暗殺教室 assassin&ghost   作:Kamenride1

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カルマ編です。二話ぐらい続きます。


第六話 カルマの時間その1

俺は電気眼魔の言っていた事を思い出していた。

[人間は我々の目的果たす為の道具だ。]

「おっちゃん、眼魔の言う目的って?」

俺が振り向くと、そこには兵隊の格好をしてハリボテの馬に跨がったおっちゃんがいた。

「おっちゃん何してるの。」

俺は呆気の表情で、一応聞いてみた。

「いやぁちょっと次の偉人を教えようかと思って。」

「あ、はは。」

次の瞬間、おっちゃん、偉人を告げる予言が始まった。

「ヒヒーン!どうした次郎?うわっ眩しい‼見える!見える!森だ!イギリスだ!悪い権力者を懲らしめ、弱い貧民を助ける義賊の姿がちらっと。」

「それって!」

俺は急いで偉人録を調べる。

「ロビン・フッドだろ!」

【森の義賊 ロビン・フッド】

シャーウッドの森に住む弓の名手で、悪い金持ちや権力者から金品や食糧を奪い貧しい人達に配ったとされる人物だ。

「おっちゃん、次はロビン・フッド、なのか?」

俺がそう言う頃にはおっちゃんはもういなかった。

 

午後の体育の授業、俺達はこの前E 組の体育教室になった烏間先生の指導の元でナイフの訓練を受けている。

殺せんせーは今、烏間先生に追い払われた為、砂場で泣いている。

「酷いですよ烏間先生。私の体育の方が生徒に評判良かったのに.....シクシク。」

「嘘つけよ殺せんせー。身体能力が違いすぎんだよ。」

菅谷の言うとおりだよ殺せんせー。マッハで反復横飛びして、しかも慣れて来たらあや取りを混ぜろって、俺達普通の人間には無理だよ。俺幽霊だけど。

「あれは異次元すぎるわ。」

「体育は人間の先生に教わりたいぜ。」

皆の不評が飛び交う中、殺せんせーはとうとう本気で泣き出し砂場で山を作る。

「でも烏間先生、この授業意味あるんですか?当の暗殺対象がいる前で、」

前原がそう質問する。

「暗殺も勉強と同じ事だ。基礎を身に付ければ役に立つ。磯貝君、前原君、ナイフを俺に当ててみろ。掠りでもしたら今日の授業は終了だ。」

磯貝と前原はナイフを振るうが、軽々とかわされ、烏間先生は二人を転ばせる。

「俺に当てられないならマッハ20のアイツを殺すなど夢物語だ。見ろ、今の攻防の中奴は砂で大阪城を作り茶を嗜んでいる。」

「「「「「腹立つわ~~~~」」」」」

殺せんせーは緑の縞々の顔でこっちを見ている。

「とにかく、俺にナイフを当てられるようになれ、そうすれば暗殺の技術は少しではあるが上がる。体育の授業ではナイフや狙撃の基礎の数々を教えるから今日以上だ。」

俺達が校舎に戻る中、土手に赤髪の男子が見える。

「!カルマくん、帰ってきたんだ。」

「よう渚、久しぶり。」

赤羽業、二年の時喧嘩で停学くらってE 組行きになった生徒らしい。

「あれが噂の殺せんせー?本当にタコみたいだ。」

カルマは何事もなかったように殺せんせーの感想を言う。

「君が赤羽業君ですね?今日から停学明けと聞いてましたが遅刻は感心しませんね。」

「あはは~!生活リズム戻らなくて、下の名前で気安く呼んでよ。とりあえずよろしく、先生。」

「こちらこそ、楽しい一年にしていきましょう。」

殺せんせーがカルマの手を握った瞬間、殺せんせーの触手が溶ける。カルマは隠していたナイフを取り出し殺せんせーを刺そうとするが、殺せんせーはだいぶ距離を取りナイフを避ける。殺せんせー距離取りすぎでしょ。

「へー本当に効くんだ、対せんせー用ナイフ、試しに細かい切ってはっつけてみたけど。」

カルマの手には細かく切られた対せんせー用ナイフの刃が貼ってあった。

「ましてやそんな所まで飛び退くなんてビビり過ぎじゃない?殺せないから殺せんせーって聞いたけど?」

カルマの口から出てきたのは挑発の言葉だった。

「あれぇ?もしかしてせんせーってチョロい人~?」

カルマは殺せんせーの顔を覗き込みそう言う。

渚曰く凶器とか騙し討ちの基礎ならカルマがトップらしい。

 

6時間目は実にカオスな状況だった。

俺の隣では筋肉質の不良(頭が)男子寺坂竜馬がカルマに絡んでるし、

教壇の方はカルマにしてやられたのが余程悔しかったのか、殺せんせーが壁に触手パンチをポヨンポヨンと打ち付けていて、授業になりそうにない。

殺せんせーの弱点④ パンチが柔い

「おいカルマ。あの化け物怒らせてどうなっても知らねーぞ。」

「殺されそうになって怒るのは当然じゃん寺坂。失敗してチビった誰かと違ってさ。」

「な!?チビってなんかねーし、テメェ喧嘩売ってんのか!?」

「二人共うるさいですよ!!テスト中は静かに!!」

殺せんせーが二人を注意する。いや、あんたの触手が一番うるさいよ。

「せんせー、俺もう終わったんでジェラート食べていいですか?」

「ダメですよ。どこでそんな物買ったんです.....か」

殺せんせーはカルマの持ってるジェラートを見て言葉を失う。

「そ、それは!!せんせーがイタリアで買って来たやつ!!」

「「「「「お前のかよ!!」」」」」

「ごっめ~ん。冷蔵庫で大切に保管されてたから。」

カルマ、どんな教育受けてんだよ。

「溶けないように寒い大気圏飛んで運んで来たのに!!」

「で、どうすんの?殴る?」

「殴りません!残りはせんせーが全部舐めます!」

「「「「「汚ぇ!!」」」」」

殺せんせーがカルマに近付いた途端、突然殺せんせーの足が溶ける。床を見てみると、対せんせー用のBB 弾が蒔かれていた。

「あはは~!また引っ掛かった~。」

カルマはモデルガンを取り出し殺せんせーを撃つが、殺せんせーはあっさり避ける。

「何度でもこういう手段使うよ?授業の邪魔とか関係ないし、それが嫌なら俺の親でも殺せばいいさ。その代わり誰もあんたの事先生として見なくなる。ただの人殺しのモンスターだ。あんたと言う先生は俺に殺された事になる。」

そう言ってカルマは殺せんせーの服にジェラートを擦り付ける。

「殺せんせー、テスト満点と思うんで提出するよ。」

カルマはテストを提出して出口へ向かう。

「また遊ぼうね。殺せんせー。」

カルマはそう告げて教室を出る。




スペクターの正体は誰かご想像ください。
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