第一クトゥルフ神話『殺人犯だらけの毒入りスープ』 作:カロライナ
マチェーテは真っ白な押し戸を押し開け、調理室と書かれた部屋の中へ入って行く。
『調理室』部屋はとてもきれいな印象を受けた。部屋の中には食器棚や調理台、ガスコンロや洗い場など調理室にあるものが一通りそろっているようで、この部屋にはいくつもの豆電球があり、中央の部屋に比べて非常に明るい雰囲気を感じ取った。その明るさはまるで 真昼のように周囲を照らしていた。その明るさに目が耐え切れず、思わず手で目線を覆い影を作るが瞳が明順応調整を行い、すぐに手で覆う必要はなくなった。
目星
マチェーテ80→79【成功】
マチェーテは手慣れた手付きで、シンクの下、包丁置き場から分厚い肉切り包丁を手に取りその場で二、三回振り回し得物が手になじむように微調整を行う。その後、手のひら上で柄の部分を回転させると他の部屋を探索している3人に見せたこともないような不気味な笑みをニンマリと浮かべた。
「毒♪ 毒♪ 毒♪」
肉切り包丁を片手に不気味かつ楽しげな歌を歌いながら、リズミカルに辺りを散策する。すると調理具の角に中央の部屋で見つけたようなメモ用紙があるのを見つけ、毒物を探すついでにそのメモ用紙を拾い上げる。メモ用紙には『大事な 調味料は 現在 在庫切れ』と書かれていた。目当ての毒物がないことに対し、僅かな苛立ちを覚えるもののマチェーテは中央の部屋での教訓を生かし、裏面に何か書かれていないかどうか確認する。裏面には『血のスープ 補充が 欲しいなら 鍋の中』と書かれているのを発見する。なんとなく視線をメモ用紙から調理台へと視線を見やると、そこには大きな鍋が一つ置かれていた。鍋には蓋がされてあり、中身を確認するには蓋を開けなければ分からない状態であったが、マチェーテはその鍋を持ち上げると中身が入っているか、ユラユラと鍋を揺らし聞き耳を立てる。
聞き耳
マチェーテ65→95【失敗】
鍋の中には何やら液体が入っていることは確信的に得ることができた。それが水であるのか、それとも中央の部屋にあった血液であるのかまでは分からなかったが。
さらにマチェーテは嬉しさのあまり、口を耳に届くかというほど歪め狂気の笑みを浮かべる。鍋にはそれなりに重量があり、かなりの量の液体が入っていると目論むことができたからである。多少あの血のスープを無駄にしたところで代わりはいくらでもあると情報を得たからでもあった。適当な調理器具の中から、オタマを手に取るとそれを鍋の中に入れていつでも中の液体をくみ出すことができるように一工夫を入れる。そして、もう一本のオタマを左手に取り、右手には肉切り包丁を持つ。オタマで前方に液体を浴びせるように薙ぎ払い、右手で持っていた肉切り包丁を高く振り上げ空中を斬りつける。かなりの速度で空中を斬りつけたのか、振り下ろした瞬間 ブオンと空を裂くような音が調理室に響いた。
とてもご機嫌な様子で食器棚や流し台に気になるものがないか探す。
薬学
マチェーテ51→30【成功】
それは食器棚を適当に探っている時だった。突然、戸棚から金属製のスプーンが倒れ落ちてくる。そのスプーンは普通の金属とは一味違う銀性のスプーンであった。ここでマチェーテの知識の中に、銀は毒物に多用された硫化ヒ素合うと黒ずむことから、海外では毒味に用いられていたことを思い出した。零れ落ちた食器棚から3本ほどスプーンを抜き取るとシンクの上に持って帰る予定のオタマ入り鍋、肉切り包丁の隣に並べた。
「さてと、誰から殺そうかな。面倒な職業順で殺すとすればガン≧ロジーナ>ジルドレ? 体格的な問題を挙げるのであれば、ジルドレ>ロジーナ>ガンかな♪ 安全に殺すんだったら、一人ずつ部屋に呼び出して背後から斬りつけるのも良いな・・・。でも叫び声を上げられて呼ばれてもなぁ・・・。」
目星
マチェーテ80→39【成功】
何か戸棚のような物で出入り口を防ぎ、1人ずつ消し去ってしまおうとあくどい笑みを浮かべるが どの戸棚も壁際に打ち付けてあるようでSTR18のマチェーテでも動かす事は出来ず、封じ込め殺人計画は無と返された。
「せめて『毒』があればなぁ。肉切り包丁の刃に塗りたくって殺せるのに・・・。使えない調理場だにゃ。」
調理台に腰を掛け目を細めて、毒がないことに対して悪態を付くが その不満もすぐに解消されることになる。
「ま、いっか。書物庫や下僕の部屋、ましてや礼拝堂に武器なんてある訳がないし。私が優勢なことには変わらないんだから。彼女たちはどんな断末魔をあげてくれるのかなぁ・・・♪」
不敵な笑みを浮かべたマチェーテはスプーン3本、オタマ入り鍋、肉切り包丁を手に持つと入ってきた入口までその物品を運ぶ。しかし、中央の部屋に戻ろうとドアに手を掛けた途端 なにかを思い立ったように持っていたものを床に置き直す。そして、開けるのを拒んでいた鍋の蓋を解放した。
鍋の中には大小様々な人間の死体が詰め込まれていた。その鍋の底には、予備であろう人間の血液が溜まっており、揺らすたびにチャプンチャプンと仄かな粘り気を持った液体が鍋の壁を真っ赤に染めながら渦巻いていた。
【バラバラの死体を見たSANチェック1/1D6】
マチェーテ80→61【成功】
詰め方に品がなく、嫌気を覚えたマチェーテだったが まずは白いローブを脱ぎ捨てて全裸になった。ふくよかな割りには大き目ではない胸部に、腹筋が割れた腹部 それなりに豊満な臀部が露わになり、艶めかしい身体が白いローブの下から現れる。ローブの下には下着すら存在しないようで、ローブを脱ぎ捨てるとそれは完全に全裸そのものであった。
マチェーテは適当に白いローブが血で汚れてしまわないように遠くに追いやると、鍋の中の不純物を取り除くべく両腕を鍋の中に突っ込んだ。ぬちゃりと不気味な音が耳の中に入ってくる。しかし手慣れた様子かつ、楽しそうに口角をゆがめながら血を絞り出しつつも、着々とスープとして不要な部位を取り除いて行った。
全てのバラバラ死体を鍋の中から取り除くと、鍋の中にオタマと肉切り包丁を突っ込んで蓋を閉める。適当な場所で、手や身体にこびり付いた人間の血液を振り払うとシンクから水を流し、付着した血液を綺麗に洗い流した。洗い流し終わった後は、何食わぬ顔で、白いローブを羽織り直しやや軽くなった鍋とスプーン3本を手に取って中央の部屋へと続く扉を潜った。