずっと東に逃げ続けるから、使わないままで終わるか
もしれないんだ。
サーダン:ふむ。まぁ、アイテム欄にはまだ余裕がある、というか初期装
備以外では初のアイテムだ。もらっておこう。重量制限の影響
も受けないしな。
※各キャラクターには持ち運べるアイテムの総数と総重量が定められており、どちらかでもオーバーした場合、何かを手放す必要がある。
1日目:荒野:南エリア
GM :ではそのころ、次に南エリアへと向かったタリアさんたちの
イーリスが喋りだします。
タリア :お?
イーリス(GM):「騎士サーダンが【封印のカギ】を見つけたよ!」
イーリスどうしは意識を共有していて、こんな風に通信機代わ
りにもなります。
いってつ:なるほど。これなら別行動組みの結果を見てから行動方針を変
更しても問題ないわけか。
GM :そんな感じですね。
で、南エリアのイベントですが・・・
イベント:【小鬼】が出てきた。石を投げてくる厄介なな敵だ!
判定:【敏捷】 ジャッジ:投石をかいくぐって攻撃を仕掛ける描写。
GM :お二人がダンジョンの中を探索していると通路の奥から
ヒュッ
という風きり音がしたかと思うと近くの壁に
ガンッ
とこぶし大の石がぶつかりました。
投石で遠距離攻撃を仕掛けてくる魔物【小鬼】と遭遇です。
小鬼といっても、転んだだけで死んでしまうような雑魚じゃな
いので注意が必要です。
いってつ:どこの百万迷宮の話だ・・・。
どっちが判定する?
タリア :んあー? あたし【敏捷】2 いってつは?
いってつ:3だな。
カリー :じゃぁ、さっきのあたしたちと違って、いってつさんが判定し
たほうが良いのかな?
GM :そうですね。タリアさんだと【敏捷】2+【協力】1で
「3+2d」ですけど、
いってつさんなら【敏捷】3+【協力】1ですから
「4+2d」でタリアさんが判定するより少し有利ですね。
いってつ:よし。じゃぁ、あたしがするか。
【ジャッジ】は・・・そうだな屋内だし・・・
こっちも弓使いだからな、遠距離攻撃の得手不得手を熟知して
るから、それを利用して自分がされたくない動きで壁やわき道
に身を隠しながら確実に距離をつめるぞ。
タリア :こっちはいってつの指示に従いながらついていくぞ。時々飛ん
でくる石は剣で叩き落す!
GM :では【ジャッジ】OKです。判定してください。
いってつ:よし。目標値は8だよな?
【敏捷】3+【協力】1+【ジャッジ】1で固定値5
ファンブル(1ゾロ。合計値に関係なく失敗になる)以外なら
成功だ。
ころころころ
いってつ:よし。成功だ。
GM :はい。それでは上手く石をかわしながら接近することに成功し
ました。【経験値】1点獲得です。
タリア :よし。【小鬼】撃破だぜ!
GM :あぁ、いいえ。撃破はまだできてません。あくまでも今の判定
は距離をつめただけです。
いってつ:? てことは?
GM :ここから、【小鬼】1体との戦闘開始です。判定に失敗してた
ら接近にもたついたという事で【小鬼】の数が増えていまし
た。
タリア :だったらとっとと倒しちまおうぜ。
いってつ:そうだな。戦闘はどうやるんだ?
GM :片道勇者TRPGの戦闘はとても簡易的です。まずGMがモン
スターのデータを統合します。
サーダン:とうごう?
GM :今回は【小鬼】1体ですが、複数の敵が同時に出てきた場合、
ルールにのっとって1つのデータに纏め上げます。まぁ、今回
は1体ですから計算も不要ですが。
【小鬼】1体
【LIFE】5、【防御値】7、【反撃ダメージ】遠距離2、【経験値】2
GM :というわけで、戦闘か逃走かをまず選んでもらいます。
いってつ:小鬼かぁ・・・1体なら怖くないと思うけど・・・。
タリア :【LIFE】も少ないし強くはなさそうだな。よし、戦闘だ!
GM :では、まずは攻撃判定を行ってください。
武器で攻撃する場合は【筋力】で、理力で攻撃する場合は【知
力】で判定です。
お二人とも戦闘なので、【協力】が発生しますが、戦闘での
【協力】は通常判定と違って、攻撃判定には修正が加わらない
ので注意してください。
カリー :攻撃判定は、ダイス目と能力値だけ、なんだね。
GM :そうです。お二人とも判定をしてください。
カリー :あたしからいくぜ! さっきレベルアップしたから【筋力】
3! てりゃっ! よし成功だ!
いってつ:あたしは・・・武器が弓だから【敏捷】での判定なんだ
な・・・よし。こっちも成功だ。
GM :ではお二人とも武器に設定されたダメージを計算してくださ
い。ダメージには自分のレベルも加えます。今回は【協力】が
発生しているので、好意を抱かれている分ダメージに上乗せで
きます。
計算式は
武器ダメージ+レベル+協力している仲間の好意=与ダメージ
です。
合計値が敵の【LIFE】以上なら無傷で勝利です。
【LIFE】未満だと辛勝という事で敵の【反撃ダメージ】分
ダメージを受けての勝利となります。
サーダン:ダメージが足りなくても勝利になるのか。
GM :はい。戦闘に参加したPC全員が攻撃判定に失敗していた場
合、敗北となって【反撃ダメージ】を受けてしまい、勝利報酬
もありません。
カリー :成功した人と失敗した人がいたらどうなるの?
GM :その場合、成功した人だけがダメージを算出して、敵の
【LIFE】以上なら【反撃ダメージ】を受けるのは判定に失
敗した人だけ。【LIFE】未満なら全員が【反撃ダメージ】
を受けます。
どちらにせよ、判定に成功している人がいるなら戦闘自体は勝
利です。
サーダン:ふむ。聞く限り戦闘では距離の概念は無いのか。
話が長くなって申し訳ないが、質問を続けさせてくれ。反撃ダ
メージにある【遠距離】とは?
GM :あぁダメージ属性ですね【遠距離】は敵専用の属性で、逃走判
定に成功しても【遠距離】のダメージは防げません。
【小鬼】の場合、逃げている背中に石を投げつけてくるんです
ね。他にもいろんな属性が在りますけどそれはおいおい。
タリア :よし! ダメージ出すぞ!
お?
いってつ:タリアだけで倒しちゃったな。
GM :まぁ、協力戦闘の場合は同時攻撃なのでオーバーキルが行われ
たということですね。
いってつさんはダメージ出さなくても良いですよ。
戦闘に勝利したので、おふたりとも経験値ゲットです。
あとアイテムドロップの判定を行いましょう。【小鬼】は
4/6の確率でお金を、5/6の確率で【大きな石】というアイ
テムを落とします。
サーダン:ん? ちょっと待て。ドロップ確率が100パーセントを超え
ていないか?
GM :あぁ、そういう風に聞こえちゃいました? これは、お金とア
イテムそれぞれ別に判定を行うからです。つまり、お金をド
ロップするかの判定の後に、アイテムをドロップするかの判定
を行うんです。運がよければ両方手に入ります。
カリー :あ、そういうことなんだ。
タリア :どっちも1/2以上で手に入るって事は、両方手に入る確率は
1/2強ってところだな!!
一同 :・・・・・・・・・
タリア :うん? どうしたみんな??
(1/2を2回試行して両方が成功する確率は、1/4。
ただし、今回の実際の確率は2/3と5/6なので確率は、5/9。
蒔寺の言葉は実は間違っていなかったりする。計算自体は間違っているが・・・)
いってつ:いやなんでもない。ダイス振ろうぜ。
タリア :おう。
結果:100シルバ、【大きな石】 獲得。
1日目:荒野:夜
GM :では、皆さんが崖を登ったりダンジョンで魔物と戦っているう
ちに、すっかり日が暮れてしまいました。
ここからは夜の行動を決めてもらいます。夜にできるのは、
先を急いで次の日のエリアに進む【進行】
次の日のエリアに何があるか調べる【偵察】
今いるエリアを更に調べる【探索】
一緒にいる人との好意を高める【交流】
の4種です。
全員が夜の行動を1回ずつ終えた時点で、まだ【進行】をして
いない人は【進行】を行います。
タリア :あ? じゃぁ無理に【進行】選ぶ必要ないんじゃね?
GM :そうですね。ただ、どの行動も基本的に【ST】を消費しま
す。進行以外の行動後【進行】で2回【ST】が減るわけです
ね。
いってつ:なるほど。自分の体力と相談しながらだな。
GM :えぇ。もう1つ、先を急ぐメリットがありますが、それはその
時に。
北エリア
GM :では、北エリアにいるおふたりから行きましょうか。
サーダン:私は【偵察】で先を知っておきたいが・・・カリーはどうす
る?
カリー :う~ん。私は【交流】かな。サーダンさんと仲良くなりたい。
GM :はい。サーダンさんから処理しましょうか。【ST】を2消費
しておいてくださいね。
まずは、【偵察表】なるランダム表を振ってください。偵察中
の出来事を決めます。
サーダン:1d6だな。
・・・5だ。
偵察表:5.迫る闇から恐怖のあまり目を離せない。
判定:【意志】 ジャッジ:勇者としての決意。
GM :偵察中、ふと後を見たサーダンさんは、夜よりも更に濃い闇に
恐怖して立ち尽くしてしまいます。恐怖を振り払うために【意
志】で判定してください。まだ1日目なので目標値は8です。
夜の行動は【協力】ができませんから、独りになって少し気弱
になっちゃったんでしょうか。
サーダン:そうかもしれんな。カリーに
「少し先の様子を見てくる」
と別れ歩いている最中に闇が視界に入り、思わず立ち尽くす。
場所的に闇のすぐ向こうにはヴィクター城がある筈だからな。
同僚の騎士たち、城下の民の顔、闇に飲まれた人のことを思う
と筆舌に尽くせぬ悲しみが襲ってくる。
だが、思い出される人の中に、自分に勇気をくれる人物が居
る。旅立ちの前に会話した老婆だ。
「彼女との約束、魔王討伐を果たすまで私は立ち止まれない」
恐怖に震える脚を鼓舞して偵察に戻るぞ。
GM :おぉ。なかなかすばらしいRPですね。ジャッジはもちろん
OKです。
タリア :カネのくせに・・・
カリー :まきちゃん・・・
サーダン:しかし、【意志】は0だからな・・・ジャッジでもらった1点
のみが固定値か・・・。
ころころころ
7。合計8。ギリギリだったが成功だ。
GM :では、闇への恐怖におびえながらも、何とか先のエリアの事が
わかりました。
のですが、イベントは全てランダム表で決めるので、サーダン
さんは【ランダムイベント表】を振ってください。1d6で
す。
サーダン:そうか、何が在るかGMもわからないんだったな・・・
ランダムイベント表:6.「ダンジョン表」
GM :今度は【ダンジョン表】をお願いします。1d6です。
ダンジョン表:1.犬小屋
GM :では、サーダンさんは2日目の北エリアに、みすぼらしい木の
小屋を見つけました。遠くからでも何か獣の鳴き声が聞こえま
すね。
サーダン:ふむ。では引き返してカリーにその事を伝えよう。
「妙な小屋を見つけた。進むなら用心したほうが良さそうだ」
いってつ:このことをあたしたちは知ってても良いのか?
GM :はい。大丈夫です。南エリアの2人がつれているイーリスが
「サーダンさんが小屋を見つけたよ!」
とハモりながら伝えてくれます。
カリー :イーリスちゃん便利だなぁ。
次はあたしの【交流】だね。
GM :サーダンさんとでしたね。【ST】減少量は【偵察】同様2で
す。
余談ですが、独りの時はイーリスと【交流】という選択肢もあ
ります。
どんなお話をしたのか【会話テーマ表】を振ってください。
タリア :本当に何でもランダム表なんだな。
いってつ:世界地図のほうは、GMが起こしたいイベントをあらかじめ用
意するのが普通なんだがな。
会話テーマ表:3.家族の悩み事について話す。 判定:【生命】
GM :ちなみに【ジャッジ】は会話内容そのものなので、悩み事を具
体的に話せたらジャッジOKです。
カリー :キャラクターの家族構成なんて考えてなかったよぉ・・・
えぇと、じゃぁ、
「私の一族はみんな理術師なんですが・・・私はあまり優秀
じゃなくて・・・」
戻ってきたサーダンさんに弱音を吐きます。今日はとくに何も
できてないからね。
GM :OKです。では判定をどうぞ。
カリー :えいっ!
えぇと、
【生命】0+【ジャッジ】1+2d(6)=7
だから・・・失敗?
GM :残念ながら。
サーダンさんとそこまでは親密に成れなかったようです。
サーダン:ふむ。では、サーダンは独りにしている間に、自分同様闇への
恐怖心にかられたのかと勘違いしよう。いや、勘違いでもない
のか? カリーの肩に手を置き
「ならば、この旅で一族のものを見返してやる。それくらいの
腹積もりでいてはどうだ?」
落ち込んでもよいことは無いからな。ポジティブなほうへ向か
せようとするぞ。
カリー :サーダンさんの優しさはうれしいけど、悩みを理解してもらえ
なかったのかな? という感じで小さくうなずくだけにしてお
くね。
南エリア
GM :はい。北エリアの2人が終わったので、南エリアの2人の処理に
行きましょう。
お2人はどうします?
タリア :探索! 何か手に入るかもだろ?
GM :あぁ・・・探索は同行者による「協力」が可能ではあります
が、夜の行動が見行動の人も協力に参加すると行動済みになっ
ちゃうので、いってつさんから処理しましょうか。
行動済みでも、協力には参加できるのでそのほうが良いでしょ
う。
いってつ:わかった。いってつは偵察だな。2日目の中央エリアがわかれ
ば安心して合流できそうだ。
GM :あ、すいません。偵察ができるのは今いるエリアの真東、つま
り今回は2日目の南エリアのみです。
いってつ:そうなのか、じゃぁ仕方ないな。
偵察表:1.山に突き当たる。「登山」
判定:【筋力】 ジャッジ:山を登る描写。
GM :途中、山があったので筋力で山登りをしてください。
いってつ:表の中に「登山」て書いてあるのは?
GM :あぁ、それは特徴「登山マスター」を習得しているとボーナス
が付くっていう目印です。
いってつ:「登山マスター」無いから無関係か。ジャッジはそうだ
な・・・
狩人だからな森や山歩きには慣れてるだろう。体力を消耗しづ
らいポイントを抑えながら登っていくぞ。
GM :はいOKです。
【筋力】1+「ジャッジ」1+2d(11)=13
いってつ:お、余裕だな。
GM :では難なく先のエリアにあるものを調べることができました。
ランダムイベント表をどうぞ
ランダムイベント表:4.「世界の旅表」へ
世界の旅表:56.???
タリア :あ? なんだ「???」て
GM :えぇと・・・世界の旅表は皆さんと同じように旅をしている人
と出会うことが多い表なんですが、誰と会って何が起こるか、
イベント名に全部書かれちゃってるので、今は内緒とします。
ダンジョンや施設なら偵察で見えるでしょうけど、移動してい
る人の特定は何かおかしい、ということで。
いってつさんは、先のエリアに人の気配がする事がわかったと
いう事で。(※ハウスルールです)
いってつ:うぅん、まぁそうか。じゃぁ誰かが先を歩いている痕跡ぐらい
は見つけたかな?
戻ってタリアにも教えておこう。
タリア :うっし。次あたしだな。このあたりを【探索】!!
GM :はい。では【ST】を2減らして、ランダムイベント表を振っ
てください。小鬼が居たダンジョン以外にも何か見つかるかも
しれません。
ランダイベント表:3.「施設表」へ
施設表:4.耳長たちの村
GM :ではタリアさんといってつさんは、山奥にある耳長たち隠れ里
を発見しました。
耳長、とはこの世界に住む亜人の一種で外見は人間をそう変わ
りませんが、耳が長くとがっているのが特徴です。基本的には
俗世を離れて隠れ里で生活しています。
サーダン:エルフみたいなものかね?
いってつ:近いな。でもエルフが厳密には妖精族なのに対して、耳長は亜
人。長命なのと理力の扱いが得意なのが特長かな。
タリア :ますますエルフみたいだな。
GM :さぁ。ここでの判定は【生命】です。ジャッジは厭世的な耳長
たちと交流する。です。
隠れ里の外との関わりを持とうとしない耳長に嫌われないよう
接してください。
タリア :ん~て言っても、敵意がないのを示すために両手を挙げてにこ
やかに近づくぐらいしかないような・・・。
「HAHAHA!MEハあやしいモノじゃありまセ~ン!」
カリー :充分怪しいよ。
GM :ま、まぁ、いいでしょう。ジャッジOKです。
【生命】2+【協力】0(いってつの筋力0)+【ジャッジ】1+2d(7)=10
タリア :成功だ!
サーダン:いまのでいいのか・・・これは世間を良く知らない耳長に、人
間に対する変な刷り込みを行ったのではないのか?
GM :そうかもしれませんが、耳長たちは警戒を解いて里に入れてく
れます。
お2人はイベントの経験点2点を獲得してください。
そして、ここでは【耳長の商人】から武器を購入できます。耳
長なので普段は非売品の【耳長の細い剣】も購入できますよ。
※サーダンのクエスト「個性的な旅」の効果による特徴付与を忘れていました。
タリア、【ショートブレイド】を売却し【ロングブレイド】購入。
タリア :これで攻撃力UPだぜ!
GM :全員の夜の行動が終了したので、全員【進行】を行います。
まずは皆さんどのエリアに向かうか決めてください。後方は闇
があるのでもちろんの事、同じ日数のエリアを南北に移動する
こともできません。
移動できるのは、北東・真東・南東の3方向のみです。です
が、北エリアにいるお2人は北東にエリアが無いので真東(二
日目北エリア)か南東(二日目中央エリア)しか選べません。
南エリアにいるお二人も同様に、北東(二日目中央エリア)か
真東(二日目南エリア)のみです。
サーダン:ぬ。そうすると今のように北と南に分かれてしまうと、偵察し
たエリアでの合流は不可能なのか・・・。
GM :はい。そのとおりです。とはいえ、本キャンペーンの世界地図
はGMが事前に用意した固定イベントをセットしていないの
で、ランダム表を先に振るか後に振るか程度の差しか有りませ
んが・・・。
さぁ、行き先を決めてください。
サーダン:ふぅむ。未知の領域なのは不安があるが、なればこそ合流して
おけば「協力」も発生して安心だと思うのだが・・・どうだ
ね?
カリー :賛成だよ。一人での戦闘は危なそうだし。
タリア :あたしは一人でもいいんだけどな。南じゃ戦闘は無さそうだ
し、獲物を求めて中央だ!
いってつ:あ。じゃぁあたしだけ単独行動で南にいくわ。ちょい思うとこ
ろがあるんで。
カリー :? どうしたの?
いってつ:え? あ、いやぁ・・・
サーダン:詮索してやるな由紀香。言葉を濁すということはクエスト関係
だろう。
いってつ:まぁ、そんなところだ。マキジの言うとおり戦闘も無さそうだ
し一人でも平気だろ。
タリア :と、僕たちは思っていました。その時までは・・・
いってつ:不吉なナレーションいれんじゃねぇ!
GM :それじゃぁ、【進行】を行いますよ。処理は一人ずつ行いま
す。
夜を徹しての移動中、2日目のエリアに向かう間に何が起こっ
たかを「進行ルート表」で決めます。だいたい、日数に応じた
数字と指定された能力値を比べて移動に消費した【ST】を計
算する表です。
まずはサーダンさん。
進行ルート表:1.荒れた地形が続く。1から【筋力】引いただけ
【ST】がへる。
サーダン:【筋力】は1以上あるので消費は無しだな。
カリー :次いくよー
進行ルート表:1.荒れた地形が続く。(以下略)
カリー :【筋力】0だよぉ。
GM :では、スタミナを減らしておいてくださいね。
次は、同じく中央を目指しているタリアさんから行きましょう
か。
進行ルート表:3.険しい岩山だ。2から【生命】を引いただけ【ST】
が減る。「登山」
カリー :ここでも「登山」か。ま、【登山マスター】なくても余裕の消
費0だ。
いってつ:最後あたしだな。
進行ルート表:2.穏やかな地形が続く。1から【敏捷】を引いただけ
【ST】が減少する。
いってつ:狩人相手に【敏捷】参照は無謀だったな。消費0だ。
・・・というか、あたしが偵察のときに登った山はどこに消え
たんだ?!
カリー :あ、そういえば・・・
GM :あ、あれじゃないですかね? 耳長の隠れ里が有った山を降り
たら後はひたすら平坦な道のりだったとか・・・
いってつ:ま、まぁ。そういう事もあるか・・・。
サーダン:それ以前にルート表が個別ということは、同じエリアから同じ
エリアへ移動する者が全く違う地形を通るということもありあ
えると思うのだが・・・
一同 :あ。
・・・・・・
GM :き、きっとあれですよ!人によって難所になる地形が違うんで
すよ。
サーダン:・・・(険しい岩山は平気で穏やかな地形でスタミナを消耗す
るのはどんな人間だろうか)
まぁ、ゲームのシステム的な部分にツッコミを入れても仕方が
無い。進めてくれ。
GM :は、はい。では皆さん無事2日目のエリアに到着しました。
そして、皆さん同様に夜中も広がり続ける闇が1日目のエリア
を飲み込みました。
カリー :あぁ、耳長さんたちが・・・
GM :そうした悲しみを乗り越え二日目ですよ!
実プレイだとそんなにかからない1日分も文字に起こすと結構な量になりました。
と言っても、他の皆さんのSSと比べれば短いですかね?
次回
合流した先で待ち受けるものとは?!
単独行動のいってつの身に何かが起きる?!
1回目の旅、二日目
おたのしみに。