ついに三巻に入っていきます。
少し時間が飛んでますが、ご了承ください。
キラ/一夏、本人に余裕が無くなってきて、コミュニケーションを余り取らなくなってきました。
さて、この状況に簪達はどうするのか!!
臨海学校開始!
~一夏サイド~
プップップッ、プップップッ…ピッ
「………スコール、アレは出来てる?」
「申し訳ございません、キラ様。まだ八割がたしかできてません。」
「………あとは、現地で共同開発をしよう。それが今できる最善の選択だ。」
「キラ様、申し訳ありません。………メンバーはどうしますか?」
「オータムとスコールだけで来てくれ。少人数の方が今回は良い。」
「了解しました。」
「それと、スコールさん。水着とか持ってきても構いませんよ。合流するまでは………オータムとデートしてもいいですよ?」
「全く、大人をからかわないでください、一夏様。………と言うよりも、今、臨海学校の移動途中ですよね?」
「ああ、高速のサービスエリアで休憩中なんだよ。時間は大丈夫だし、盗聴もされてないから安心して。」
「全く、貴方という人は………貴方も自由時間でちゃんと羽を伸ばしてください。………なにか嫌な予感がします。気を付けてください。」
「………実は僕も嫌な予感がします。スコール、もしもの時は頼みますよ。私が行方不め「一夏様!!」」
「そんなことは言わないでください!!」
「スコール、その気持ちは嬉しい。でも………常に最悪の場合を想定しておいてほしい。」
「………分かりました。三日ですね。」
「ああ、僕が行方不明になったら、三日後に君は僕の後を継いでくれ。」
「分かりました。では、そろそろそちらに向かいます。また、会いましょう一夏ちゃん。」
「っ!!うん、またねスコールお姉ちゃん。」
プープープー
はあ、やっぱりこういうのは似合わないな。
全く、一夏ちゃんか・・・昔の呼び方をするなんて、明日何が起きても驚かないよ。
ムウさんとかが聞いてれば、こう言うだろうな・・・やっぱお前(フラグ的な意味で)大した奴だよってね。
勿論、()の部分に僕・・・僕たちは気づいて苦笑い・・・懐かしい日常の一コマだったな。
さてと、バスに戻るか。
「海っ!見えたぁっ!」
バスがトンネルを抜けると海が見え、女子が声を上げる。
もうそろそろで目的地に着くのか。
海か・・・水着は持ってきてはいるけど、泳ぐ気にはなれないな。
花月荘か・・・情報通りなら、屋上で海を眺めよう。
そして、夜にコッソリと海に行こう。
ペナルティーはそこまで、怖くないし。
団体行動を乱すな!!って千冬姉は言うだろうけど、こればかりは・・・ね
考え事をしてるうちに、バスが目的地に到着した。
「それでは、ここが今日から三日間お世話になる花月荘だ。全員従業員の仕事を増やさないように注意しろ。」
『よろしくおねがいしまーす!!』
「はい、こちらこそ。今年の一年生も元気があってよろしいですね。」
この言い方だと、毎年お世話になっているのか?
うん、しっかりとした大人の雰囲気を漂わせて、仕事柄笑顔を絶やしてないから若く見える。
「あら、こちらが噂の………?」
「ええ、まあ。今年は男子が二人もいるせいで浴場分けや部屋割りが複雑になってしまって申し訳ありません。」
部屋割りか・・・龍野君とかと一緒だったら嫌だな~
「いえいえ、こちらこそ申し訳ありません。一人で生活するには充分のスペースがあるとはいえ、物置のログハウスを使わせることになるなんて………灯りも一昔前の蛍光灯ですし………本当に申し訳ありません。」
ログハウスか・・・むしろ大歓迎だな。
オーブで暮らしていた時期もあったから、少し恋しくなっていたんだ。
「織斑先生、そのログハウス、僕に使わせてくれませんか?」
「いいのか?私もお前に頼もうかと思っていたが………」
「はい。使わせてください。少し、ログハウスが恋しいと思っていたので。」
「………わかった。本人もこう言っていますので、心配しなくても大丈夫です。」
「分かりました。では、キラ・ヤマト様。ログハウスへ案内する侍女を紹介いたします。」
なるほど、考えたね。
これなら合法的に僕に近づけるね。
休暇って言ったはずだけどな・・・
「物置の掃除などを任せていただいてる、
「雨野さんは、こちらは副業とはいえ、礼儀作法も素晴らしく、模範の一人と言われています。………雨野さん、案内を頼みます。」
「はい。こちらです、お客様。」
「龍野は私達職員側の部屋を使う。隣の部屋に私と山田先生がいるから、悪さなどはしないように。」
・・・僕が織斑一夏のままだったら、絶対に千冬姉と同じ部屋だったな。
そう思いながら、しばらく歩き彼女に聞く。
「スコールさん、合流は明日じゃないの?」
「彼と同じ部屋は嫌だと勝手に判断し、
「まさか、ここまでしてくれるなんて。ありがとうスコールお姉ちゃん。」
「フフフッ、ありがとうね一夏ちゃん。そろそろです。」
目の前には、屋根も扉も木製の家がある。入口を開けて中に入る。
中も全てが木製で出来ている。
ここまでのログハウスを見ると、懐かしさが少しこみ上げてくる。
少し開けた高台にログハウスはあるため、ここから海を一望できる。
外には天然の湧き湯があり、それが露天風呂のようになっている。
程よく整備がされており、虫などは湧き湯付近にはいない。
本館よりも、人によっては幸せを感じるんじゃないか?
「あっ、一夏様。これからこの辺の掃除や作業を行うので、海に行ってください。」
「えっ!それなら手伝うy「一夏様は海を楽しんできてください!!」バタンッ
追い出された。
ポイッ
水着の入った袋が二階の窓からこちらに投げられた。
・・・しょうがない。行くとするか。
僕は水着に着替えると、砂場のビーチパラソルの中で少女たちが遊ぶのを遠くから見てた。
泳げないわけじゃないけど、泳ぐ気が今はない。
そろそろ、裏切る時期になってきたからだろうか?よく分からない。
ザッザッザッ
誰かが近づいてくる。そして──────
「だーれだっ///」
少し恥ずかしながら、僕に話しかけてくる少女がいた。
全く、こちらは君に対する思いを理性で抑え込んでいるのに、そんな風に問いかけないでくれよ、簪。
「簪、恥ずかしいなら、そんな真似しなくていいんだよ。……恐らく、本音か楯無さんに言われたんでしょ?」
「うっ、うん。よくわかったねキラ。」
これでも幼馴染だ。
本音や刀奈のやりたいことが、簪いじりなのはよく分かる。
「この水着、どう?」
まさか、あの簪がこんな大胆な事を言うなんてね。
黒色で淵はフリルみたいにしてあり、そのフリルの端は白色の生地が使ってある。
真ん中にあるリボンも目立つ。
・・・織斑一夏のままだったら、抱き着いてたかもしれない。
それほど似合っていたし、魅力的だった。
「うん。似合ってるよ、綺麗だよ簪。………所でどうしたの?友達と一緒にいなくていいの?」
「キラが見えたから、こっちに来たっと言いたいけど、遊びに誘いに来たの。キラ、ビーチバレーしない?」
イザークやディアッカ、アスランとやってからは、やってないね・・・久々にやろうかな。
「いいのかい?」
「うん。」
「なら、参加させてもらおうかな。」
そして、僕はビーチバレーに参加した。なんと、千冬姉も参加するみたいだ。
嫌な予感がするな。
千冬姉との一騎打ちになっていた。
あれ?こんな殺伐としてたっけ、ビーチバレーって?
もっとほんわかして、癒されるものじゃなかったっけ?
あれから時間が経って、現在七時半。
大広間を三つ繋げた大宴会場で、夕食を取っていた。
いつものメンバーでテーブル席で食べているんだけど・・・まさか本当に食べるなんて。
つい、魔が差したんです。
シャルロットは素直だから、冗談を言ったらどうなるか、試したかったんだ。
だから『本わさびは、一気に全部食べるのがホントの食べ方なんだよ』って言ったら、食べちゃったんです、ワサビの山を一口で・・・
シャルロットは辛いのとかは苦手だから、悶えてます。
ゴメンね。
「キラ、それは流石に鬼畜。」
「キララン、それは外道だよ。」
「うん。悪かったと思う。シャルロット、ゴメンね。」
「いいよ。」
マドカとラウラはピンク色のフィールドを張っていて、聞こえていなかった。
「マ、マドカっ、あっあっ、あ~ん///」
「ラ、ラウラっ、恥ずかしいぞっ///」
ああ、幸せになってね二人とも。
食事を終えて、僕はログハウスに戻った。
場所はみんなに教えてないから、遊びに来る人はいない。
トリィは来てもおかしくないけど。
まあ、彼?には一応簪達の護衛を依頼してるから大丈夫だろう。
にしても、嫌な予感がする。
ここまでハッキリとする感じは、久々だ。
僕はシンのような、霊的な直感みたいなのはないけど、空気の流れで感じる。
嫌な感じが絶え間ない。
本当に不味いかもしれないな。
~一夏サイドアウト~
いや~ようやく三巻の内容に入りました。
これが終われば、オリジナル展開になっていきますね。
もう少しで折り返し地点になりそうですね。
これからも応援よろしくお願いします。