【習作】IS学園にあのジャーナリストが来た場合の妄想 作:しゃちょうmk-ll
「で?その後フランクさんはどうなったのだ?」
模擬戦でフランクが汚い花火となった翌朝、寮の食堂で一夏、箒、セシリアの三人が集まっていた
「そのまま急性アルコール中毒で緊急搬送されましたわ。先生の話だと退院した後は一時帰国なさるとか。学園に戻ってくるのはクラス対抗戦の前後だそうですわ」
あの衝撃的な模擬戦の後、フランクは入院+帰国となった
いや、正確にいうと強制送還されることとなった
フランクのISは大量の拡張領域を持っている、つまり膨大な数の兵装を格納できるということだ
ISを受け取る際、フランクはその研究所にあった試作型の武装を片っ端から拡張領域に放り込んだ
今回のセシリアとの模擬戦は武装のテストという一面もあり、試作武装の調整のためアメリカに帰国したのだった
「あ~、無事でよかった。あの時は最高に悲しい目でこの世の終わりみたいな声出してたからホントに心配してたんだよ」
「うむ、なんというか・・・、奇抜な戦い方だったな。一夏、ああいう奇策はまず正道を修めてこそ使いこなせるというものだ。お前にはまだ早いと思うぞ」
“あれ”を奇抜とか個性的の枠に収めるのはいささか違和感があったが少なくとも常人がマネできる戦い方ではなかった。というか箒としては幼馴染兼思い人があんなエキセントリックな戦い方をするのは見たくない。
一夏のフランクへの弟子入りを何としてでも阻止しなければと決意していた
「一夏さん!対抗戦まであと一週間もありませんわ!専用機持ちとして何としてでも優勝しなければなりません!」
セシリアがかなり喰い気味で一夏に詰め寄る。彼女も箒と同じことを考えていた。フランクは確かに強敵だった。だが昨日の模擬戦はインパクトが強すぎた。
昨晩の夢の中で、クラス代表決定戦の最後の一瞬、織斑一夏に恋に落ちた瞬間、彼女にとって大切な思い出の一ページが一夏が“カジキマグロ”をもって切りかかってくるという光景に代わるぐらいに強烈だった。
弟子入りを断固阻止することを心に決めていた。
「というわけで、放課後私と一緒にアリーナで訓練いたしましょう!打倒二組ですわ!」
「ちょっと待て、セシリア。お前は射撃型だろう。一夏は私が接近戦の何たるかを叩き込むから自主練でもしていたらどうだ?」
「あらぁ?ISもないのにどうやって訓練なさるのかしら?道場でおとなしくヒッテンミツルギスタァイルの練習をされるのがよろしんじゃなくて?」
目の前で火花が散っている状態であるのに一夏は上の空だった。なぜなら彼はひたすら考えていた。
近所のスーパーに鮭が丸ごと一匹売っていただろうかと・・・
それからクラス対抗戦までの間、箒とセシリアは時に牽制しあい、時にサーモンを買いに行こうとする一夏を引き止めたりと忙しい時間を過ごした。
そんな二人の努力もあり一夏は直実に成長し、クラス対抗戦を迎えるのだった
「一夏、短い間だったが教えられるだけ教えたつもりだ。必ず勝ってこい!」
「彼女の甲龍は遠近ともにカバーする手強い相手ですわ。油断なさらないように」
クラス対抗戦の直前、ピットの中で一夏は二人の激励を受けていた。あれから二人は付きっきりで訓練の相手をしてくれた、二人のためにも絶対に勝たねばならない。その思いが一夏の闘志に火をつけていた。
「織斑君そろそろ時間ですよ!位置についてください!」
真耶の呼ぶ声がした。相手は代表候補生、しかも接近戦も得意としている。全力をもってぶつかっていくしかない
「準備はいいな織斑」
「ああ、いってくるよ千冬姉ぇ!!」
「織斑先生だ・・・無様をさらすなよ?」
「やってやるさ!!」
力強く頷き、白式を駆りアリーナへ飛び立った
「おいおい、こりゃ一体どうなってんだ・・・?」
クラス対抗戦が始まってからしばらくしてからの事、フランクはIS学園にもどってきていた
アメリカから帰国後、その足で対抗戦が行われているであろうアリーナにやってきてみればいきなり警報が鳴り隔壁が閉じられた。ただ事じゃない状況に特ダネの気配を感じるが通路がふさがれているため身動きがとれない。ここはおとなしく状況が収まるのを待つべきだろう
「って普通の奴なら考えるだろうが・・・俺は違う」
そういって徐に辺りをキョロキョロと見回すフランク、目的のものを見つけると慣れた手つきで取り外していく
「俺を閉じ込めるなんざ不可能なんだよ」
謎のISが乱入してきてから一夏と鈴音が撃退を試みるも状況は思わしくなかった
「どーするのよ一夏!!私もあんたもエネルギーあんまり残ってないしこのままじゃジリ貧よ!!」
「残りのエネルギーじゃ零落白夜は一発が限界だ!けどビームのせいで迂闊に近寄れない!ホントにどうすりゃいいんだよ・・・」
確かにこのままでは打つ手がない。状況を打破するためにも危険は大きいが賭けに出ないといけないか
「鈴!俺の背中に龍砲をぶつけてくれ!!それで一気に近づいて零落白夜でケリをつける!」
「何考えてるのよ一夏!?危険すぎるわ!それにうまくいったとしてもあんたもただじゃすまないわよ!?」
「でもこのままじゃ二人ともやられちまうぞ!やるしかないんだよ!」
一夏のいつになく強い口調と真剣な眼差しに鈴音は口を噤んだ。しかし考えている時間はない、腹をくくるしかなかった
「あーもうわかったわよ!チャンスは一回、ミスるんじゃないわよ!!」
タイミングを合わせ白式の背中に龍砲が直撃する。その勢いに乗って一夏がゴーレムに対して決死の攻撃に出た
「うおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
捉えた!一夏は心の中で勝利を確信する
その時、彼らの目の前を光輝く生きのいい何かが通り過ぎゴーレムにぶち当たり吹き飛ばす
「へっ!?」
ドォゴォン!!目標を見失った一夏はそのままの速度で地面に激突し意識を失ったのだった
「喰らいな!新武装サーモントゥピード!」
それらは一斉に放たれ、ゴーレムに食らいつかんとする。その一つ一つがまるで生きいきと海を泳ぐ魚のごとくゴーレムに襲い掛かる。ゴーレムも迎撃せんとするがそれらの変則的な動きにより数発の接近を許し直撃を喰らってしまい沈黙した。
イメージ的には「いけよぉ!ファ○グ!!」を非常に新鮮且つ生臭くしてもらえると分かりやすい
「よう一夏に鈴音!助けにきたぜ!」
「フランクさん帰ってきてたの!?っていうか空気嫁というかなんなんですかあのナマモノ!?」
「おいおいせっかく助けてやったのにその言いぐさはないだろ・・・こいつはセシリアのBT兵器からヒントを得て造った新兵器だ。威力は見ての通りさ!」
「いや確かに強力だけどビットにガムテープでサーモンくっつけてるだけじゃないですか!?何その手作り感!?そんなんで良いのアメリカぁ!?」
空気を読まないことに定評があるジャーナリスト型決戦兵器はある意味最悪のタイミングで現れた
「鳳ぼさっとするな!さっさと織斑を回収して帰ってこい!それとウエスト、貴様どっからアリーナ内部に侵入した?隔壁はすべて遮断されていたはずだぞ」
ピットの千冬から通信が入る。いつもと変わらぬ声だがどこか安堵の雰囲気が感じ取れた
「入ってすぐに通路の中に閉じ込めたから仕方なくダクトを通って脱出しようとしたんだよ。そしたら一夏と鈴音が見慣れないISと戦ってるから加勢に入ったってわけだ」
「どっから侵入してるんだ貴様・・・警備マニュアルを作り直さなければならんな、まぁ詳しいことは後処理が終わってからだ。お前もさっさと戻ってこい」
フランクはISを解除し入ってきたダクトから戻ろうとする
「はいよ、んじゃ帰るとしまs「危ないフランクさん!!あいつまだ動いてる!!」
フランクによって倒されたかに見えたゴーレムが火花を上げ歪な音を立てながらもフランクを狙っていた。鈴音は一夏を抱えて飛んでいるため龍砲が使えず、隔壁が解除されていないので外部からの援軍もない。
まさに絶体絶命の状況だった・・・わけもなくこの程度のピンチはウィラメッテで山というほど経験してきているのがこの男だった
「Shit!!しぶとい野郎だ、徹底的に叩きつぶしてやる!!」
いうが早いかゴーレムに飛びかかかり、サマーソルトキックでかち上げジャンプキックで空中に浮いたゴーレムを蹴り飛ばした。連撃はさらに続く。着地と同時にまた飛び上がりゴーレムの頭部を掴み地面に叩きつけた。
そこから頭部を両手で掴んでそのまま引きちぎったのだ。
大抵オーバーキルだがこの男はまだ止まらない。最後のダメ押しとしてゴーレムの胴体にボディーブローを叩き込んだ。
「これで終わりだぁぁぁ!」
その一撃は装甲を突き破りISコアを引きづり出すほどの威力を持っていた。そしてフランクはゴーレムから引きちぎったコアを天高く掲げアリーナの中心で雄叫びを上げた・・・
即死技を三発も叩き込み絶対防御がないとはいえISの装甲を素手でぶち抜くこの男はもはや人間といっていいのか疑問であった。
しかしあえて言おう、Lv50なら仕方ない・・・
誰もが口を塞ぎ、忘れたいと思うほど衝撃的だった乱入事件の後始末が終わったその日の深夜、千冬はある人物に連絡をとっていた
「やっほーちーちゃん!!束さんだよー!どうしたのこんな時間に?」
「お前のことだ、いちいち聞かなくてもわかっているだろう。フランク・ウエスト、あいつは一体何者なんだ!?というか人間なのか!?あれ絶対ターミネーターとか何かなんだろ!?」
普段の冷静沈着な姿からは考えられない取り乱し様だ。それだけショッキングな光景だったのだ
「あ~“アレ”ね~、流石の束さんもびっくりしちゃったよぉ。世間じゃ天災とか言われてるけどまだまだ世の中未知の現象に満ち満ちているんだって改めて思い知ったよー」
アハハハハハと笑う乾いたその声はどこか諦めを含んでいた
「最初はね?いっくんの邪魔になるから早いとこ消しちゃおうかなー?って思っていろいろやってみようとしたんだけど何回やっても死ぬイメージができかったんだよねアレ。いったいなんなのかな?遺伝子的には一応人間だし変な改造手術を受けた形跡もないのに装甲を素手でぶち抜くとかありえないでしょ!?なんていうかもうほっといていいんじゃない?ぶっちゃけもうアレとかかわりたくないなぁーって思うよ!」
「助けてくれ!もうお前だけが頼りなんだ!?あれは一体なんなだ?わたしはこれからどうすればいいんだ!?」
二人の悲痛な声が夜に溶けて行った
これからIS学園では様々な騒動が巻き起こる。その一つ一つを通して少年少女たちは成長していく、という物語だったが一人のジャーナリストの介入によって全く別の方向にむかっていこうとしている。
これからどうなるのか?それは天災にも世界最強のブリュンヒルデにもわからない・・・
ネタを全部放出したんでこれで終わりになります、五か月空けてこれかよ!?って思われても仕方ない残念な出来ですが勘弁してくださいこれで限界なんです(汗)
書いて初めてわかるめんどくささ!タイピングが苦手なんですっごい苦労しましたがその分長編が書ける人すげぇぇぇって思うようになりました
活動報告のとこに書きたいなーってネタを載せておくので良かったらネタや意見とかを被ってるぞっていう指摘をお願いします<m(__)m>