第一クトゥルフ神話『殺人犯だらけの毒入りスープ』 作:カロライナ
ロジーナの専用愛車には、既にガンとニャルが乗りこんでいた。ガンは助手席、ニャルは運転席の真後ろの後部座席に腰を掛けている。右手で自らの顔面を覆い深い溜息を吐くとロジーナも自動車に乗りこんだ。
「遅かったな! 待ちくたびれたぜ!!」
ロジーナを極度の緊張状態に陥らせたガンの言葉に、ロジーナは静かな怒りを覚えながら車に乗りこみエンジンを掛ける。そしてシートベルトの着用を2人に促し、ガンには手に持ったショットガンを後部座席に置くように促した。
DEX対抗ロール
???????70→62【成功】
???????85→83【成功】
???????90→22【成功】
聞き耳
ロジーナ85→92【失敗】
ガン25→54【失敗】
少女55→19【成功】
「お嬢様! お待ちください!!」
「また経済学のお勉強なんて いやですの! 花火みたいに頭が爆発してしまいますわ!! あら、丁度いいところに丁度いいボディガードの自動車が・・・あらお父様! 熊野はロジーナと、そのお友達と一緒に遊びに出かけてきますわ! お夕飯は外で食べてきますので大丈夫ですのよ!」
「待って! お嬢様!!!」
「待てと言われて、おとなしく待ちやがるバカはいませんわ!」
ニャルは、窓の外に自分が用を済ませた時にばったり会った女性が、3人ぐらいのメイドを振り切り何かを叫びながら、こちらへ全力疾走している姿が目に入った。
そしてロジーナが丁寧に安全確認を済ませ自動車のアクセルを踏み込もうとした瞬間である。誰かが助手席側の後部座席と続く扉を開け放ち、勢い良く放ち飛び乗ってくる。その人物は急いで扉を閉めるとロジーナに向かって強い口調で命令した。
「ロジーナ!! 今すぐ車を出して! 早く!! 出しやがれですの!」
乗り込んできた人物の声を1発で理解したロジーナは、凄まじく泣きたい気持ちを抑え車を発進させる。やや強めの震動を車内に響かせながら、自動車は屋敷の敷地を抜け、しばらく走ると大通りに抜けた。
「お、おぉう!? な、なんだよお前は!?」
ガンが非常に慌てた様子で自分の後部座席に乗った人物を首だけ後ろに向けながら、尋ねる。ニャルも目を点にしてその乗りこんできた女性を注視していた。
女性は乱れた長い金髪の前髪を掻き上げると、まずはニャルとの再会を手を取り合って可愛らしい笑顔で喜び、ガンに向けてはキリッとした顔つきで次のように述べた。
「初めまして。ロジーナのお友達さん。わたくしの名前は熊野 クリスティーナ。父ローチェフ・熊野・ティーナと母 熊野 雫の娘ですわ!」
【後書き】
次の神話に巻き込まれる者(次回作に出るとは言っていない。)
次回で、切の良い最終話(仮)となります。
しかし、また時間とアイディアが湧いたのであれば、続けようと思います。
-追記-
第5章ぐらいには本格的に出したいなー。