第一クトゥルフ神話『殺人犯だらけの毒入りスープ』   作:カロライナ

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Episode9 扉は蹴り破るもの。

 『書物庫』に入ると中には蝋燭の明かりに照らされながら、扉を背に女の子座りをして俯いているジルドレの姿が見えた。拳銃を構え、慎重にジルドレとの距離を詰めて行く。

 そして右手で拳銃を構えたまま左手で肩を叩き・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蛇以外にも敵が居やがったか....。お前には伝え忘れていたが『礼拝堂』には巨大な蛇が居て中には入れなかったんだ。『礼拝堂』で他に見つけたものは象のような特徴を持った像があるぐらいだったかな。身体は人間で頭だけは不気味な象の形を催した象なんだけどさ。」

 

 中央の部屋に残ったガンは、マチェーテに向けて伝え損ねていた情報を横目でチラチラ伺いながら共有する。その間、任された少女は自分の後ろに隠し、何か攻撃が飛んで来たとしても咄嗟に守れる位置に移動させていた。少女は酷くおびえた様子でガンの背中に隠れ、半身を覗かせ『書物庫』へと続く扉を見つめている。

 マチェーテはここで2人を殺すべきか考えながら自らの得物が入った予備スープ鍋を手に持ち避難させていた。

 ガンとマチェーテの距離はほぼゼロ距離。鍋の蓋を開けて、思いっきり斬りつければ殺せなくもない距離ではあった。しかし殺しに夢中になって、自分があの拳銃持ちのBBAに殺されてしまっては本末転倒であった。殺しを楽しみたいのに1人しか殺せなかった挙句、自分が死んでしまっては意味がない。結局、マチェーテはこの場での殺害は諦めることにした。殺傷優先順位をロジーナ>ガン≧ジルドレ≧少女という位置づけだけを決めて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筋力対抗

ロジーナ45→40【成功】

ロジーナ45→88【失敗】

 

 3分後。ロジーナが無表情であった顔のまま 凄まじい勢いで扉を蹴り開けた。扉は一度はバウンドし閉まりかけるものの、再び蹴られると開きっぱなしとなった。ロジーナの手には分厚い本が握られ、その後ろにはジルドレが凄まじく悲しげな顔をして女の子座りのまま俯いている。ガンとマチェーテと少女は互いに顔を見合わせると無表情で『書物庫』入口に佇むロジーナに近づいて行った。

 

「・・・・・ジルドレが・・・・・しょうもない・・・・・本に興奮しすぎた・・・・結果の悲鳴だった。」

 

 近づいてきたガンとマチェーテに対し、ロジーナはジルドレから奪い取った本を手ぶらであるガンに向けて部屋の中で差し出した。ガンはそれを受け取りタイトルを確認する。

 タイトルには『全世界のロリショタ百科事典』と書かれ表紙の絵には 全裸の少年少女が互いに身体を交差させ非健全な格好で本の外のガンを色っぽい視線で見つめていた。

 一瞬にして、ガンのジルドレに向けられる視線が厳しくなる。これでもかというほどに鋭い眼光で養殖場のブタを見つめるような瞳でジルドレを蔑んだ。マチェーテも表紙を覗き込むとガン程では無いものの、白い目つきでジルドレを一瞥する。

 ジルドレは女の子座りのまま『くすん、くすん』と涙目のまま俯いていた。

 

「・・・・・・・本を・・・・奪って・・・・引き摺り出そうと・・・したけど・・・・・抵抗が・・・・激しくて・・・・・・ね。」

「こんな状態じゃ真面に本も探してなさそうにゃ。仕方ないにゃ、私達が目ぼしい本を代わりに探すにゃ。」

「少女も俺達と一緒に本を探してくれるか?」

 

 目を伏せ深くため息を突くロジーナ。それに対して、諦めの視線を送るマチェーテ、ガンは背後にぴったりついて来ている少女に本棚を見せ手伝いの要請を願う。少女はコクリと頷いて、ガンとロジーナの間に立った。

 

図書館

マチェーテ25→76【失敗】

ロジーナ25→46【失敗】

ガン25→69【失敗】

少女25→14【成功】

1D3→1【マチェーテ】

 

目星

ジルドレ25→21【成功】

 

アイディア

ジルドレ65→42【成功】

 

 マチェーテ、ガン、ロジーナの3人は本棚に何か目ぼしい本は置かれていないかと目を皿のようにして調べるもののジルドレが最初に見つけた本を見つけることは敵わなかった。しかし、3人より身長の低い小柄な少女は黒い湿った歪な本を見つけ、それらしい本を探しているマチェーテの白ローブ袖を引っ張った。

 

「ん? どうかしたのかにゃ?」

 

 屈み少女の目線に合わせ、何かを見つけたのかと問う。少女はそのまま自分が見つけた黒い本を指差しマチェーテはその指差された本を手に取った。ジルドレが手に取った時同様ヌチャリと嫌な黒い液体がマチェーテの手にも付着し、不快感と甘い香りが包み込んだ。

 

薬学+20(毒物を専門。あまつさえ武器にも毒物を使用している為+補正)

マチェーテ71→83【失敗】

 

聞き耳

ロジーナ85→23【成功】

ガン25→74【失敗】

 

アイディア

ガン65→25【成功】

 

 結局毒物専門のマチェーテでも、この黒い液体は毒物であるのか それともただの墨汁なのか詳細は分からなかった。途方にくれたとき、ガンの脳裏にあるアイディアが閃く、マチェーテが持ってきた銀のスプーン。銀には硫化ヒ素がある場合 黒ずませて毒性を教えてくれることを。二人は振り返り、ロジーナと少女に中央の部屋にあるスプーンを取ってくるように伝えようとしたが、そこには誰も居らず ついに『書物庫』の蝶番が壊れ中央の部屋に扉が転がっていた。

 

 

 

 

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