ヒーロー殺しの継承者   作:知ったか豆腐

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UA5000&お気に入り100記念と感謝に閑話を挿入です。

ギャグ風味の日常風景?です。
かっこいいステインのイメージが壊れる可能性があります。

『僕のヒーローアカデミアすまっしゅ』のネタをもとにしています。
独自解釈・設定ありです。


UA5000&お気に入り100記念小ネタ集:ヒーロー殺しの継承者すらっしゅ

【ヒーロー殺しの資金源 その1】

 

 ヒーロー殺し:ステインに弟子入りしてしばらくのこと。

 師匠(マスター)と寝食を共にして気になったことが一つ。

 

『そういえば、活動資金ってどこからだしてるんだ?』

 

 社会を歪める贋物を粛清し、正しい社会を取り戻すという理念は素晴らしいが、残念なことに理念だけでは動けないのもまた事実。

 武器の用意に拠点の確保、移動にかかる交通費や日々の食費などなど、どうしても先立つものは必要となってくる。

 

 そんな必要経費を、現状すべてマスターが出してくれているわけなんだが……

 いったいどこからその費用を捻出しているんだろう?

 

 贋物と同時に犯罪者も嫌うマスターだから、犯罪者が集めた汚い金を奪うということはないだろう。

 なら、真っ当に稼ぐということになるのだが、コンビニのバイトみたいな普通の仕事は無理だよなぁ。

 というか、コンビニでレジを打つマスターとか想像できない。

 シュールすぎる! ありえん!!

 

 となると、あまり身元を確認されないような日雇いの仕事とか、怪しげな裏バイトとかだろうか……

 もしかして、ボクも稼ぐ必要があるのか?

 

「……マスター」

「なんだ?」

「マスターって、人生経験豊富そうですよね」

「………………ハァ……おまえはいきなり何を言ってるんだ?」

 

 考えていたことを伝えたら、個性を使われて動けなくされた後に懇々と叱られた。

 いわく、妄想もいい加減にしろ、と。

 いや、すみません。

 

 

 

【ヒーロー殺しの資金源 その2】

 

 相変わらず謎な資金源。

 気になって仕方なかったので、思い切って聞いてみたら意外とすんなり答えてくれた。

 

「両親の遺産だ……」

「あ、ご両親の……」

 

 遺産とはこれまた予想外だった。

 まぁ、マスターとて人の子。木の股から生まれたわけじゃないんだから両親がいて当然といえば当然なわけだ。

 しかし、ご両親の遺産かぁ。まさかとは思うけれど……

 

「言っておくが……勘違いはするな。

 俺が殺したなどとは思うなよ……ハァ……不愉快だ」

「いえ、その、失礼しました」

 

 わずかに怒気をはらんだ声音で告げるマスター。

 ここは素直に謝罪の言葉を口にする。

 自分の主張のために罪のないご両親を殺害するなど、マスターがするはずもない。

 正直失礼極まりない考えだった。これは反省しないと。

 

 それにしても、こうして問題なく活動できるほど遺産を残せるとは、よっぽど裕福な家庭だったんだろうか?

 

「両親が残してくれた遺産は……ハァ……世間一般的な額だろう。

 それを元手に資産運用で数年かけて、活動資金を用意した……」

「資産運用って、株とかですか?」

「ああ、そうだ……」

 

 コツさえつかめば簡単だったと、平然とのたまうマスター。

 

 この人、きっとヒーロー殺しなんかしてなかったら勝ち組人生歩めるくらいのスペック持ってるよなぁ……この、才能マンめ!

 

 

【ヒーロー殺しの履歴書】

 

 マスターの経歴。

 

 オールマイトに感銘を受けてヒーローを志し、私立のヒーロー科高校に進学。

 その際に、「教育体制から見えるヒーロー観の根本的腐敗」に失望して一年夏に中退。

 十代終盤まで「英雄回帰」を訴え街頭演説を行うも「言葉に力はない」と断念。

 以降、十年間を独学で殺人術を研究・鍛錬し、今に至る。

 

 ……なるほど。

 

「つまり、マスターって、最終学歴は高校中退ってことなるんですね!」

「…………ハァ……言い残すことはそれでいいかァ?」

 

 その日の修行は滅茶苦茶厳しかった。

 てか、死にそうだった。

 うん、口は災いのもとだね。

 

 

「ハァ……そういうおまえは高校に進学すらしてないだろうが……」

 

 ……あれ? ボクの最終学歴は中卒?

 いや、ボクが弟子入りしたの中三だから、卒業式もでてないじゃん。これって卒業扱いなってんの?

 いや、どうしよう。独学で勉強しとかないと。

 

 

【オールマイトマニア!?】

 

『寺崎秋のパン祭! 今回はオールマイトのコスチュームを模したお皿セット、またはマグカップ!! みなさん、是非応募してくださいね』

 

 適当に点けたテレビで流れた毎年恒例の有名パン食品メーカーのCM。

 

「…………」

「…………」

 

 それを食い入るように見つめるマスター。

 

「マスター、さっきの欲しいんで――――」

「要らん……」

 

 間髪入れずに答えるマスター。

 

「でも、ほんと――――」

「要らんものは、要らん……」

 

 有無を言わせぬ即答。

 

「…………」

「…………」

 

 そして、再び沈黙。

 

 …………うん、ボクは何も見ていない。“個性”も使ってない。

 

 でも、はっきり言って知ってるんですよ?

 こっそりオールマイトのグッズ集めてるの。

 

 

【それはそれ、これはこれ?】

 

「ヒーローとは自己犠牲の果てに得うるものでなくてはならない。

 つまり、ヒーローとは見返りを求めてはならないのだ……

 人気や名声?

 富や名誉?

 そんな俗物的なモノにかまけている現代のヒーローなど贋物でしかない……」

 

 そう熱く語るマスター。

 

 でも、オールマイトのグッズは買うんですよね?

 

 

 

【潜入任務ですか?】

 

「なぁ……おまえ、生徒として雄英高校に潜入できるか?」

「マスター……」

 

 

 オールマイトの授業風景が知りたいからって無茶振りはしないで!

 




ステイン様はオールマイトの大ファンに違いないと思ってます(笑)
ヒーロー殺しの思想に目覚めていなかったら出久くんとオールマイトの話で一晩語り明かしそうなイメージが……

本編は近日中に。

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