【武器調達その1】
いざという時に備えて、武器の手入れは欠かせない。
マスターと向かい合わせで、ナイフを研いでいるとふと、疑問が一つ。
『そういえば、マスターは武器の調達はどうやってるんだろう?』
思いきって尋ねてみると、マスターは開きっぱなしになっているパソコンの画面を示した。
画面にはブラウザが開かれ、Webページが表示されている。
多くの種類の商品が、安い値段で売られている。
このサイトは……amazonだ!?
「アマゾンは……ハァ…何でもあってすぐ届く」
いいのか? ヒーロー殺しの武器調達が通販って、本当にいいのか!?
【武器調達その2】
キーボードを打ち込み、マウスをクリックして検索。
ふむ、さすがにアマゾンといえども、本物の刀は売って無いよなぁ。
じゃあ、マスターが使っているあの刀はどこで手に入れたんだろう?
「ハァ……この刀もそろそろ変え時だな」
タイミング良く、マスターが刀を変えるようなので、後をつけてみることにした。
部屋にこもったと思ったら、出てきたときにはなぜか作務衣姿になっていたマスター。
な、なんでこの格好に? いや、まさか!?
「良質な鉄だ……ハァ、これは良い業物ができそうだ」
『手作りですか!? マスター!!』
うちの師匠は多芸なお方です。
【武器調達その3】
「ということもあったのさ」
「なるほど。社会を正すための技術を習得するのに余念がなかったんだな。ヒーロー殺しは」
仲間になった荼毘がマスターについて教えてほしいというのでエピソードを紹介してみた。
消耗品のナイフは通販で済ませるくせに、メインウェポンの刀は自作するんだから、変なところで凝り性だよなァ。
そうボクが呟くと、荼毘は呆れたようにため息を吐く。
厶、なんだよ?
「凝り性なのは、おまえも同じだろう。麻痺毒の作成に煙幕玉や爆弾まで自作してるおまえも大概だ」
似た者師弟であった。
【師匠の残したモノ】
捜査の手が伸びるかもしれないので、保須市のアジトを引き払う段取りを進める。
この作業は何度かやっているので、マスターがいなくてもスムーズに進んでいたのだが、一つ問題が起きた。
マスターの荷物をどうしようか?
だいたい必要なものと、不要なものの判断はできるのだけれど、判断に迷うものが……
『マスターのオールマイトグッズコレクション』
正直、今後の活動には不必要なのは間違いない。
でもなァ、勝手に処分するときっと殺されるよね。ボク。
……いっそのこと、マスターのいる留置所にでも送りつけてやろうかね。
うーん、オールマイトグッズを大事にしてくれそうな人といえば誰がいるだろうか?
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「出久ー、荷物が届いてるわよ~」
「ありがとう、母さん。それにしても誰からだろう?」
――――緑谷 出久 さま
恩人のオールマイトグッズです。
しばらく預かってください。
――――相棒殺しより
「ヘっ!? なんで!?」
筆が乗ったので、おまけの小ネタを投稿です。