【習作】IS学園にあのジャーナリストが来た場合の妄想   作:しゃちょうmk-ll

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長くなったので一話と同じぐらいの長さに分割


妄想二発目

「ISに関してはほとんど素人と変わりない、これから君たちと一緒に学んでいくことになる。以後よろしく頼む」

 

フランクはなんでも無いように自己紹介を続けていくが教室の中の時間はいまだ止まったままだ

 

なんせプロレスラー顔負けのガチムチ親父が女子の制服を着ているのである、キッツキツのパッツンパッツンでまくった袖には腕毛がボーボー

ミニスカートとハイソックの絶対領域に包まれているのは女子生徒の胴体ほどあろうかというはちきれんばかりの大腿筋(太ももではない)

 

いまだかつてここまで嬉しくない絶対領域があっただろうか、いやない!!その姿はまさに視覚的暴力であった___

 

「入学記念に一枚写真を撮りたいのdグハァ!!!」

ドゴォ!!停止した時間の中で一番最初に動き出したのはやはり織斑千冬その人であった

 

ほぼ反射的にフランクに対してドロップキックを叩き込み教室の外に叩きだしたのだ 

フランクの巨体がドアを弾き飛ばし壁に叩きつけられるほどの力である、世界最強の名は伊達ではない

しかしフランクは何事もなかったように教室の中に入ってくる

やはりこの男はたいがい人間やめてる

 

「自己紹介の最中にいきなり蹴りを喰らわすとは一体何を考えているんだ!!」

「それはこちらのセリフです、ミスターウエスト。生徒指導室までご同行願います」ビキビキ

額に血管が浮き目が限界まで吊り上がった修羅の形相の千冬に対してさすがのフランクもいまだかつてないプレッシャーを感じた 

声のトーンが一定なのが逆に恐怖を掻き立てる、いわゆるマグマの如く冷え切った心というやつだろう

 

「山田君、後のことを頼む。私は少し彼とHANASHIをつけなくてはならなくなった」

「えっ?あっはい!分かりました!」

「少々長くなるかもしれない、久しぶりに本気を出さなくてはならないようだからな…」

そういってフランクを連れて千冬は教室を出ていった

 

後に残されたのはいまだ状況を理解しきれていない生徒たちと真耶だけであった

 

「えぇーっと皆さん!アクシデントがありましたが私の方で彼の紹介をさせていただきます!」

なんとか場の空気を持ち直すため真耶はひきつった顔のまま先ほどの変態の紹介を始めるのだった

 

「彼の名前はフランク・ウエスト、アメリカ出身で戦場に取材に行ったこともあるフリーのジャーナリストです。アメリカで行われたIS学園の入学試験会場に取材に来られた際、誤ってISに触れてしまい起動させてしまったそうです。今までISとは無関係な生活の送っていたので知識も付け焼刃な部分も多い、皆さんと共に学んでいきたいとおっしゃっていました」

ほぼ一息で言い切った真耶はここ一年間で一番テンパっていただろう

「あと、その、彼はかなり個性的なファッションセンスをもっているようですが…きっとちょっと感覚がずれてるだけだと思うので気軽に話しかけてあげてください、たぶん…」

 

フォローになっていない紹介を終え真耶は逃げるように教室を出ていった 

後に残されたのは誰もしゃべろうとはしない何とも言えない空気だけだった___

 

 

 

3時間目にもなるとクラスの空気は雑談ができるくらいには回復していった

最初のほうは頭の整理が追い付かず何を話せばいいのかわからないといった状況で授業も頭に入らないといった有様だったが”例のアレ”の話題を意図的に出さないようにすることで徐々に話し声が増え始め、クラス全体が先ほどの惨劇を忘れようとしていた…

 

「そういえばもうすぐクラス代表戦だよね~」

「あっ!2組のクラス代表がかわったの知ってる?なんでも中国からの転入生で……」

その瞬間緊張が走った!

 

”転入生”これは今一組の中では特大のNGワードだ。誰もが忘れたいと願うあの惨劇を思い出させる引き金となりえる言葉である 

教室の温度が急激に下がっていくのを感じた少女はあわてて取り繕った

「ち、中国からの転入生で15歳の女の子らしいよ!!」

その言葉でクラスの緊張がほぐれていきあからさまに安堵の溜息をつく者もいた。

 

”あんなモノ”が二人もいたらIS学園は滅びる、根拠はないがそう思わせる何かがあった

 

「い、今さらながらわたくしの存在を危ぶんでの転入かしら?」

「変わったってことはそれだけ操縦がうまいってことだろ?どんな奴か知ってるか?」

同じクラス代表ということで一夏が食いついてきた

「詳しくは知らないけど専用機持ちは一組と四組だけだから多分楽勝だよ!」

 

「その情報古いよ!!」

 

Side鈴音

 

やっとタイミングがつかめたわね…

IS学園についたには昨日の夕方、ホントは一夏にすぐ会いに行きたかったけど手続きや荷物の整理とかに時間をとられてできなかったから今日は朝一で一組に乗り込んでやるって思ってたわ

でも翌朝学校に行ってみるとその日はなんか様子が変だった。先生たちも妙に慌ただしくて朝のSHR前には行けなかったし、HRの最中に扉をぶち破るみたいな大きな音がしたし、一組の教室の中を覗いてみたらみんな黙って顔出し難くてタイミング逃がしたり…

 

それでも一年ぶりに会った一夏はま、まぁそれなりにかっこよくはなってたわ…

けどその鈍感っぷりは全く変わってなかったわよ!!久しぶりに会った幼馴染に対してもっと気の利いたこと言えないのかしら!

「なんてこと言うのよあんたわぁー!!」

そういった瞬間に頭に衝撃が走ったわ。いきなり何すんのよ!痛いじゃない!

「四時間目が始まるぞ、早く自分の教室に帰れ」

ひさしぶりに聞いた声、私の中に懐かしさとやってしまったという後悔が生まれた。振り返ってみると千冬さんとその後ろに立つ見慣れない男が立っていた

その時私は気が付かなかった、教室の空気が明らかに変化していたことを…

 

Side Out

 

その瞬間教室の空気が変わった…鈴音の宣戦布告とは比べ物にならないくらいの緊張が教室に走る…原因は千冬の後ろにいるあの男。

しかし一目見てその緊張は若干和らいだ、今回は普通のスーツ姿であった。

 

千冬の後ろについて教室の中に入ったフランクは教卓に立ち今度こそ自己紹介を始めた

「朝は驚かせたみたいですまなかったな、届いたユニフォームがあれだったからこの学園では男でもスカートなのかと勘違いしちまった。」

(んな勘違いするか普通!)っとクラス全員が心の中で思ったが口には出さなかった。

 

「改めて言うが俺はフランク・ウエスト、アメリカ出身だ、フランクと呼んでくれ。趣味は写真撮影と日曜大工、あと格闘技なんかもやったりする。ISに関して一応教本は一通り読んだが君らのほうが先輩だ、色々聞くことがあるだろうがその時は教えてくれると助かる。君たちも気軽に話しかけてくれ、質問にはどんどん答えていくつもりだ。」

 

朝の惨劇を引き起こした人物とは思えないほどまともな自己紹介である。この時点でフランクに対するクラスの評価は“ちょっと変なところがある人”といった所であろうか

見かけだけで人を判断してはいけないのだと理解しているよくできた生徒たちだ。

 

「時間がないのでさっさと授業を始めるぞ、質問は休憩時間に各自するように。ミスターウエストの席は…織斑の左隣だな、すまんが席移動を頼む」

「フランクって呼び捨てにしてもらって構わないぜ織斑先生、あんたは教師で俺は生徒だ。教師が生徒に敬語じゃ示しがつかんだろ」

 

そう言って席に着く姿はどこかハードボイルドさを醸し出していた…この教室の中ではこの上なく浮いているの気にしない方向で…

 

 




一眠りしてから次行きます
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