ブロットの組み直しをしていて、その途中で11巻がでて、また組み直してを繰り返してました。
可愛い新キャラをどう絡ませるかを悩んでましたが、少しずつ形になったので、ゆっくりと更新していきます。
~一夏サイド~
...ああ、僕は負けたのか。
沈みゆく世界を肌で感じる。
僕から得た戦闘データを生かしてくれるだろうか?
本来なら、撤退が最善の選択だ。
でも、それが許されない状況を作るのだろう。
だから少しでも情報を残した。
なら、もう...ここまででいいかなぁ?
このまま、沈んでいってもいいかな?
ここまで頑張ったから...
──────本当にそれでいいのか──────
懐かしい声が聞こえた。
でも、今の僕にはあれを止める力がない。
血も沢山流れて、生きている心地もしない。
...今思えば、前からこうだったっけ?
うん、諦めきれないな。
僕は、アスランと一緒で諦めが悪いからね。
瞑っていた瞳を開ける。
「やっと目を覚ましたか?キラ」
ブロンドに近い色をもつ髪。
オレンジの瞳の中には、護ることを決意した焔が灯っている。
戦乱の頃よりも女性らしくなっていて母性もあるが、勝ち気な性格は変わってなく、覚悟が定まり頼りがいがある姿。
僕の姉、カガリ・ユラ・アスハ。
「久しぶりだね...カガリ。どうして...此処に?」
「ふんっ、今にも勝手に死んでいきそうだったから、姉として声を掛けに来ただけさ」
「ありがとう。お陰で少し目が覚めた気がするよ。出口はどこかい?」
「はあぁ、お前はまた一人で何もかもしようとするんだな...ちょっとは学習しないのか?そうやって自分一人で何でもやって失敗しただろ?そしてお前は一人無茶してストライクはボロボロ、どうするつもりだ?」
「...そうだね、案外スーパーコーディネイターもナチュラルと変わらないかもね。僕は、バカさ」
「ああ、大馬鹿だ。お前は全く人を頼らないからな。一人で何でもしようとして、ある程度のことはホントに一人で終わらせて、そしてまた人に頼られる。ラクスがお前のことで苦労するわけだ。キラに何もしてあげれないってな。キラ、お前もう少し周りを頼れよな?」
「うん。できるだけやってみるよ」
「お前のそれは信用できないさ。...お前は本当にあんなことをするつもりなのか?...お前は一番平和という花を望んでいた。私たちは...ラクスを含めて命という花を求めていた。お前はあの頃のように共通の悪になるつもりか?お前のやったことをこちらでもやれば、確かに平和に一歩どころか、十歩ほど進めるだろうよ。でも、その果てにあるのは孤独だと、自分で言ってたじゃないか!!あの時はラクスが、アスランが、私やシンも居た!!でも、こちらにはお前を理解している奴がいない!!それを分かっていながら...」
「うん、カガリの言ってることも分かるよ。でも、僕も理解してるんだ。平和には犠牲が付くんだ...仲間が相手を殺さないように、相手が仲間を撃たないように、僕はあんな無茶な戦い方をした。でも、戦いは終わらなかった。だからこそ、ナチュラルもコーディネイターも協力できるにはどうするべきかを考え続けた。皆と求めている者が違うのを理解していた。あの時僕の本質に気づいていたのは、カ...彼だけだった。だから、僕を最初に止めようとしたのも...」
「そこからは言わなくてもいい。もとから、お前の覚悟は曲げれないってわかっていたからな。でも、現実には上手くいってない、そうだろ。いくらお前の覚悟や思いが強くても、それは本来の肉体の持ち主の想いじゃないからな。根本的な部分は似ているが、決定的な差がある」
「うん、そうだね。彼はアスランやシンに似ている。僕は結局平和の為なら切り捨てる選択をする。シンは切り捨てずに救いに行くし、アスランも迷いながらも救いに行くと思う。織斑一夏という少年は平和よりも命を花に見る人だ。そう、例えるモノの差なんだよ。僕は結局平和を求めることしかできない」
「...お前は私が知ってる中で一番覚悟が強くて兵士に向いているが、傷つきやすくて弱く兵士に向かない...矛盾を沢山抱え込む奴だな...やっぱりキラは特別じゃなくて、ただの人間だよ」
「─────ありがとう。その一言が多分一番嬉しいから」
「そんな弱っちいお前の為に、姉である私が一肌脱いでやる」
ストライクが輝き、変化する。
光の中から、黄金の輝きを持つ、オーブの守護神が現れる。
ORB-01アカツキ
「これは...」
「私の機体を貸してやる。キラ、お前以外の誰かに使わせてもいい。でも、次こそ絶対に壊すなよ?ルージュ、お気に入りだったんだからな」
その声と共にカガリが消え、現実に呼び戻される。
遠くに流されていたのか、孤島に辿り着いていた。
傷は塞がっていて、アカツキは待機形態のままだった。
アカツキを起動し、OSを自分用に書き換える。
さてと、機体の性能は大体互角ぐらいまで持ってこれた。
後は、パイロットである僕の腕で、カバーする。
僕は、あの作戦まで死ねない...勝たねばいけない。
そして、強く優しい、キラ・ヤマトを演じなければならない。
「キラ・ヤマト、アカツキ行きます」
黄金の意思が今ここに蘇る。
オオワシに換装し飛びたつ。
~一夏サイドアウト~
実は、簪達生徒側の話が全く書けない...
いや、本当に書けない...だって、善戦できるイメージが湧かないんだもん。
これからゆっくりと更新していきたいと思います。